具だくさんで、野菜をたっぷり味わえる「けんちん汁」は、家庭の食卓で親しまれている汁物の一つです。
大根やにんじん、ごぼう、里芋、こんにゃく、豆腐など、さまざまな具材を組み合わせて作るのが特徴です。しょうゆをベースにした味付けが一般的ですが、地域や家庭によって具材や味付けには違いがあります。
寒い時期にはもちろん、野菜をしっかり食べたいときにも取り入れやすく、ご飯との相性もよい料理です。
この記事では、家庭で作りやすいけんちん汁の基本レシピを紹介します。具材の切り方や炒める工程、おいしく仕上げるポイントもあわせて解説します。
目次
けんちん汁とは?
けんちん汁は、根菜類や豆腐などを使って作る汁物です。
大根、にんじん、ごぼう、里芋などの野菜を油で炒めてからだし汁で煮込み、しょうゆなどで味を調える作り方がよく知られています。
具材が多く、野菜それぞれの食感や風味を楽しめるのも魅力です。
また、けんちん汁は家庭によって使う具材が異なります。
例えば、きのこを加えたり、油揚げを使ったり、地域によっては味噌を使ったりすることもあります。
そのため、「この具材でなければけんちん汁ではない」と決めつけるより、基本的な作り方を押さえたうえで、家庭にある野菜を組み合わせる料理として考えるとよいでしょう。
けんちん汁の基本レシピ
まずは、家庭で作りやすい基本的なけんちん汁のレシピを紹介します。
材料
4人分の目安です。
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 大根 | 100g |
| にんじん | 50g |
| ごぼう | 50g |
| 里芋 | 2~3個 |
| 木綿豆腐 | 150g |
| こんにゃく | 100g |
| 長ねぎ | 1/2本 |
| ごま油 | 大さじ1 |
| だし汁 | 700ml |
| しょうゆ | 大さじ2 |
| 酒 | 大さじ1 |
| みりん | 大さじ1 |
| 塩 | 少々 |
※家庭で使うだしや調味料の種類によって、味を見ながら量を調整してください。
けんちん汁の作り方

1. 野菜を切る
大根とにんじんは、皮をむいて食べやすい大きさのいちょう切りにします。
ごぼうは皮をこすり洗いして斜め切り、またはささがきにします。
里芋は皮をむいて食べやすい大きさに切ります。
長ねぎは斜め切りにしておきましょう。
具材の大きさをある程度そろえると、火の通り方を合わせやすくなります。
2. こんにゃくと豆腐を下ごしらえする
こんにゃくは食べやすい大きさに手でちぎるか、包丁で切ります。
気になる場合は、下ゆでして独特のにおいを抑えます。
木綿豆腐はキッチンペーパーなどで水気を取り、手で大きめに崩しておきます。
豆腐を手で崩すことで、表面に凹凸ができ、汁となじみやすくなります。
3. 野菜とこんにゃくを炒める
鍋にごま油を入れて中火にかけ、ごぼう、にんじん、大根、里芋、こんにゃくなどを炒めます。
けんちん汁では、具材をだし汁で煮る前に油で炒めるのがポイントです。
野菜を炒めることで香ばしさが加わり、具材の風味を引き出しやすくなります。
焦がさないように、全体を混ぜながら炒めましょう。
4. だし汁を加えて煮込む
具材に油が回ったら、だし汁を加えます。
沸騰したらアクを取り、弱めの中火で煮込みます。
大根やごぼう、里芋などがやわらかくなるまで煮ましょう。
具材によって火の通りやすさが違うため、竹串などを使って確認すると分かりやすいです。
5. 豆腐と調味料を加える
野菜に火が通ったら、豆腐を加えます。
しょうゆ、酒、みりんを加えて味を調えます。
最後に塩を少量加え、味を見ながら調整しましょう。
豆腐を入れてから長時間煮込みすぎると崩れやすくなるため、仕上げに近いタイミングで加えるのがおすすめです。
6. 長ねぎを加えて完成
最後に長ねぎを加え、軽く煮ます。
長ねぎの香りを残したい場合は、煮込みすぎないことがポイントです。
器に盛り付ければ、具だくさんのけんちん汁の完成です。
けんちん汁をおいしく作るコツ
けんちん汁はシンプルな料理だからこそ、いくつかのポイントを押さえることで仕上がりが変わります。
具材を最初に炒める
けんちん汁らしい風味を出すポイントの一つが、具材を油で炒めてから煮ることです。
ごま油を使うと香ばしい風味が加わり、根菜類の味わいも引き立ちます。
ただし、油を入れすぎると汁が重く感じられることがあるため、適量を使用しましょう。
根菜は大きさをそろえる
大根、にんじん、里芋などは、できるだけ大きさをそろえて切ります。
大きさがバラバラだと、火の通り方にも差が出やすくなります。
食べやすい大きさにそろえておくと、盛り付けたときの見た目もきれいです。
ごぼうは水にさらしすぎない
ごぼうは切ると変色しやすいため、水にさらしてアクを抜く方法があります。
ただし、長時間水につけておくと、ごぼうの風味が水に流れ出る可能性があります。
短時間の下処理にとどめ、香りを生かすのも一つの方法です。
豆腐は木綿豆腐がおすすめ
けんちん汁には、しっかりした食感の木綿豆腐がよく合います。
絹ごし豆腐でも作れますが、具材と一緒に煮る場合は崩れにくい木綿豆腐のほうが扱いやすいでしょう。
豆腐の水分を軽く切ってから使うと、汁の味が薄まりにくくなります。
けんちん汁におすすめの具材
けんちん汁は、さまざまな野菜を組み合わせて楽しめる料理です。
定番の具材だけでなく、冷蔵庫にある食材を加えてアレンジすることもできます。
| 具材 | 特徴 |
|---|---|
| 大根 | やわらかく煮ると汁がなじみやすい |
| にんじん | 彩りを加えやすい |
| ごぼう | 香りと食感を楽しめる |
| 里芋 | とろりとした食感を加えられる |
| こんにゃく | 独特の食感がアクセントになる |
| 木綿豆腐 | 具材としてボリュームを出しやすい |
| 長ねぎ | 仕上げの香りに向いている |
| しいたけ | うま味と香りを加えやすい |
| 油揚げ | コクを加えたいときに使いやすい |
| 白菜 | やわらかく煮込んで食べられる |
季節の野菜を取り入れれば、その時期ならではのけんちん汁を楽しめます。
けんちん汁は味噌味でも作れる?
けんちん汁というと、しょうゆを使ったすまし仕立てを思い浮かべる人が多いかもしれません。
一方で、地域や家庭によっては味噌を使った味付けで作られることもあります。
味噌仕立てにする場合は、だし汁で具材を煮込んだあと、火を弱めて味噌を溶き入れます。
味噌は種類によって塩分や風味が異なるため、最初から多く入れず、味を確認しながら加えるのがおすすめです。
しょうゆ味とは違った濃厚な味わいになり、寒い季節にも向いています。
けんちん汁をアレンジする方法
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けんちん汁をアレンジする方法
基本のけんちん汁を作ったら、具材や味付けを変えてアレンジするのもおすすめです。
きのこを加える
しいたけ、しめじ、えのきなどのきのこを加えると、香りや食感の変化を楽しめます。
複数のきのこを組み合わせてもよいでしょう。
白菜を加える
白菜は火を通すとかさが減るため、具だくさんの汁物に使いやすい野菜です。
大きめに切って加えると、食感も楽しめます。
うどんを加える
けんちん汁にうどんを加えれば、具だくさんのけんちんうどんとして楽しめます。
だしを少し多めにして、しょうゆやみりんで味を調えれば、うどんにも合わせやすくなります。
七味唐辛子を添える
器に盛ったあと、七味唐辛子を少量振るのもおすすめです。
ピリッとした辛味が加わり、根菜の甘みとの違いを楽しめます。
けんちん汁を作るときの注意点
けんちん汁は野菜をたっぷり使う料理ですが、具材を増やしすぎると鍋の中がいっぱいになり、火が均一に通りにくくなることがあります。
鍋の大きさに合わせて具材の量を調整しましょう。
また、作ったけんちん汁を保存する場合は、常温のまま長時間置かないことが大切です。
特に気温が高い時期は傷みやすくなるため、食べきれない場合は早めに冷まして冷蔵庫などで保存し、再加熱するときは全体を十分に温めるようにしましょう。
保存容器を使う場合も、清潔なものを使用してください。
けんちん汁に合う献立
けんちん汁は具材が多いため、主食や主菜を組み合わせるだけでも献立を作りやすい料理です。
例えば、和食ならご飯、焼き魚、漬物と合わせると、家庭的な献立になります。
また、炊き込みご飯やおにぎりと合わせるのもおすすめです。
けんちん汁そのものに根菜や豆腐などの具材が入っているため、主菜には焼き魚や卵料理など、味の異なる料理を組み合わせてもよいでしょう。
けんちん汁は家庭にある野菜でも楽しめる
けんちん汁は、大根、にんじん、ごぼう、里芋、こんにゃく、豆腐などを使って作る具だくさんの汁物です。
基本的には、具材を油で炒めてからだし汁で煮込み、しょうゆなどで味を調えます。
おいしく仕上げるポイントは、根菜を食べやすい大きさにそろえること、具材を最初に炒めて風味を引き出すこと、豆腐を煮崩さないように仕上げることです。
また、しいたけやしめじなどのきのこ、白菜、油揚げなどを加えることで、家庭にある食材を使ったアレンジも楽しめます。
しょうゆ味だけでなく、味噌仕立てにしたり、うどんを加えたりする方法もあります。
決まった具材だけにこだわらず、季節の野菜や冷蔵庫にある食材を上手に組み合わせながら、家庭ならではのけんちん汁を作ってみてはいかがでしょうか。

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