開業後3カ月を乗り切るにはいくら必要?設備投資と運転資金のバランス

経営ノウハウ

「飲食店を開業するためのお金は準備できた。でも、開業した後のお金が心配……」

飲食店の開業準備を進めていると、このような不安を感じる方は少なくありません。
開業前は、物件取得費、内装工事費、厨房機器、家具、食器など、目に見える設備に多くのお金が必要になります。

そのため、「開業できる状態にすること」に意識が集中し、開業後に必要となる運転資金を十分に残せなくなるケースがあります。

しかし、飲食店経営で本当に重要なのは、店舗をオープンさせることだけではありません。
開業直後は、まだ売上が安定していない一方で、家賃、人件費、仕入れ、水道光熱費などの支払いは発生します。

つまり、開業資金は「開店日までに使うお金」だけではなく、「開業後の店舗を動かすお金」まで含めて考える必要があります。

そこで今回は、「開業後3カ月を乗り切るにはいくら必要なのか」という視点から、飲食店の設備投資と運転資金のバランスについて解説します。

新品と中古の厨房機器をどう使い分けるか、どこにお金をかけて、どこを抑えるべきかについても、厨房機器のプロの視点から紹介します。

これから飲食店を開業する方はもちろん、2号店の出店を検討している飲食店経営者の方も、資金計画を見直す参考にしてください。

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目次

■「開業資金は足りているのに不安……」その原因は設備投資かもしれません

●「開業できる資金」と「開業後に必要な資金」は別物

飲食店を開業する際、多くの方が最初に考えるのが「開業費用はいくらかかるか」です。

物件を借りるための費用、内装工事、厨房機器、テーブルやイス、食器、看板など、開店までに必要な費用を一つずつ計算していきます。

もちろん、これらは重要な支出です。
しかし、ここで注意したいのが、「開業できる金額」と「開業後も経営を続けられる金額」は違うということです。

例えば、自己資金500万円を用意できたとします。

その500万円を開業前にほぼすべて使ってしまえば、無事にオープンできたとしても、手元にはほとんど現金が残りません。

開業直後に売上が想定より少なかった場合、仕入れや人件費、家賃などの支払いに困る可能性があります。

反対に、設備投資をある程度抑えて150万円、200万円といった現金を残しておけば、開業直後の売上が計画を下回った場合にも対応しやすくなります。

☐ 開業前に使うお金だけで資金計画を立てていないか
☐ 開業後3カ月程度の支払いを計算しているか
☐ 売上が想定より少なかった場合の予備資金を確保しているか
☐ 厨房機器をすべて新品で揃える必要があるか見直したか

この4点は、開業前に一度確認しておきたいポイントです。

●設備投資にお金をかけすぎると何が起こる?

設備投資を過度に削るのも問題ですが、必要以上にお金をかけることもリスクになります。
例えば、

× 必要以上に大型の冷蔵庫を購入する
× 使用頻度の低い高額な調理機器を導入する
× 「せっかく開業するから」と厨房機器をすべて新品にする
× 客席数に対して過剰な設備を導入する

こうした判断は、開業時の資金を圧迫する原因になります。
大切なのは、「高い機器を買うこと」ではなく、「必要な営業ができる厨房をつくること」です。

新品と中古の厨房機器を比較しながら、開業予算に合った設備を探してみましょう。

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■開業後3カ月を乗り切るにはいくら必要?運転資金の考え方

●まずは毎月出ていくお金を整理しましょう

「運転資金を3カ月分残しましょう」と言われても、「具体的にいくら必要なの?」と疑問に感じる方も多いでしょう。

運転資金は、業態、店舗規模、家賃、人員数、営業時間などによって大きく異なります。

そのため、一律に「○○万円必要」と考えるのではなく、自分の店舗で毎月必要になるお金を計算することが重要です。

代表的な支出には、次のようなものがあります。

▶家賃
▶人件費
▶食材・飲料などの仕入れ
▶水道光熱費
▶消耗品費
▶通信費
▶広告宣伝費
▶POSなどのシステム利用料
▶借入金の返済
▶オーナー自身の生活費

例えば、店舗運営に毎月100万円必要だとします。
単純計算なら、

100万円×3カ月=300万円

となります。

ただし、これは「3カ月間まったく売上がない」という前提に近い考え方です。
実際には売上が入ってくるため、必要な運転資金は店舗の売上や支払いサイトなどによって変わります。

一方で、開業直後から計画通りの売上になるとは限りません。

そのため、運転資金を考えるときは「毎月の支出」だけでなく、「売上が計画を下回った場合」にも目を向ける必要があります。

●「売上が少ない月」を想定しておく

開業直後は、まだ店舗の存在が地域に知られていないことがあります。
広告やSNSを使って集客しても、最初から安定した売上になるとは限りません。

さらに、開業直後は仕入れ量や人員配置などのオペレーションが安定せず、想定外の費用が発生する場合もあります。

そのため、

◎通常ケース
◎売上が想定を下回ったケース
◎設備故障などのトラブルが発生したケース

など、複数のパターンで資金繰りを考えておくと安心です。
特に忘れてはいけないのが、「予備資金」です。

運転資金をギリギリまで使い切るのではなく、急な修理や追加仕入れなどに対応できる余裕を残しておきましょう。
開業資金の配分や厨房機器選びに迷ったら、テンポスの開業支援もご活用ください

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■設備投資にいくら使っていい?「設備費○割」という考え方だけでは危険です

●重要なのは比率より「何にお金を使うか」

開業資金について調べると、「設備投資は○割」「運転資金は○割」という考え方を目にすることがあります。
しかし、実際の飲食店経営では、すべての店舗に当てはまる万能な比率があるわけではありません。

ラーメン店とカフェでは必要な厨房機器が違います。
焼肉店と定食屋でも、必要な設備や厨房の構造は大きく異なります。

したがって、設備投資を考えるときは、比率だけで判断するのではなく、機器を優先順位で分けることが重要です。
例えば、次のように考えます。

▶営業に絶対必要な機器
▶作業効率を大きく左右する機器
▶あると便利だが代替手段がある機器
▶開業後に追加購入できる機器

この分類を行うだけでも、設備投資の見直しがしやすくなります。

●厨房機器は「新品か中古か」ではなく「必要な性能」で考える

厨房機器選びでよくある悩みが、「中古でも大丈夫ですか?」というものです。

結論としては、業態や使用頻度、機器の状態などを確認したうえで、中古厨房機器を活用することは十分に選択肢になります。

テンポスフードメディアでも、中古厨房機器を活用して初期費用を抑える考え方が紹介されています。

例えば、冷蔵庫、製氷機、フライヤー、ガスレンジなどを中古で揃えることで、設備費を抑えられる可能性があります。

特に開業直後は、「新品であること」よりも「必要な機能を満たしていること」のほうが重要になるケースがあります。

例えば、

◎毎日長時間使う主要機器は新品を検討する
◎作業台やシンクなどは状態の良い中古品を活用する
◎予算の大きい冷蔵庫などは中古も含めて比較する
◎使用頻度が低い機器は購入時期を後ろにずらす

といった考え方です。

もちろん、すべての厨房機器を中古にすればよいというわけではありません。
機器の状態、製造年、容量、電源、ガス種、設置スペース、保証などを確認する必要があります。

☐ 厨房機器の外寸は店舗に入るか
☐ 電源やガスの仕様は合っているか
☐ 排水・給排気の条件を満たしているか
☐ 製造年や状態を確認したか
☐ 保証やアフターサポートを確認したか

テンポスフードメディアでも、厨房機器を導入する際には、必要機器の洗い出し、厨房レイアウト、見積もり、納品、搬入、試運転までを考えることが重要だと紹介されています。

■テンポスの販売実績・開業支援事例から考える「お金を残す」開業

●テンポスは中古厨房機器だけでなく開業全体を支援

設備投資を抑えながら開業後の資金を残したい場合、「どこで買うか」だけでなく、「誰に相談するか」も重要です。
テンポスでは、新品・中古の厨房機器販売だけでなく、飲食店開業に関するさまざまな支援を行っています。

公式の開業支援サイトでは、ラーメン店、カフェ、パン屋、焼肉店、そば・うどん店、居酒屋など、業態別の開業支援情報も用意されています。

また、テンポスフードメディアでは、テンポスグループが全国15,000件以上の飲食店開業をサポートしてきた実績が紹介されています。

さらに、中古厨房機器については、年間約20万件の買取実績があることも紹介されています。

こうした実績からも、厨房機器を単品で購入するだけではなく、「店舗を開業するために必要なものをまとめて考える」という視点が重要だと分かります。

●実際に中古厨房機器で開業費を抑えた事例も

テンポスフードメディアでは、東京都で10坪のカフェを開業したオーナーの事例として、整備済みの中古テーブル型冷蔵庫を導入し、新品と比較してコストを半分以下に抑えた事例が紹介されています。

また、別の記事では、都内でカフェを開業したケースとして、中古厨房機器を活用して厨房設備費を約60万円に抑えた事例も紹介されています。

こうした事例から分かるのは、「中古を買えば必ず安くなる」ということではありません。

重要なのは、必要な機器を見極め、状態やサイズ、機能を確認したうえで、設備費を抑えられるところを探すことです。

例えば、設備投資を50万円抑えられた場合、その50万円を単純に「余ったお金」と考えるのではなく、

▶開業後の家賃
▶仕入れ費
▶人件費
▶広告費
▶設備故障への備え

などに回せます。

つまり、厨房機器の購入費を見直すことは、単なる節約ではありません。
開業後の資金繰りを安定させるための経営判断でもあるのです。

●テンポスの商品ページも「設備費を比較する材料」として活用

テンポスドットコムでは、新品・中古の厨房機器を幅広く取り扱っています。
例えば、

▶業務用冷蔵庫
▶業務用冷凍庫
▶製氷機
▶ガスレンジ
▶フライヤー
▶作業台
▶シンク
▶食器洗浄機

など、開業に必要となる機器を探すことができます。

新品と中古を比較しながら、「この機器は新品にする」「この機器は中古にする」という判断をすると、設備投資の最適化につながります。

また、テンポスでは厨房機器だけでなく、店舗設計、レイアウト、資金調達、物件、採用など、開業に関する相談にも対応しています。

「厨房機器をいくらで買うか」だけでなく、「開業資金全体をどう配分するか」という相談ができる点も、開業準備では大きなメリットになります。

■【開業相談】自己資金500万円なら、設備と運転資金をどう配分する?

●ケーススタディで考えてみましょう

ここまでの内容を、具体的なケースに置き換えてみます。
例えば、自己資金と融資を合わせて500万円を開業資金として使えるとします。

このとき、

「500万円あるから、500万円使って開業しよう」

と考えるのはおすすめできません。

仮に、

▶設備投資:300万円
▶開業諸経費:50万円
▶運転資金:150万円

という計画だった場合、毎月の支出が100万円なら、運転資金150万円は約1.5カ月分です。
開業直後の売上が順調なら問題ない可能性もありますが、売上が想定を下回った場合には余裕がありません。

そこで、設備投資を見直します。
例えば厨房機器を新品だけでなく、中古も含めて比較し、設備投資を300万円から250万円に抑えられたとします。

すると、

▶設備投資:250万円
▶開業諸経費:50万円
▶運転資金:200万円

という形にできます。

さらに、設備投資を200万円まで抑えられるなら、運転資金を250万円まで増やすことも可能です。

もちろん、これはあくまで考え方の例であり、実際の必要額は店舗の家賃、席数、人件費、業態、売上計画などによって変わります。

大切なのは、

「設備費をいくらにするか」から考えるのではなく、「開業後にいくら現金を残したいか」

から逆算することです。

●「開業後3カ月」の資金を守るために優先順位をつける

厨房機器を選ぶときは、次のような順番で考えてみましょう。

◎営業に不可欠な機器
◎売上や作業効率に直結する機器
◎中古でも十分な性能を確保できる機器
◎開業後に追加購入できる機器
× 見栄えだけを理由にした高額機器
× 使用頻度の低い機器の先行購入
× 「せっかくだから」という理由だけの設備投資
× 運転資金を削ってまで行う過剰投資

設備投資は、削れば削るほど良いわけではありません。
例えば、冷蔵庫の容量が不足すれば仕込みや保管に影響します。

製氷機の能力が足りなければ、ピークタイムの営業に支障が出る可能性があります。

逆に、必要以上に大きな機器を入れれば、購入費だけでなく設置スペースや電気代などにも影響する可能性があります。

だからこそ、厨房機器は「安いか高いか」だけではなく、「店舗の営業に必要か」という視点で選ぶことが重要です。

■よくある質問|開業後3カ月の運転資金について

Q:1.飲食店の運転資金は本当に3カ月分必要ですか?

A:「3カ月」はあくまで一つの目安であり、すべての飲食店に同じ金額が必要というわけではありません。

重要なのは、自店舗の毎月の支出を把握し、開業直後の売上が計画を下回った場合にも対応できる資金を残しておくことです。

家賃、人件費、仕入れ、水道光熱費、返済などを月単位で計算し、そのうえで予備資金も考えておきましょう。

Q:2.厨房機器は全部新品で揃えたほうがいいですか?

A: 必ずしも全部新品にする必要はありません。
業態や機器によっては、状態の良い中古厨房機器を活用することで初期費用を抑えられる場合があります。

一方、使用頻度が高く営業への影響が大きい機器は、新品を選ぶなど、機器ごとに判断する方法もあります。

「新品か中古か」ではなく、「必要な性能を満たしているか」「状態に問題がないか」「保証やサポートがあるか」を確認しましょう。

Q:3.設備投資と運転資金はどちらを優先すべきですか?

A: どちらも必要ですが、開業後に資金が不足しないことを優先して考えることが重要です。

設備を削りすぎて営業できなくなっては意味がありませんが、開業後の運転資金が不足すれば、店舗経営そのものが苦しくなります。

そのため、「絶対に必要な設備には投資し、それ以外は中古や購入時期の見直しなどで調整して、運転資金を残す」という考え方がおすすめです。

Q:4.自己資金500万円なら、いくら残せばいいですか?

A: 一律に「○万円残せば大丈夫」とは言えません。
家賃、人件費、仕入れ、営業時間、席数などによって必要な運転資金が変わるためです。

まずは毎月の必要資金を計算し、開業後3カ月程度の資金と、予想外の支出に対応できる予備資金を確保できるか確認しましょう。

その金額を確保したうえで、残った予算を設備投資に回すという逆算方法も有効です。

Q:5.開業資金の配分について誰かに相談できますか?

A: できます。

飲食店の開業では、厨房機器だけでなく、物件、内装、資金調達、レイアウト、備品などを総合的に考える必要があります。

テンポスでは、厨房機器の販売だけでなく、飲食店の開業に関するさまざまな支援を行っています。

開業前に「何を買うか」だけでなく、「どこまでお金を使ってよいか」「開業後にいくら残すべきか」という視点で相談してみるのも一つの方法です。

■まとめ|飲食店の開業資金は「使い切らない」ことが重要です

飲食店を開業するときは、「いくらあれば開業できるか」だけを考えてはいけません。

本当に重要なのは、

「開業した後、売上が安定するまで店舗を運営できる資金が残っているか」

ということです。

開業前には、物件や内装、厨房機器などに多くのお金が必要になります。
しかし、開業後には家賃、人件費、仕入れ、水道光熱費、消耗品費などの支払いが続きます。

しかも、開業直後から計画通りの売上が確保できるとは限りません。
そのため、開業資金を考えるときは、

▶設備投資
▶開業諸経費
▶運転資金
▶予備資金

の4つに分けて考えることが重要です。

特に厨房機器については、「すべて新品で揃える」という考え方だけではなく、新品と中古を比較しながら、必要な機器に必要なだけ投資する方法も検討しましょう。

中古厨房機器を活用することで、設備投資を抑え、その分を運転資金に回せる可能性があります。

テンポスでは、中古厨房機器だけでなく新品厨房機器も取り扱っているため、予算や店舗の条件に合わせて比較しやすい環境があります。

テンポスグループでは15,000件以上の飲食店開業支援実績も紹介されており、厨房機器の購入だけでなく、開業全体について相談できる点も特徴です。

開業資金をすべて使って理想の厨房を完成させることが、必ずしも良い開業とは限りません。
「開業後3カ月をどう乗り切るか」まで考えて、設備投資と運転資金のバランスを取ること。

これが、開業後の資金繰りを安定させるための重要なポイントです。

☐ 開業後3カ月の支出を計算する
☐ 売上が計画を下回った場合も想定する
☐ 厨房機器を「必要性」で分類する
☐ 新品と中古を比較する
☐ 開業後に購入できるものは先送りする
☐ 手元資金をできるだけ残す

このチェックを開業前に行い、「開業できる資金」ではなく「営業を続けられる資金」を準備しましょう。

開業はゴールではありません。
店舗をオープンしたその日からが、本当の経営のスタートです。

だからこそ、設備にお金をかけるだけでなく、開業後の3カ月、さらにその先まで見据えた資金計画を立てることが大切です。

テンポスでは、これから開業を目指す方、飲食店の経営についてお悩みの方に向けてさまざまな情報を発信しています。
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