キッチンカーを使って移動販売を始めたいものの、「いきなり車両を購入するのは不安」という人に向いているのがキッチンカーのレンタルです。
キッチンカーをレンタルすれば、車両を購入するよりも初期費用を抑えながら、実際の営業を試せる可能性があります。
また、イベントやマルシェへの出店など、数日だけキッチンカーを使いたい場合にもレンタルは便利な選択肢です。
一方で、レンタル料金だけを見て判断すると、想定以上に費用がかかることがあります。
車両のレンタル料金に加えて、保険料、燃料費、備品代、出店料などが必要になる場合があるためです。
さらに、レンタル車両を使って営業する場合は、食品衛生関係の許可や設備条件などについて事前に確認する必要があります。
この記事では、キッチンカーをレンタルするメリットや料金の考え方、利用方法、選び方、注意点について詳しく紹介します。
目次
キッチンカーはレンタルできる?

キッチンカーは、専門業者などからレンタルできる場合があります。
レンタル期間は、数時間や1日単位から、数週間、1か月単位など、サービスによってさまざまです。
利用目的も幅広く、
- マルシェへの出店
- フードフェスへの出店
- 音楽イベント
- 地域イベント
- 店舗の期間限定営業
- 新商品のテスト販売
- 開業前の営業テスト
- 店舗改装中の営業
- 社内イベントや催事
などに活用できます。
特に「キッチンカーを購入する前に営業を経験してみたい」という場合には、レンタルによって実際のオペレーションを確認できるのが大きなメリットです。
キッチンカーのレンタル料金はどれくらい?
キッチンカーのレンタル料金は、車両の大きさや設備、レンタル期間、利用する地域などによって変わります。
そのため、「1日いくら」と一律に考えるのではなく、何がレンタル料金に含まれているのかを確認することが重要です。
例えば、次のような条件によって料金が変わる可能性があります。
レンタル期間
1日だけ借りる場合と、1週間、1か月借りる場合では料金体系が異なることがあります。
短期間の利用では1日あたりの料金が高くても、長期間になるほど割安になるプランが設定されている場合もあります。
車両のサイズ
軽バンタイプのコンパクトなキッチンカーから、比較的大型の車両まであります。
必要な調理スペースやスタッフ数に応じて選ぶことが大切です。
調理設備
冷蔵庫、冷凍庫、シンク、給排水タンク、ガス設備、フライヤーなど、搭載されている設備によっても料金が変わる可能性があります。
販売したいメニューを先に決めて、それに必要な設備が搭載されている車両を選びましょう。
キッチンカーをレンタルするメリット
キッチンカーのレンタルには、購入にはないメリットがあります。
初期費用を抑えやすい
キッチンカーを購入する場合、車両本体だけでなく、厨房設備や内装などにも費用がかかります。
レンタルなら車両を所有する必要がないため、まとまった資金を用意する負担を抑えやすくなります。
特に、まだ移動販売の売上が分からない段階では、大きな設備投資を避けられることがメリットになります。
開業前のテストができる
「自分の商品が本当に売れるのか」を確認するために、レンタル車両を利用する方法があります。
例えば、週末にマルシェへ出店し、
「1日何食売れるのか」
「どの商品が人気なのか」
「調理にどのくらい時間がかかるのか」
などを確認できます。
実際に営業してみることで、事業計画を具体化しやすくなります。
イベントだけ利用できる
普段は実店舗を営業していて、イベントのときだけキッチンカーを使いたい場合にも向いています。
毎日使うわけではない車両を購入するより、必要なときだけレンタルするほうが合理的なケースがあります。
車両の維持管理の負担を減らせる
車両を所有すると、車検や保険、修理、メンテナンスなどの管理が必要になります。
レンタルでは、契約内容によって管理・整備の一部をレンタル会社側が対応する場合があります。
ただし、どこまで含まれるかは業者によって異なるため、契約前に確認しましょう。
キッチンカーをレンタルするデメリット
便利な一方で、レンタルには注意点もあります。
長期間使うと割高になる可能性がある
短期間の利用なら便利ですが、長期間にわたって繰り返しレンタルすると、購入したほうが安くなるケースもあります。
例えば毎週のように営業する場合は、年間のレンタル費用を計算し、購入した場合と比較することが重要です。
好きな設備を選べない場合がある
レンタル車両は、すでに厨房設備が搭載されています。
そのため、自分が販売したい商品に必要な設備が足りない可能性があります。
「車両を借りてからメニューを考える」のではなく、メニューを決めてから必要な設備を確認することがポイントです。
車両の仕様に慣れる必要がある
普段使っている車とは大きさや運転感覚が異なる場合があります。
特に大型のキッチンカーでは、搬入経路や駐車スペースの確認も必要です。
初めて運転する場合は、事前に車両サイズを確認しておきましょう。
キッチンカーをレンタルするなら何を確認する?
契約前には、レンタル料金以外にも確認したいポイントがあります。
レンタル料金に含まれるもの
「車両代だけ」なのか、「厨房設備や備品も含まれる」のかを確認します。
保険
事故や車両トラブルが発生した場合に備え、どのような保険が適用されるのかを確認しましょう。
免責金額が設定されている場合もあります。
ガソリン代
燃料費がレンタル料金に含まれているとは限りません。
返却時の燃料条件なども確認しておきましょう。
清掃費
利用後の清掃費が別途必要になるケースがあります。
自分で清掃する必要があるのか、業者に依頼するのかも確認しましょう。
走行距離の制限
契約によっては走行距離に制限が設けられている場合があります。
遠方のイベントに出店する場合は、特に確認が必要です。
返却条件
返却時間や場所、車両の状態などの条件も確認します。
イベント終了時間が遅い場合は、返却時間に間に合うかどうかも事前に考えておきましょう。
メニューに合ったキッチンカーを選ぶ

レンタル車両を選ぶときは、見た目や価格だけで判断しないことが重要です。
販売するメニューによって必要な設備が変わります。
クレープ
クレープなら、クレープ焼き器、冷蔵設備、作業台などが必要になります。
トッピングの種類が多い場合は、食材を効率よく保管できるスペースも確認しましょう。
たこ焼き
たこ焼きの場合は、たこ焼き器や保温設備などが必要です。
注文が集中するイベントでは、調理能力も重要になります。
唐揚げ
唐揚げを販売する場合は、フライヤーや油の保管・処理方法などを確認します。
油を使うため、設備だけでなく安全面についても確認が必要です。
ドリンク
コーヒーやソフトドリンクを中心にするなら、冷蔵設備や給排水設備、ドリンク関連機器などを確認します。
かき氷
かき氷なら、業務用かき氷機を設置できるスペースや電源容量などが重要です。
夏のイベントでは注文が集中することもあるため、提供スピードも考えて設備を選びます。
キッチンカーのレンタルと購入、どちらがいい?
「レンタルと購入のどちらがよいのか」は、営業頻度によって判断すると分かりやすくなります。
| 利用方法 | レンタル向き | 購入向き |
|---|---|---|
| 年に数回のイベント | ◎ | △ |
| 月数回の出店 | ○ | △ |
| 毎週出店 | △ | ○ |
| 毎日営業 | △ | ◎ |
| 開業前のテスト | ◎ | △ |
| 新商品テスト | ◎ | △ |
| 長期的な事業 | △ | ◎ |
年に数回しか使用しないのであれば、レンタルのほうが車両を所有する負担を抑えやすいでしょう。
一方、毎週のように営業するのであれば、長期的なレンタル費用と購入費用を比較する必要があります。
キッチンカーをレンタルして開業前にテストする
キッチンカーを購入する前に、レンタルで営業を経験する方法は有効です。
例えば、
レンタル→マルシェ出店→売上を分析→メニュー改善→再出店
という流れでテストします。
ここで確認したいのは、単純な売上だけではありません。
- 1時間あたりの販売数
- 人気商品の割合
- 客単価
- 食材原価
- 食材ロス
- 調理時間
- 会計時間
- 人員数
- 出店料
- 交通費
- 1日の利益
などを記録します。
これらを数回分蓄積すると、自分のビジネスにキッチンカーが適しているのか判断しやすくなります。
キッチンカーのレンタルでも許可や衛生管理は必要?
【TBグループ】GACHAレジ GR-1

【サンデン】低温冷蔵機能付 ワインセラー 55L SB22

フクシマガリレイ FIC-25KTX1 ノンフロン製氷機 25kg

キッチンカーのレンタルでも許可や衛生管理は必要?
ここは特に注意したいポイントです。
キッチンカーをレンタルしたからといって、食品営業に関する手続きが自動的に完了するわけではありません。
販売する食品、調理方法、営業する地域などによって必要な許可や届出、設備基準などが異なる場合があります。
また、レンタル車両が営業予定地域の基準に適合しているとは限りません。
そのため、契約前に、
「この車両で営業予定地域の営業許可を取得できるのか」
「どのような設備が搭載されているのか」
「営業許可に必要な条件を満たしているのか」
を確認することが重要です。
営業予定地域を管轄する保健所などに相談して、必要な手続きを確認しておくと安心です。
キッチンカーのレンタルはイベント出店にも便利
マルシェやフェスなど、短期間のイベントに出店したい場合、キッチンカーのレンタルは選択肢の一つになります。
例えば、
「普段は店舗営業をしているが、夏祭りだけ移動販売したい」
「新商品をフードイベントで試したい」
「初めてキッチンカー営業を経験したい」
といったケースです。
ただし、イベントによっては車両サイズや設備、営業許可などについて条件が設定されていることがあります。
イベントへの申し込み前に、主催者が指定する条件とレンタル車両の仕様が合っているか確認しましょう。
キッチンカーのレンタルで失敗しないためのポイント
レンタルで失敗しないためには、次の順番で準備するとよいでしょう。
1.販売商品を決める
まず何を販売するのか決定します。
2.必要な設備を洗い出す
調理器具、冷蔵設備、給排水設備などを確認します。
3.出店場所を決める
マルシェやイベントなど、具体的な営業場所を検討します。
4.必要な許可を確認する
営業地域の保健所などに必要な手続きを確認します。
5.車両を比較する
設備、サイズ、レンタル期間、料金を比較します。
6.総額を確認する
レンタル料だけでなく、保険、燃料、清掃、備品なども含めて計算します。
7.実際に営業して検証する
売上と経費を記録し、次回の出店に活かします。
まとめ
キッチンカーのレンタルは、移動販売を始めたい人が営業を試したり、イベントなどで一時的に車両を使用したりする際に便利な方法です。
特に、
- 初めてキッチンカー営業をする
- 開業前にテストしたい
- 年に数回だけイベントへ出店したい
- 新商品を試したい
- 車両購入のリスクを抑えたい
といった場合には、レンタルを検討する価値があります。
一方で、長期間レンタルすると購入より割高になる可能性があるため、営業頻度が高い場合は、購入した場合の費用と比較することが重要です。
また、レンタル料金だけではなく、保険料、燃料費、出店料、備品代、清掃費などを含めた総額で判断しましょう。
そして何より重要なのが、販売するメニューに合った車両を選ぶことです。
「安いから」という理由だけで選ぶと、必要な調理設備がなく、営業開始後に困る可能性があります。
キッチンカーをレンタルするなら、まず商品と出店場所を決め、必要な設備や許可を確認したうえで車両を選ぶことが成功への近道です。
購入する前にレンタルで実際の営業を経験し、売上・経費・作業量を確認する。
この方法なら、キッチンカー事業を始める前に、自分のビジネスモデルが成立するかを現実的に検証できます。

※独立・開業に至るまでの経緯やとっておきの裏話、成功の秘話などを独占インタビュー!上記ボタンをクリックし、他店舗店主のヒストリーもぜひご覧ください。





