秋の味覚として親しまれているさんま。脂ののったさんまを塩焼きにすると、皮はパリッと香ばしく、身はふっくらとした美味しさを楽しめます。
一方で、「皮が網にくっつく」「身がパサパサになる」「焼き加減が分からない」と悩むこともあるでしょう。さんまを美味しく焼くには、焼く前の下処理や火加減、焼く時間がポイントです。
魚焼きグリルがなくても、フライパンやオーブントースターを使えば、自宅でさんまの塩焼きを作れます。
この記事では、さんまを美味しく焼くための基本の下処理から、調理器具別の焼き方、ふっくら香ばしく仕上げるコツ、冷凍さんまの焼き方まで紹介します。
目次
さんまを美味しく焼くための基本の下処理

さんまは、焼く前の準備によって仕上がりが変わります。特に大切なのは、水分を拭き取ることと、塩を振って少し置くことです。
さんまの表面を洗って水気を拭く
さんまを購入したら、表面の汚れなどを流水で軽く洗い、キッチンペーパーで水気を拭き取ります。
表面に水分が残っていると、焼いたときに皮がパリッと仕上がりにくくなります。焼く前に、表面だけでなく腹側や尾の周辺も丁寧に拭きましょう。
塩を振って少し置く
さんまの両面に塩を振り、10〜15分ほど置きます。塩を振ることで、魚の表面から余分な水分が出てきます。
出てきた水分は、キッチンペーパーで軽く拭き取ってから焼きましょう。塩を振ってから長時間置くと水分が抜けすぎることがあるため、時間を置きすぎないようにします。
さんまに切れ目を入れる
さんまの皮に浅い切れ目を数本入れておくと、見た目がよくなり、火も通りやすくなります。
切れ目は皮に軽く入れる程度で十分です。深く切りすぎると、焼いている途中で身が崩れやすくなるため注意しましょう。
頭や内臓は好みに合わせて処理する
さんまは、頭や内臓を取り除かずに丸ごと焼くこともできます。内臓のほろ苦さを楽しみたい場合は、そのまま焼く方法が一般的です。
内臓が苦手な場合や食べやすさを重視する場合は、頭や内臓を取り除いてから焼きましょう。下処理をした後は、腹の中も軽く洗い、水気をしっかり拭き取ります。
魚焼きグリルでさんまを美味しく焼く方法

魚焼きグリルは、さんまの皮を香ばしく焼きたいときに向いています。直火や高温の熱で表面を焼きながら、余分な脂を落としやすいのが特徴です。
材料
・さんま:1尾
・塩:適量
・大根おろし:お好みで
・すだちやレモン:お好みで
焼き方
- さんまを軽く洗い、水気を丁寧に拭き取ります。
- 両面に塩を振り、10〜15分ほど置きます。
- 出てきた水分をキッチンペーパーで拭き取ります。
- グリルを予熱し、網に油を薄く塗るか、グリル用シートを使用します。
- さんまを網に置き、中火程度で焼きます。
- 片面焼きグリルの場合は、焼き色がついたら裏返し、反対側も焼きます。
- 両面に焼き色がつき、身の中心まで火が通ったら取り出します。
焼き時間は、さんまの大きさやグリルの火力によって異なります。片面焼きグリルでは片面7〜9分程度を目安にし、裏返して反対側も焼きます。両面焼きグリルの場合は、機種の説明書に従い、途中で裏返さずに焼けることもあります。
グリルで焼くときのポイント
網にさんまがくっつくのを防ぐには、網を予熱してから油を薄く塗る方法があります。グリル用シートを使う場合は、必ず機器の取扱説明書で使用可能か確認しましょう。
また、さんまを何度も裏返すと身が崩れやすくなります。片面にしっかり焼き色がついてから、できるだけ少ない回数で返すのがコツです。
フライパンでさんまを美味しく焼く方法
魚焼きグリルがない場合は、フライパンでもさんまの塩焼きを作れます。クッキングシートやフライパン用ホイルを使うと、魚がくっつきにくく、後片付けもしやすくなります。
材料
・さんま:1尾
・塩:適量
・サラダ油:少量
・大根おろし:お好みで
焼き方
- さんまを洗って水気を拭き、両面に塩を振ります。
- 10〜15分ほど置き、出てきた水分を拭き取ります。
- フライパンにクッキングシートまたはフライパン用ホイルを敷きます。
- 中火でフライパンを温め、さんまを置きます。
- ふたをして、弱めの中火で片面を5〜7分ほど焼きます。
- 焼き色がついたら裏返し、ふたをして反対側も5〜7分ほど焼きます。
- 中まで火が通ったら、ふたを外して表面を軽く焼き、香ばしさを出します。
さんまが大きくてフライパンに入らない場合は、頭や尾を落とすか、半分に切ってから焼きましょう。
フライパンで焼くときのポイント
ふたをして焼くと、蒸気がこもり、身に火が通りやすくなります。ただし、蒸し焼きだけでは皮がしっとりしやすいため、仕上げにふたを外して水分を飛ばすとよいでしょう。
クッキングシートやフライパン用ホイルを使う場合は、製品の耐熱温度や使用方法を確認してください。一般的なクッキングシートは、直火に触れたり、フライパンからはみ出した部分が燃えたりするおそれがあるため、使用方法を守ることが大切です。
オーブントースターでさんまを焼く方法
オーブントースターでも、さんまを焼くことができます。グリルがない場合や、少量を手軽に調理したい場合に便利です。
焼き方
- さんまを洗い、水気を拭き取ります。
- 両面に塩を振り、10〜15分ほど置きます。
- 出てきた水分を拭き取ります。
- トースターの受け皿にアルミホイルなどを敷き、さんまを置きます。
- 予熱したトースターで、様子を見ながら焼きます。
- 表面に焼き色がつき、中まで火が通ったら完成です。
焼き時間はトースターの機種やさんまの大きさによって変わります。途中で焦げそうな場合は、アルミホイルをふんわりかぶせて調整しましょう。
トースターで魚を焼くと、脂が落ちて煙やにおいが出ることがあります。魚の調理に対応している機種か確認し、使用後は受け皿や庫内を清掃してください。
さんまをふっくら香ばしく焼くコツ
さんまの塩焼きを美味しく仕上げるには、焼き方だけでなく、火加減や焼く前の準備も重要です。
焼く前に水分をしっかり拭き取る
さんまの表面に水分が残っていると、皮の焼き色がつきにくくなります。塩を振って出てきた水分も拭き取ってから焼きましょう。
強火で一気に焼きすぎない
強火で長時間焼くと、表面だけが焦げて中まで火が通りにくくなったり、身が硬くなったりすることがあります。
中火程度で表面に焼き色をつけ、火力を調整しながら中まで加熱するのがポイントです。
何度も裏返さない
焼いている途中で何度も裏返すと、皮が破れたり身が崩れたりしやすくなります。
片面に焼き色がついてから一度返すなど、裏返す回数を少なくすると、きれいに仕上がりやすくなります。
焼きすぎに注意する
さんまは加熱しすぎると、身の水分が抜けてパサつきやすくなります。
焼き色だけで判断せず、身の中心まで火が通っていることを確認しましょう。身が不透明になり、骨からほぐれやすくなっていれば、火が通っている目安になります。
冷凍さんまを美味しく焼く方法
冷凍さんまも、解凍方法や水分の扱いに気をつければ、美味しく焼くことができます。
冷蔵庫でゆっくり解凍する
冷凍さんまは、冷蔵庫に移してゆっくり解凍する方法がおすすめです。急激な温度変化を避けやすく、調理前に状態を確認しやすくなります。
解凍後は表面や腹側の水分を拭き取り、塩を振ってから焼きましょう。
半解凍で焼く場合は加熱状態を確認する
商品によっては、凍ったまま、または半解凍の状態から調理できるものもあります。パッケージに記載された調理方法がある場合は、それに従ってください。
冷凍状態から焼くと、表面に焼き色がついても中心が冷たいままになることがあります。中心まで十分に加熱されているか確認しましょう。
さんまの塩焼きに合う付け合わせ
さんまの塩焼きは、付け合わせを変えることで味わいの幅が広がります。
大根おろし
大根おろしは、さんまの塩焼きの定番の付け合わせです。さっぱりとした風味が、さんまの脂のうま味を引き立てます。
すだち・レモン
すだちやレモンを添えると、柑橘の香りと酸味が加わります。食べる直前に絞ると、さわやかな風味を楽しめます。
しょうゆやポン酢
大根おろしにしょうゆやポン酢を少量かけ、さんまと一緒に食べるのもおすすめです。さんま自体に塩味があるため、調味料は味を見ながら加えましょう。補うことも大切です。
【飲食店定番】黒水晶 さんま皿(27.8cm)
【秋元ステンレス】炭七輪 CFS-55
さんまを焼くときによくある失敗と対処法
皮が網にくっつく
網の予熱が不十分だったり、網に汚れが残っていたりすると、皮がくっつきやすくなります。網をきれいにし、油を薄く塗ってから焼くと、くっつきにくくなります。
身がパサパサになる
焼きすぎが主な原因の一つです。火力を強くしすぎず、必要以上に長く加熱しないようにしましょう。フライパンでは、ふたを使って火を通し、最後に表面を焼く方法もおすすめです。
表面が焦げて中が生焼けになる
火力が強すぎる可能性があります。中火程度に調整し、さんまの大きさに合わせて加熱時間を調整しましょう。焦げそうな場合は火力を落とし、必要に応じてふたを使って中まで火を通します。
焼いている途中で身が崩れる
さんまを何度も裏返したり、焼き色がつく前に動かしたりすると、身が崩れやすくなります。片面に焼き色がついてから、フライ返しなどを使って丁寧に返しましょう。
まとめ
さんまを美味しく焼くには、焼く前に水気を拭き取り、塩を振って少し置くことが大切です。魚焼きグリルを使えば皮を香ばしく仕上げやすく、フライパンやオーブントースターでも手軽に調理できます。
ふっくらと仕上げるには、強火で焼きすぎず、さんまの大きさや調理器具に合わせて火加減を調整しましょう。フライパンの場合は、ふたを使って中まで火を通し、仕上げにふたを外して表面を焼くと香ばしさを出しやすくなります。
焼き上がったさんまには、大根おろしやすだち、レモンなどを添えるのもおすすめです。
旬のさんまが手に入ったら、下処理と焼き加減のポイントを押さえて、家庭で美味しい塩焼きを楽しんでみてください。

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