飲食店を開業するとき、多くの方が「開業資金はいくら必要なのか?」を気にします。
物件取得費、内装工事費、厨房機器、家具、食器、看板など、開店までに必要な費用は少なくありません。
しかし、ここで忘れてはいけないのが「開業した後に必要なお金」です。
「開業資金は何とか準備できたけれど、開店したら手元のお金がほとんど残っていなかった」
「思ったより売上が伸びず、仕入れや家賃の支払いが苦しくなってしまった」
このような事態を防ぐために必要なのが「運転資金」です。
運転資金とは、飲食店を開業した後、店舗を営業し続けるために必要となるお金です。
家賃や人件費、食材の仕入れ、水道光熱費、消耗品費など、営業を続けている限り発生する費用があります。
特に開業直後は、知名度がまだ低く、想定していた売上をすぐに達成できるとは限りません。
一方で、家賃や人件費などの支払いは待ってくれません。
だからこそ、飲食店開業では「お店をオープンするためのお金」と「オープンした後に営業を続けるためのお金」を分けて考えることが重要です。
この記事では、飲食店の運転資金について、何にお金がかかるのか、どのように必要額を判断すればよいのか、さらに開業時の厨房機器選びでどのように手元資金を残せるのかまで、飲食店開業の視点から分かりやすく解説します。
「自分のお店なら、運転資金はいくら必要なのだろう?」
そんな疑問を持っている方は、ぜひ最後まで確認してください。
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目次
■「開業できたのに、お金がない!」運転資金で困る飲食店経営者の悩み

●開業資金を使い切ってしまうのは危険です
飲食店を開業するときは、どうしても「開店日までに必要なものを揃えること」に意識が向きます。
例えば、物件を契約し、内装工事を行い、厨房機器を設置して、テーブルや椅子、食器などを準備します。
さらに、看板やメニュー表、広告宣伝などにも費用がかかります。
その結果、
「予定していた開業資金をほとんど使ってしまった」
という状態でオープンを迎えるケースがあります。
しかし、飲食店はオープンしてからもお金が必要です。
▶ 食材や飲料の仕入れ
▶ アルバイトや社員の人件費
▶ 店舗の家賃
▶ 電気、ガス、水道などの水道光熱費
▶ 洗剤やラップ、ゴミ袋などの消耗品
▶ クレジットカードやキャッシュレス決済に関係する費用
▶ 販促や広告宣伝費
▶ 厨房機器や設備の修理費
▶ リース料や借入金の返済
このような支払いが、開業後には継続的に発生します。
つまり、開業時にお金を使い切ってしまうと、売上が安定する前に手元資金が不足してしまう可能性があります。
●「売上があるから大丈夫」とは限りません
ここで、飲食店経営で特に注意したいのが「売上」と「手元に残るお金」は別だということです。
例えば、1カ月に300万円を売り上げたとしても、その300万円がすべて自由に使えるわけではありません。
食材の仕入れ、人件費、家賃、水道光熱費、消耗品費、広告費などを支払う必要があります。
さらに、売上が発生したタイミングと、仕入れ先などへの支払いタイミングが異なる場合もあります。
そのため、帳簿上では利益が出ているように見えても、一時的に手元のお金が少なくなることがあります。
これが「資金繰り」を考える必要がある理由です。
特に開業直後は、売上がまだ安定していません。
「最初の月から予定通りの売上になる」
という前提だけで資金計画を立てるのではなく、
「もし売上が想定より少なかったらどうするか」
まで考えておく必要があります。
◎ 売上が少ない月でも支払える資金を確保する
◎ 開業後数カ月の支出を事前に計算する
◎ 厨房機器の故障や修理など、予想外の出費も考える
◎ 開業資金とは別に運転資金を確保する
こうした準備が、開業後の資金ショートを防ぐポイントになります。
●運転資金は「余ったお金」ではありません
運転資金について、よくある間違いが、
「開業費用を全部払って、余ったお金を運転資金にする」
という考え方です。
実際には逆に考えることが大切です。
まず、
「開業後に営業を続けるために、これだけのお金は残しておく」
という金額を考えます。
そのうえで、残った予算の中から厨房機器、内装、家具、食器などの開業費用を調整していきます。
例えば、開業資金として800万円を用意できたとします。
この800万円をすべて設備投資に使ってしまうのではなく、
「運転資金として300万円は残す」
と先に決めた場合、開業時に使える金額は500万円です。
その500万円の中で、
▶ 物件取得費
▶ 内装工事費
▶ 厨房機器
▶ 店舗家具
▶ 食器・調理道具
▶ 看板・販促費
などを調整していきます。
この考え方をすると、「どこにお金をかけるべきか」「どこを抑えるべきか」が見えやすくなります。
●開業直後こそ資金に余裕を持たせる
飲食店は、開業したからといってすぐに安定した売上が得られるとは限りません。
認知度が低い状態からスタートする場合、口コミやリピーターが増えるまで時間がかかることもあります。
また、想定していた客数と実際の客数が違うこともあります。
例えば、
「1日50人来店する予定だったが、実際には30人だった」
というケースです。
売上が計画を下回れば、当然ながら利益も小さくなります。
それでも家賃や最低限の人件費などは発生します。
だからこそ、開業直後は「売上が少なくても営業を続けられる資金」が重要になります。
☐ 開業後の家賃を何カ月分確保するか決めていますか?
☐ 人件費を売上が少ない場合も含めて計算していますか?
☐ 食材や飲料の仕入れ費を把握していますか?
☐ 水道光熱費を見積もっていますか?
☐ 厨房機器の故障や修理費を想定していますか?
☐ 開業後の広告宣伝費を残していますか?
☐ 開業資金とは別に運転資金を確保していますか?
一つでも「まだ考えていない」という項目があれば、開業前に資金計画を見直してみましょう。
●こんな開業資金の使い方には注意しましょう
最後に、運転資金を圧迫しやすい代表的なケースを確認しておきます。
× 厨房機器をすべて新品で揃えて予算を使い切る
× 内装にこだわりすぎて予算を超える
× オープン時の広告宣伝費をかけすぎる
× 「売上はすぐに増える」と考えて運転資金を少なくする
× 予想外の修理費や追加工事費を考えていない
これらに共通しているのは、「開業する瞬間」に予算を集中させていることです。
飲食店経営では、開業日はゴールではありません。
むしろ、開業日は店舗経営のスタートです。
その後にお客様を増やし、売上を安定させ、利益を残していく必要があります。
だからこそ、
「開業時にいくら使うか」
だけではなく、
「開業後にいくら残すか」
まで考えておくことが重要です。
■「運転資金はいくら必要?」飲食店の必要額を判断する基準

「運転資金が必要なのは分かりました。でも、結局いくら用意すればいいのでしょうか?」
飲食店を開業する方からすると、ここが最も気になるポイントではないでしょうか。
運転資金については、「3カ月分を用意する」「半年分を確保する」など、さまざまな考え方があります。
しかし、すべての飲食店に同じ金額が必要になるわけではありません。
カフェと焼肉店では必要な設備も仕入れも異なりますし、10席程度の小規模店と50席以上の店舗では人件費や家賃も変わります。
そのため重要なのは、「何カ月分」という数字だけを見るのではなく、自分のお店が毎月いくら必要なのかを把握することです。
ここでは、飲食店の運転資金を考えるための具体的な判断基準を見ていきましょう。
●まずは「毎月出ていくお金」を把握しましょう
運転資金を計算するとき、最初に確認したいのが毎月の支出です。
例えば、次のような費用を一覧にしてみましょう。
▶ 家賃
▶ 人件費
▶ 食材・飲料の仕入れ費
▶ 水道光熱費
▶ 通信費
▶ 消耗品費
▶ 販促・広告費
▶ リース料
▶ 借入金の返済
▶ 保険料
▶ 税金・社会保険など
これらを合計すると、「最低でも毎月これだけのお金が必要」という金額が見えてきます。
例えば、毎月の支出が150万円の店舗だった場合、単純計算では3カ月で450万円、6カ月で900万円が必要になります。
もちろん、実際には売上が入ってくるため、毎月の支出全額をそのまま運転資金として用意するとは限りません。
しかし、開業直後の売上が不安定になることを考えると、「毎月どの程度のお金が出ていくのか」を知っておくことは非常に重要です。
●固定費と変動費を分けると資金計画が見えやすくなります
毎月の支出を把握するときは、「固定費」と「変動費」に分けて考えると分かりやすくなります。
固定費とは、売上が増減しても比較的変わりにくい費用です。
▶ 家賃
▶ リース料
▶ 通信費
▶ 一定額の人件費
▶ 保険料など
一方、変動費は売上や営業量によって変わりやすい費用です。
▶ 食材費
▶ 飲料仕入れ
▶ 一部の人件費
▶ 販促費
▶ 消耗品費など
例えば、売上が少なくなれば食材の仕入れ量を減らせる場合があります。
しかし、家賃は売上が少なくなっても基本的には変わりません。
この違いを理解しておくと、
「売上が想定より下がった場合、どこまで支出を減らせるのか」
というシミュレーションができます。
◎ 家賃やリース料など、売上がなくても発生する費用を把握する
◎ 売上に応じて変えられる費用を把握する
◎ 売上が下がった場合に削減できる費用を事前に考える
これが運転資金を考えるうえで重要なポイントです。
●「3カ月分」だけで判断しないことが大切です
運転資金について「3カ月分」という考え方をする場合があります。
例えば、毎月100万円の支出がある店舗なら、
100万円 × 3カ月 = 300万円
という計算です。
しかし、これだけで「300万円あれば十分」と判断するのは危険です。
なぜなら、開業直後の売上が計画通りになるとは限らないからです。
例えば、
「月商300万円を予定していたが、実際には200万円だった」
という状況になれば、当然ながら資金繰りにも影響します。
さらに、オープン後に追加の広告費が必要になったり、厨房機器の不具合が発生したり、想定していなかった消耗品を購入したりすることもあります。
そのため、
「毎月の支出 × 必要月数」
だけではなく、
「売上が予想を下回った場合に、どこまで耐えられるか」
まで考えることが重要です。
●売上予測は「強気」と「弱気」の2パターンを作りましょう
開業前に事業計画を作る場合、売上を1パターンだけで考えるのではなく、複数のケースを用意することをおすすめします。
例えば、
◎ 強気シナリオ
「想定していた客数が来店し、計画通りの売上になる」
◎ 標準シナリオ
「想定より少し客数が少なく、売上が計画を下回る」
◎ 弱気シナリオ
「開業直後の集客が伸びず、売上が大きく下回る」
というように考えます。
特に重要なのが、弱気シナリオです。
開業前はどうしても、
「SNSで宣伝すればお客様が来る」
「駅前だから集客できる」
「料理がおいしければ口コミで広がる」
など、売上を高めに想定してしまいがちです。
しかし、実際の経営では、天候、競合店、季節、価格、認知度など、さまざまな要因で売上が変動します。
だからこそ、
☐ 売上が計画を下回った場合でも家賃を払える
☐ 必要最低限の人件費を確保できる
☐ 仕入れを継続できる
☐ 水道光熱費などの支払いができる
☐ 厨房機器の故障にも対応できる
という状態を目指すことが重要です。
●業態によって必要な運転資金は変わります
飲食店の運転資金を考えるときは、業態による違いも忘れてはいけません。
例えば、カフェの場合、比較的小規模な店舗であれば少人数で営業できるケースがあります。
一方で、焼肉店の場合は、冷蔵・冷凍設備などの厨房機器だけでなく、肉類の仕入れにかかる資金も考える必要があります。
居酒屋なら、料理だけでなく酒類の仕入れも重要です。
また、ラーメン店の場合も、食材費だけではなく、スープや麺の仕込み方法、営業時間、スタッフ数などによって必要な費用が変わります。
つまり、
「飲食店なら運転資金は○○万円」
と決めることはできません。
重要なのは、自分の業態に合わせて計算することです。
●「家賃」は運転資金を考えるうえで重要なポイントです
飲食店の開業では、物件選びも運転資金に大きく影響します。
家賃が高い物件は、売上が順調なときには問題なくても、売上が下がったときに資金繰りを圧迫する可能性があります。
例えば、
「売上が少なくても家賃は同じ」
という点を考える必要があります。
そのため物件を探すときは、
▶ 家賃はいくらか
▶ 共益費はいくらか
▶ 保証金や初期費用はいくらか
▶ 想定売上に対して家賃負担が大きすぎないか
▶ 開業後の運転資金を十分に残せるか
まで考えることが重要です。
「希望していたエリアだから」という理由だけで物件を決めるのではなく、開業後の資金繰りまで含めて判断しましょう。
●厨房機器の予算も運転資金とセットで考えましょう
飲食店の開業資金で大きな割合を占めるものの一つが厨房機器です。
冷蔵庫、冷凍庫、製氷機、食器洗浄機、ガスレンジ、フライヤー、作業台、シンクなど、業態によってさまざまな機器が必要になります。
ここで重要なのが、
「厨房機器にいくら使えるか」
ではなく、
「運転資金を残したうえで、厨房機器にいくら使えるか」
という考え方です。
例えば、開業資金が800万円あるとしても、その800万円をすべて設備投資に使えるわけではありません。
「運転資金として300万円を確保する」
と決めたなら、残りの500万円の中で物件、内装、厨房機器、家具、食器などを調整する必要があります。
このとき、新品だけでなく中古厨房機器を検討することで、初期投資を抑えられる場合があります。
ただし、価格だけで判断するのは避けましょう。
◎ 店舗の広さに合った容量を選ぶ
◎ 営業形態に必要な能力を確認する
◎ 設置スペースを確認する
◎ 電源やガス、給排水を確認する
◎ 機器の状態や年式を確認する
こうした確認をしたうえで、新品と中古を使い分けることが重要です。
●「運転資金をいくら残すか」を先に決める
ここまでの内容を踏まえると、運転資金を考えるときの順番が見えてきます。
まず、
「開業資金はいくらあるのか」
を確認します。
次に、
「開業後、毎月いくら必要なのか」
を計算します。
そして、
「売上が予定より少なかった場合、何カ月営業を続けられるのか」
を確認します。
最後に、
「運転資金として確保する金額を決め、その残りで開業費用を調整する」
という順番です。
☐ 開業資金の総額を把握する
☐ 毎月の固定費を把握する
☐ 毎月の変動費を把握する
☐ 売上が下がった場合の資金繰りを計算する
☐ 運転資金として残す金額を先に決める
☐ 残った予算で厨房機器や内装などを調整する
この順番で考えると、開業時の設備投資に予算を使いすぎるリスクを抑えやすくなります。
●自分のお店の「最低月商」を考えてみましょう
もう一つ覚えておきたいのが、「最低でもどのくらい売上が必要なのか」という考え方です。
例えば、家賃、人件費、水道光熱費、仕入れなどを考えた結果、
「月に200万円程度の売上が必要」
ということが分かれば、その売上を達成するために、
▶ 1日の必要売上
▶ 必要客数
▶ 客単価
▶ 営業日数
▶ 席数
▶ 回転率
などを逆算できます。
例えば、月25日営業で月商200万円を目標にするなら、
200万円 ÷ 25日 = 1日8万円
が一つの目安になります。
さらに客単価が2,000円なら、
8万円 ÷ 2,000円 = 40人
となり、1日40人程度の来店が必要だと分かります。
このように運転資金の計算は、単なる「貯金額」の話ではありません。
「どのくらい売れば店舗を維持できるのか」
という、飲食店経営そのものにつながっています。
●運転資金は「安心して営業するための時間」を買うお金
運転資金を確保する最大のメリットは、売上が安定するまでの時間を確保できることです。
開業直後に思ったように集客できなくても、資金に余裕があれば、
▶ メニューを改善する
▶ SNSや広告の内容を見直す
▶ 販促方法を変更する
▶ 営業時間を調整する
▶ 原価や人件費を見直す
といった改善策を実行できます。
反対に、手元資金がほとんどない状態では、「売上を急いで作らなければならない」というプレッシャーが大きくなります。
その結果、値下げをしすぎたり、仕入れを削りすぎたり、必要な広告まで止めたりする可能性があります。
運転資金は、単なる「予備のお金」ではありません。
店舗が軌道に乗るまで、経営改善を続けるための時間を支えるお金なのです。
飲食店の開業資金はいくら必要? 業態別の目安と削れるコスト
■「運転資金を残したい!」開業費用を見直すポイント

「運転資金をしっかり確保したい。でも、開業するためには厨房機器も内装も必要です。どこを削ればよいのでしょうか?」
これは、飲食店をこれから開業する方にとって非常に悩ましい問題です。
開業費用を抑えすぎれば、営業効率が悪くなったり、必要な設備が不足したりする可能性があります。
一方で、開業時に設備へお金をかけすぎれば、オープン後の運転資金が不足するリスクがあります。
そこで重要なのが、単純に「安いものを選ぶ」のではなく、開業時に必要なものと、後から追加できるものを分けることです。
ここからは、飲食店開業で特に大きな支出になりやすい厨房機器を中心に、運転資金を残すための考え方を解説します。
●厨房機器は「全部新品」が正解とは限りません
飲食店を開業するなら、厨房機器は新品で揃えたいと考える方も多いでしょう。
新品には、状態が分かりやすい、メーカーや機種を選びやすい、保証などを確認しやすいといったメリットがあります。
しかし、すべてを新品で揃えると、開業資金が大きくなる可能性があります。
そこで選択肢になるのが「中古厨房機器」です。
テンポスでは、冷蔵庫、冷凍庫、製氷機、作業台、シンク、ガス機器など、さまざまな中古厨房機器を取り扱っています。
中古厨房機器を上手に活用すれば、必要な設備を確保しながら、開業時の設備投資を抑えられる可能性があります。
もちろん、すべての機器を中古にすればよいという意味ではありません。
重要なのは、
「新品にする機器」
「中古を検討する機器」
「開業後に追加する機器」
を分けて考えることです。
●新品と中古を使い分けるという考え方
例えば、厨房機器を次のように分類してみましょう。
◎ 新品を優先したい機器
▶ 営業の中心となる重要機器
▶ 使用頻度が非常に高い機器
▶ 最新機能が店舗運営に必要な機器
◎ 中古を検討しやすい機器
▶ 作業台
▶ シンク
▶ 棚
▶ 一部の冷蔵・冷凍設
▶ 状態を確認しやすい厨房用品
◎ 開業後に追加を検討できる機器
▶ 売上が増えてから必要になる機器
▶ 開業直後は使用頻度が低い機器
▶ 代替手段がある機器
このように分類すると、設備投資の優先順位を付けやすくなります。
ただし、厨房機器は店舗の業態や営業方法によって必要性が大きく変わります。
例えば、焼肉店とカフェでは必要な冷蔵設備や調理機器が異なります。
「中古だから安い」という理由だけで選ぶのではなく、「自分の店に必要な機能を持っているか」を確認することが大切です。
●中古厨房機器は「価格」だけで選ばない
中古厨房機器を利用する場合、特に注意したいのが価格だけで判断しないことです。
「新品より安いから、とりあえず購入しよう」
という選び方をすると、設置後に問題が発生する可能性があります。
例えば、
× 店舗に搬入できない
× 厨房スペースに収まらない
× 電源容量が合わない
× ガス種が合わない
× 給排水の位置が合わない
× 必要な能力を満たしていない
といった問題です。
せっかく安く購入しても、設置できなければ営業には使えません。
また、冷蔵庫や製氷機などの機器は、店舗の営業量に対して容量が不足していると、営業中に負担がかかる可能性があります。
そのため、中古厨房機器を購入するときは、
☐ サイズ
☐ 容量
☐ 電源
☐ ガス種
☐ 給排水
☐ 年式
☐ 機器の状態
☐ 店舗への搬入経路
などを確認しましょう。
厨房機器は「安く買う」ことよりも、「営業に問題なく使えるものを適切な価格で購入する」ことが重要です。
開業準備チェックリスト付き!中古厨房機器でスムーズにスタートしよう
●開業時に「本当に必要な機器」を洗い出しましょう
運転資金を残したい場合、厨房機器を購入する前に「必要な機器のリスト」を作ることをおすすめします。
まずは、メニューを決めます。
次に、
「このメニューを提供するために何が必要なのか」
を考えます。
例えば、揚げ物をほとんど提供しない店舗であれば、大型フライヤーが本当に必要なのかを考える余地があります。
反対に、揚げ物が看板メニューなら、フライヤーの能力が営業効率に大きく影響します。
つまり、
メニューを決める前に厨房機器を決めるのではなく、メニューから必要な厨房機器を逆算する
ことが重要です。
◎ 看板メニューに必要な機器を優先する
◎ 営業効率に直結する機器を優先する
◎ 使用頻度が低い機器は後回しにする
◎ 代替できる機器がないか確認する
◎ メニュー数を増やしすぎない
このような考え方が、無駄な設備投資を抑えることにつながります。
●「メニューを増やしすぎる」と設備費も増えます
飲食店を開業するとき、
「お客様のために、できるだけたくさんのメニューを用意したい」
と考える方もいるでしょう。
しかし、メニューが増えるほど、必要な食材や調理工程、保管場所、調理機器も増える可能性があります。
例えば、焼く、揚げる、蒸す、煮る、製菓まで幅広く対応しようとすると、それぞれに必要な機器が増えていきます。
その結果、
▶ 厨房機器が増える
▶ 厨房スペースが狭くなる
▶ 初期費用が増える
▶ 食材在庫が増える
▶ 仕込み時間が増える
といった問題につながる可能性があります。
開業直後は、特に「何でもできる厨房」を目指すよりも、「自店の売れ筋商品を効率よく作れる厨房」を目指すことが重要です。
●居抜き物件も運転資金を残す選択肢です
もう一つ、開業費用を抑える方法として検討したいのが「居抜き物件」です。
居抜き物件とは、前の店舗が使用していた内装や厨房設備などが残っている物件です。
うまく活用できれば、ゼロから店舗を作るよりも設備投資を抑えられる可能性があります。
例えば、
▶ 厨房設備
▶ カウンター
▶ ダクト
▶ 空調設備
▶ 客席設備
などを引き継げるケースがあります。
ただし、居抜きなら必ず安くなるわけではありません。
設備の状態が悪ければ修理や交換が必要になります。
また、自分の業態に合わない設備が残っている場合、撤去費用が発生することもあります。
そのため、
◎ 残っている設備を確認する
◎ 使用できる設備と交換が必要な設備を分ける
◎ 撤去費用を確認する
◎ 自分の業態に合っているか確認する
◎ 修理・交換費用を含めて判断する
ことが重要です。
「設備が残っているから安い」と決めつけず、トータルの費用で判断しましょう。
●内装費も「見た目」だけで判断しない
飲食店の内装も、開業費用を大きく左右する部分です。
もちろん、店舗のコンセプトに合った内装は重要です。
しかし、見た目だけに予算を使いすぎると、運転資金が圧迫される可能性があります。
例えば、
× 高額な装飾を大量に取り入れる
× 必要以上に高級な家具を揃える
× 開業直後から過剰な設備投資をする
といった方法は、資金計画を圧迫する場合があります。
反対に、
◎ お客様の目に入りやすい場所を優先する
◎ 店舗コンセプトに必要な部分に予算を使う
◎ 厨房の作業性を優先する
◎ 後から変更できる部分は開業後に改善する
という考え方なら、初期投資を抑えながら店舗の魅力を作ることができます。
●「削ってはいけない費用」と「削ってもよい費用」を分けましょう
開業費用を削るとき、すべてを安くすればよいわけではありません。
特に衛生、安全、営業効率に関わる部分は、安さだけで判断しないようにしましょう。
例えば、
☐ 保健所の営業許可に関わる設備
☐ 食品衛生上必要な設備
☐ 火災や安全に関わる設備
☐ 厨房スタッフの作業性に関わる設備
☐ 営業に不可欠な厨房機器
これらは、単純に価格を下げるのではなく、必要な仕様を満たしているかを確認することが重要です。
一方で、
☐ 使用頻度の低い設備
☐ 開業後に追加できる設備
☐ デザインだけを目的とした設備
☐ 代替できる備品
などは、開業時に優先順位を下げられる可能性があります。
●開業費用を削った分は「運転資金」に回しましょう
ここまでの話で大切なのは、「費用を削って終わり」にしないことです。
例えば、厨房機器の購入方法を見直して100万円削減できたとします。
その100万円を別の設備や広告に使ってしまえば、手元資金は増えません。
そこで、
「削減できた100万円を運転資金として残す」
という考え方が重要になります。
例えば、
開業資金800万円
↓
開業費用500万
↓
運転資金300万円
というように、最初から資金を分けて考えます。
さらに、開業費用を500万円から450万円に抑えられた場合、
「残った50万円を使って、さらに別の設備を購入する」
のではなく、
「運転資金を350万円に増やす」
という選択肢もあります。
この50万円が、開業後に売上が計画を下回ったときの大きな支えになる可能性があります。
●「安くすること」より「資金を残すこと」が目的です
開業費用を見直すとき、つい、
「どこを安くできるか」
という考え方になりがちです。
しかし、本当の目的は「安くすること」ではありません。
開業後も店舗を安定して営業できるだけの資金を残すことです。
そのため、
× とにかく一番安い機器を選ぶ
× 必要な設備まで削る
× 安いことだけを理由に中古品を選ぶ
という考え方ではなく、
◎ 必要な機能を満たす機器を選ぶ
◎ 新品と中古を使い分ける
◎ 開業時に必要な機器を優先する
◎ 後から追加できる設備は後回しにする
◎ 削減できた費用を運転資金として残す
という考え方が重要です。
●厨房機器選びは「経営計画」と一緒に考えましょう
厨房機器は単なる備品ではありません。
どの機器を選ぶかによって、調理時間、仕込み量、スタッフ数、厨房スペース、電気・ガス使用量などにも影響する可能性があります。
例えば、安い機器を購入しても、調理能力が不足して営業中に時間がかかれば、結果として人件費が増える可能性があります。
反対に、必要以上に高性能な機器を購入しても、使用頻度が低ければ投資を回収できない可能性があります。
だからこそ、
「価格」
だけではなく、
「この機器を入れることで店舗経営がどう変わるのか」
まで考えることが大切です。
☐ 価格だけで決めていないか
☐ 店舗のメニューに合っているか
☐ 必要な能力を満たしているか
☐ スタッフが使いやすいか
☐ 設置スペースに問題がないか
☐ 開業後の修理や買い替えも考えているか
これらを確認してから購入を決めましょう。
●運転資金を守るためには「開業前の相談」が重要です
ここまで見てきたように、運転資金を残すためには、開業前からさまざまな判断が必要になります。
▶物件を決める。
▶内装費を決める。
▶厨房機器を選ぶ。
▶メニューを決める。
▶スタッフ数を決める。
これらはすべて別々の問題ではありません。
例えば、厨房機器を選ぶときにも、
「この機器を入れることで、何人のスタッフが必要になるのか」
「この設備を入れることで、どれだけ仕込みを効率化できるのか」
「この設備を購入しても、運転資金は十分に残るのか」
という視点が必要です。
一人ですべてを判断するのが難しい場合は、飲食店開業の経験がある専門家や、厨房機器に詳しい販売店へ相談するのも一つの方法です。
テンポスでは、厨房機器の販売だけではなく、飲食店開業に関するさまざまな相談に対応しています。
開業資金をどこに使い、どこを抑え、どれだけ運転資金として残すのか。
この全体像を考えながら準備することが、開業後の資金繰りを安定させるポイントです。
■「実際の開業ではどうしている?」テンポスの開業支援実績から考える
「運転資金を残した方がいいことは分かりました。でも、実際に飲食店を開業する人は、どのように資金を配分しているのでしょうか?」
初めて飲食店を開業する方であれば、このような疑問を持つのは当然です。
開業資金の計画は、単純に「厨房機器はいくら」「内装はいくら」と項目ごとに決めるだけではありません。
物件、内装、厨房機器、食器、広告、人件費、仕入れなど、さまざまな費用が関係してきます。
そこで参考にしたいのが、実際に多くの飲食店開業を支援している企業の経験や事例です。
テンポスでは、飲食店開業に関して、物件探しから内装、厨房機器、資金調達など、開業に必要となるさまざまな分野を支援しています。
ここでは、テンポスの公開情報を参考にしながら、運転資金を残すためにどのような考え方が必要なのかを見ていきましょう。
●テンポスは「厨房機器だけ」を支援しているわけではありません
テンポスというと、「中古厨房機器を販売している会社」というイメージを持っている方もいるかもしれません。
もちろん、厨房機器の販売はテンポスの大きな事業の一つです。
しかし、飲食店の開業支援では、厨房機器だけでなく、物件、内装、資金調達、店舗用品など、さまざまな分野を扱っています。
テンポスの開業支援ページでは、飲食店開業に必要な項目として、
▶ 事業計画
▶ 物件探し
▶ 資金調達
▶ 内装工事
▶ 厨房機器
▶ 店舗用品
▶ 資格・許認可
▶ スタッフ募集
▶ 集客・販促
など、幅広い内容が案内されています。
つまり、飲食店の開業は「厨房機器を買えば終わり」ではありません。
開業にかかる費用を全体で見ながら、
「どこにお金をかけるのか」
「どこを抑えるのか」
「開業後にいくら残すのか」
を考える必要があります。
●年間2万件以上の開業支援実績から考える「開業後のお金」
テンポスの物件紹介に関する公式ページでは、年間2万件以上の開業支援実績があると案内されています。
これは、単に厨房機器を販売するだけではなく、飲食店を開業する方のさまざまな相談に対応してきた実績です。
こうした開業支援の実績から考えても、飲食店の資金計画では「開業時の支出」だけを見るのではなく、「開業後の店舗運営」まで考えることが重要だと分かります。
例えば、開業時に、
「厨房機器に500万円使える」
と考えるのではなく、
「開業資金全体から運転資金を確保したうえで、厨房機器にいくら使えるのか」
と考える必要があります。
この順番を間違えないことが大切です。
●「開業資金が足りない」より「開業後の資金が足りない」に注意
飲食店開業では、開業資金を集めることに意識が集中しがちです。
例えば、
「自己資金を300万円用意した」
「融資で700万円調達できた」
「合計1,000万円の開業資金がある」
という状況になると、
「これで1,000万円使える」
と考えてしまう方もいます。
しかし、実際には1,000万円すべてを開業時に使ってしまうのではなく、その中から運転資金を確保する必要があります。
例えば、
開業資金1,000万円
↓
運転資金300万円を確保
↓
開業時に使える費用は700万円
という考え方です。
さらに700万円の中から、
▶ 物件取得費
▶ 内装費
▶ 厨房機器
▶ 店舗用品
▶ 食器
▶ 看板
▶ 広告費
などを配分します。
このように考えると、「厨房機器に500万円使いたい」と思っていても、
「その金額を使うと運転資金が足りなくならないか?」
という視点が生まれます。
●テンポスの開業支援から学ぶ「全体を見る」という考え方
テンポスの開業支援では、物件や内装、厨房機器などを個別に考えるのではなく、飲食店開業全体を支援する仕組みが用意されています。
これは運転資金を考えるうえでも重要なポイントです。
例えば、物件が決まった後に厨房機器を選ぶのではなく、
「この物件の厨房スペースなら、どのような機器が必要なのか」
「この業態なら、どの程度の設備が必要なのか」
「この設備費を払った後も、運転資金は十分に残るのか」
という順番で考えます。
さらに、内装工事を行う場合も、
「デザインにいくら使うか」
だけではなく、
「厨房の動線を改善することで、スタッフ数を抑えられないか」
「清掃しやすい厨房にすることで、営業後の負担を減らせないか」
など、開業後の経営まで考える必要があります。
◎ 開業費用と運転資金を同時に考える
◎ 厨房機器とメニューを連動させる
◎ 物件と厨房レイアウトをセットで考える
◎ 内装費だけでなく、開業後の営業効率も考える
このように「開業後」を見据えることが重要です。
●開業支援事例を見るときは「金額」だけに注目しない
テンポスなどの開業支援事例を参考にするとき、注意したいのが「他店がいくら使ったか」だけをそのまま自分のお店に当てはめないことです。
例えば、
「A店は開業に1,000万円かかった」
という情報があったとしても、自分のお店にも1,000万円必要とは限りません。
店舗の広さ、立地、業態、席数、営業時間、スタッフ数などによって、必要な費用は大きく変わります。
重要なのは金額そのものではなく、
「なぜ、その費用が必要だったのか」
を見ることです。
例えば、
◎ 厨房機器にお金をかけた理由
◎ 内装費が高くなった理由
◎ 物件取得費が大きくなった理由
◎ 人件費をどの程度想定していたか
◎ 開業後にどの程度の運転資金を残したのか
といった点を見ることで、自分の開業計画にも応用しやすくなります。
●「新品と中古の使い分け」も資金計画の一つです
先の章でも解説したように、運転資金を残すためには厨房機器の購入方法も重要です。
テンポスでは新品だけではなく、中古厨房機器も幅広く取り扱っています。
例えば、すべてを新品で揃えるのではなく、
「この機器は新品にしたい」
「この機器は状態の良い中古でも問題ない」
「この設備は開業後に追加する」
というように分けることができます。
これは単純な「節約」ではありません。
開業時の設備投資と、開業後の運転資金をバランスさせるための資金戦略です。
例えば、厨房機器の購入費を100万円抑えられた場合、その100万円を別の設備に使うのではなく、運転資金として残すという選択肢があります。
これによって、開業直後の売上が計画を下回った場合にも、資金繰りに余裕を持たせられます。
●「安く買う」より「必要なものを適切に買う」
ここで、厨房機器の購入についてもう一度確認しておきましょう。
運転資金を残したいからといって、とにかく安い厨房機器を選べばよいわけではありません。
× 安いという理由だけで購入する
× 必要な能力を確認しない
× 店舗サイズを確認しない
× 電源やガスを確認しない
× 搬入経路を確認しない
これでは、開業後に買い替えや追加工事が必要になり、かえって費用が増える可能性があります。
大切なのは、
◎ 必要な能力を満たしている
◎ 店舗に適したサイズである
◎ 設置条件を満たしている
◎ 営業効率に貢献する
◎ 予算内に収まる
という条件を満たすことです。
●「開業前の相談」で資金の使い方を変えられることがあります
開業してから、
「厨房が狭かった」
「冷蔵庫の容量が足りなかった」
「思ったよりスタッフが必要だった」
「厨房機器を追加購入することになった」
という問題が発生すると、その分だけ追加費用が必要になります。
しかし、開業前であれば、物件や厨房レイアウト、機器の選定を見直すことができます。
そのため、開業前の段階で専門家に相談することには大きな意味があります。
テンポスの開業支援では、物件探しから内装、厨房機器、資金調達などについて相談できるため、「厨房機器だけ」ではなく、「店舗全体の開業費用」を考える際の相談先の一つになります。
例えば、次のような質問をしてみるのもよいでしょう。
「この予算で厨房機器を揃えられますか?」
「新品と中古はどのように使い分ければよいですか?」
「この物件なら、どの厨房機器が必要ですか?」
「運転資金を残すためには、どこを見直せますか?」
「開業後に追加すればよい設備はありますか?」
こうした質問を事前にしておけば、開業時の予算配分を考えやすくなります。
●運転資金を残すことは「経営の選択肢」を残すこと
運転資金が十分に残っていると、開業後にさまざまな対応ができます。
例えば、売上が予想より少なかった場合、
▶ 広告やSNS運用を強化する
▶ メニューを見直す
▶ 原価率を改善する
▶ 営業時間を変更する
▶ 人員配置を見直す
といった改善策を実行できます。
一方、手元資金がほとんどない状態では、
「今月の支払いをどうするか」
という短期的な問題への対応に追われてしまいます。
つまり、運転資金を残すことは、単に「現金を持っておく」ということではありません。
開業後に経営を改善するための選択肢を残しておくことなのです。
●テンポスの開業支援を「費用を抑えるため」だけに使わない
テンポスの開業支援を利用するときも、「一番安い厨房機器を探してもらう」という考え方だけではもったいありません。
大切なのは、
「この店舗を無理なく経営できる状態にするにはどうすればよいか」
という視点で相談することです。
例えば、
「運転資金として300万円を残したい」
「厨房機器には最大250万円までしか使いたくない」
「できるだけ中古を活用したい」
「開業後に追加できる設備は後回しにしたい」
など、自分の資金計画を具体的に伝えることで、より現実的な設備選びにつながります。
テンポスの公式サイトでは、飲食店開業に関するさまざまなサービスが紹介されています。
厨房機器だけではなく、物件や内装、資金調達なども含めて考えたい方は、開業前の段階から情報を集めておくとよいでしょう。
●独自データは「自店の資金計画」に置き換えて考えましょう
テンポスの開業支援実績は、これから開業する方にとって参考になる情報です。
ただし、実績の数字をそのまま「自分も同じ金額が必要」と考えるのではなく、
「自分のお店ならどうなるか」
に置き換えて考えることが重要です。
例えば、
☐ 自分の店舗の席数
☐ 家賃
☐ スタッフ数
☐ 客単価
☐ 営業日数
☐ 食材原価
☐ 厨房機器の予算
☐ 内装費
☐ 開業後に残したい運転資金
を一つずつ確認します。
そうすることで、他店の事例を自分の開業計画に活用できます。
●ここまでのポイントを整理すると、
◎ 開業費用は「物件・内装・厨房機器」だけで考えない
◎ 開業後の運転資金まで含めて予算を組む
◎ テンポスの開業支援実績を参考にする
◎ 他店の開業費用は金額ではなく「なぜその費用が必要だったのか」を見る
◎ 新品と中古を使い分けて設備投資を調整する
◎ 開業前に専門家へ相談する
ということが重要です。
飲食店開業では、「いくら用意できるか」だけでなく、「そのお金をどう配分するか」が非常に重要です。
そして、開業資金の配分を考えるときには、厨房機器や内装などの初期投資だけでなく、開業後の運転資金まで含めて考える必要があります。
■「結局、自分の店はいくら必要?」開業前に資金計画を相談しましょう
「運転資金が大切なのは分かりました。でも、自分のお店の場合、いくら残しておけばいいのでしょうか?」
ここまで記事を読んで、このように感じている方も多いのではないでしょうか。
飲食店の運転資金には、「全店舗共通でこの金額」という正解はありません。
カフェなのか、居酒屋なのか、焼肉店なのか、ラーメン店なのかによっても必要な費用は異なります。
また、同じ業態でも、10席の店舗と50席の店舗では家賃や人件費、仕入れ量などが変わります。
だからこそ、最後は「自分のお店の数字」に置き換えて考えることが重要です。
●まず「開業資金の総額」を把握しましょう
最初に確認したいのが、開業に使える資金の総額です。
例えば、
▶ 自己資金
▶ 金融機関からの融資
▶ 親族などからの借入
▶ その他の資金
などを合計します。
ただし、ここで注意したいのが、「集めたお金をすべて開業費用に使える」と考えないことです。
例えば、自己資金300万円と融資700万円で、合計1,000万円の資金を用意できたとします。
この場合も、
「1,000万円あるから、1,000万円の店舗を作ろう」
と考えるのではなく、
「1,000万円の中から運転資金を確保し、残った金額で開業費用を組み立てる」
という考え方が重要です。
◎ 開業資金の総額を確認する
◎ 運転資金として残す金額を先に決める
◎ 残った予算で開業費用を調整する
この順番で考えると、開業時に資金を使いすぎるリスクを抑えられます。
●毎月の「最低必要経費」を計算しましょう
次に行いたいのが、毎月いくらのお金が出ていくのかを計算することです。
例えば、
▶ 家賃30万円
▶ 人件費50万円
▶ 食材・飲料費40万円
▶ 水道光熱費15万円
▶ 通信費・システム費5万円
▶ 消耗品費5万円
▶ 広告・販促費5万円
▶ その他10万円
と仮定した場合、毎月必要となる費用は160万円になります。
この数字をもとに、
「売上が計画通りにならなかった場合、何カ月営業を続けられるか」
を考えます。
例えば、3カ月分なら480万円です。
ただし、実際には売上が入ってくるため、毎月160万円をそのまま全額準備するという意味ではありません。
重要なのは、店舗を維持するために最低限必要な金額を把握することです。
●「最低限必要な支出」と「売上に応じて変えられる支出」を分けましょう
運転資金を考えるときは、すべての費用を同じように扱わないことも重要です。
例えば家賃は、売上が減っても基本的には同じ金額が発生します。
一方、食材費は来店客数が減れば仕入れ量を調整できる場合があります。
人件費についても、営業時間やスタッフの配置によって調整できる可能性があります。
そのため、
☐ 売上がなくても発生する費用
☐ 売上が減れば調整できる費用
☐ 開業後に一時的に増える可能性がある費用
に分けて考えると、資金計画がより具体的になります。
特に重要なのが、売上が大きく下がった場合です。
例えば、計画していた売上の70パーセントしか達成できなかった場合でも、家賃や最低限の人件費を支払えるでしょうか。
ここまで考えておくと、必要な運転資金が見えやすくなります。
●開業直後の「売上ゼロに近い状態」も想定しましょう
開業前の売上予測は、どうしても希望的になりやすいものです。
「駅から近いからお客様が来る」
「SNSで告知すれば話題になる」
「料理がおいしければ口コミで広がる」
こうした期待はもちろん大切です。
しかし、資金計画まで期待だけで作ってしまうのは危険です。
そこで、
「もし開業直後に思ったほどお客様が来なかったら?」
という最も厳しいケースも考えておきましょう。
例えば、
× 開業初月から満席になる前提で資金計画を作る
× 売上が伸びる時期を確定して考える
× 広告費や販促費をまったく考えない
× 売上不足が続いた場合の対策を考えていない
こうした計画では、手元資金が早く減ってしまう可能性があります。
一方、
◎ 売上が低いケースも計算する
◎ 数カ月分の資金繰りを確認する
◎ 売上が伸びない場合の販促費を確保する
◎ 人件費や仕入れを見直す余地を残す
という準備をしておけば、開業後に対応しやすくなります。
●「予備費」を忘れないようにしましょう
運転資金を考えるときに、意外と忘れられやすいのが予備費です。
飲食店では、計画していなかった支出が発生することがあります。
例えば、
▶ 厨房機器の故障
▶ 食器や調理器具の追加購入
▶ 店舗設備の修理
▶ 急な広告出稿
▶ メニュー変更に伴う食材費
▶ 人員不足による追加人件費
▶ 想定外の消耗品費
などです。
特に開業直後は、「実際に営業してみないと分からないこと」がたくさんあります。
そのため、運転資金を計算するときは、毎月の固定費や変動費だけでなく、予想外の支出にも対応できる余裕を持たせることが大切です。
☐ 厨房機器の修理費
☐ 設備の追加費用
☐ 販促費
☐ 備品の追加購入
☐ 急な人件費
☐ その他の予備費
このような項目も一度書き出しておきましょう。
●開業前に「厨房機器の購入予定リスト」を作りましょう
運転資金を残すためには、厨房機器の購入計画も重要です。
まずは、必要な機器をすべて書き出します。
例えば、
▶ 冷蔵庫
▶ 冷凍庫
▶ 製氷機
▶ ガスレンジ
▶ フライヤー
▶ 作業台
▶ シンク
▶ 食器洗浄機
▶ 調理器具
などです。
次に、それぞれを、
「開業初日から絶対に必要」
「代替できる」
「中古でもよい」
「開業後に追加できる」
というように分類します。
これだけでも、開業時の設備投資を見直しやすくなります。
例えば、開業初日から必要な冷蔵庫は優先して購入する一方、売上が増えてから必要になる追加の冷凍設備などは、後から購入する方法もあります。
ただし、衛生管理や営業許可、安全性に関係する設備については、単純に後回しにできない場合があります。
必要な設備については、保健所や専門家などにも確認しながら判断しましょう。
●テンポスに相談するときは「予算」と「残したい金額」を伝えましょう
開業前に厨房機器や店舗設備について相談する場合、「おすすめの商品を教えてください」とだけ伝えるよりも、自分の資金計画を具体的に伝えることをおすすめします。
例えば、
「開業資金は800万円です」
「運転資金として300万円は残したいです」
「厨房機器には200万円程度を考えています」
「中古厨房機器も検討しています」
「カフェなので、コーヒー関連設備を優先したいです」
といった情報です。
このように伝えれば、「予算の中で何を優先するか」という視点で相談しやすくなります。
テンポスでは、厨房機器の販売だけでなく、飲食店の開業に関する物件、内装、資金調達などの支援も行っています。
開業前の段階で、
「この予算でどのような厨房を作れるのか」
「どこを中古にすると資金を残せるのか」
「開業後に追加してもよい設備は何か」
などを相談してみるのもよいでしょう。
●テンポスの商品・サービスを「運転資金」という視点で活用する
テンポスの商品やサービスを利用するときも、「欲しいものを買う」という視点だけではなく、「運転資金を残すためにどう使うか」という視点を持つことが重要です。
例えば厨房機器なら、
◎ 新品と中古を比較する
◎ 複数の商品を比較する
◎ 必要な容量を確認する
◎ 店舗に適したサイズを確認する
◎ 開業時に必要かどうかを考える
という方法があります。
また、開業支援についても、
▶ 物件探し
▶ 内装工事
▶ 資金調達
▶ 厨房機器
▶ 店舗用品
などを個別に考えるのではなく、全体の予算の中で検討することが大切です。
「厨房機器を安くする」
「内装費を安くする」
という部分的な節約だけではなく、
「開業後にいくら残すか」から逆算して、開業費用全体を組み立てる
という考え方を持ちましょう。
●開業前に確認したい「運転資金チェックリスト」
最後に、開業前に確認しておきたい項目をまとめます。
☐ 開業資金の総額を把握している
☐ 自己資金と借入金を分けて把握している
☐ 物件取得費を計算している
☐ 内装工事費を計算している
☐ 厨房機器の購入費を計算している
☐ 家具・食器・備品の費用を計算している
☐ 開業時の広告費を計算している
☐ 開業後の家賃を計算している
☐ 人件費を計算している
☐ 食材・飲料の仕入れ費を計算している
☐ 水道光熱費を計算している
☐ 消耗品費を計算している
☐ 厨房機器の修理費を想定している
☐ 売上が計画を下回った場合を想定している
☐ 運転資金として残す金額を決めている
☐ 開業費用を削れる部分を確認している
ここまで確認できれば、かなり具体的な資金計画になります。
●「いくら必要か」より「どれくらい余裕を持てるか」が重要です
運転資金について考えるとき、
「300万円あれば大丈夫」
「500万円あれば安心」
というように、金額だけで判断したくなるかもしれません。
しかし、重要なのは金額そのものではありません。
家賃が20万円の店舗と50万円の店舗では、必要な資金が違います。
スタッフ2人で営業する店舗と10人のスタッフが必要な店舗でも違います。
さらに、食材原価の高い業態と低い業態でも変わります。
だからこそ、
「自分の店舗では毎月いくら必要なのか」
「売上が下がったら何カ月営業を続けられるのか」
という視点で考えることが大切です。
そして、運転資金をできるだけ確保するために、開業時の設備投資を見直します。
特に厨房機器は、開業費用に大きく影響するため、新品と中古の使い分けや、開業後の追加購入なども含めて検討しましょう。
●一人で悩まず、開業前に相談しましょう
飲食店開業は、物件、内装、厨房機器、資金調達、仕入れ、人材、集客など、考えることが非常に多くあります。
初めて開業する方が、これらをすべて一人で判断するのは簡単ではありません。
だからこそ、開業前の段階で専門家に相談することが重要です。
特に、
「厨房機器にいくら使ってよいのか分からない」
「中古厨房機器を使いたいが、何を選べばよいのか分からない」
「開業資金と運転資金のバランスに不安がある」
「物件を決める前に厨房の費用を知りたい」
という方は、早めに相談しておくとよいでしょう。
テンポスでは、飲食店開業に必要となるさまざまな分野について相談できる体制を整えています。
「開業資金を全部使い切らない」
「必要な設備にはきちんとお金をかける」
「不要な設備は後回しにする」
「運転資金を確保する」
この4つを意識するだけでも、開業時のお金の使い方は大きく変わります。
飲食店開業で大切なのは、立派な店舗を作ってオープンすることだけではありません。
オープンした後も、売上が安定するまで営業を続けられる店舗を作ることです。
そのために必要なのが、運転資金です。
■よくある質問|運転資金はいくら必要?開業前に知っておきたいQ&A
ここまで、「開業後に必要になる運転資金とは」というテーマで、運転資金の考え方から必要額の計算方法、開業費用の見直し方、厨房機器の選び方、開業支援の活用方法まで解説してきました。
しかし、実際に開業を考えている方からすると、
「結局、自分の場合はいくら必要なの?」
「開業資金が少なくても大丈夫?」
「厨房機器にお金をかけすぎないためには?」
など、まだ疑問が残っているかもしれません。
そこで最後に、飲食店の開業準備で特に質問されやすい内容をQ&A形式でまとめます。
●Q&A 1|運転資金は何カ月分用意すればいいですか?
Q: 運転資金は何カ月分くらい用意しておけば安心ですか?
A:「何カ月分あれば絶対に安心」という決まった基準はありません。店舗の業態、家賃、人件費、仕入れ、営業時間、席数などによって必要な金額が変わるからです。
ただし、重要なのは「開業後の売上が計画通りにならないケース」を想定しておくことです。
例えば、毎月の支出が100万円だから、100万円だけ用意しておけばよいという考え方では、売上が低迷したときに資金が足りなくなる可能性があります。
運転資金を考えるときは、
▶ 毎月の固定費
▶ 毎月の変動費
▶ 開業後の売上予測
▶ 売上が下がった場合の支出
▶ 突発的な修理や追加購入
まで考えることが重要です。
特に開業直後は、認知度がまだ低く、想定していたほどお客様が来店しないケースもあります。
そのため、
☐ 売上が少ない場合でも家賃を支払えるか
☐ 必要な人件費を確保できるか
☐ 食材を仕入れられるか
☐ 水道光熱費を支払えるか
☐ 厨房機器の故障などに対応できるか
を確認しておきましょう。
「何カ月分」という数字だけに頼るのではなく、売上が安定するまで店舗を維持できるかという視点で考えることが大切です。
●Q&A 2|開業資金が少ない場合、運転資金をどう確保すればいいですか?
Q: 開業資金があまり多くありません。運転資金を確保するにはどうすればいいですか?
A:まず考えたいのは、「開業時に本当に必要な費用は何か」を見直すことです。
開業資金が少ないからといって、運転資金まで削ってしまうのはおすすめできません。
むしろ、開業費用を見直して、できるだけ手元に資金を残すことが重要です。
例えば、
◎ 居抜き物件を検討する
◎ 新品と中古の厨房機器を使い分ける
◎ 開業時に必要な厨房機器を絞る
◎ 後から追加できる設備は後回しにする
◎ 内装の優先順位を見直す
◎ メニュー数を絞って必要な機器を減らす
といった方法があります。
特に厨房機器は、開業費用の中でも大きな割合を占めることがあります。
すべてを新品で揃えるのではなく、店舗運営に必要な機能を満たすことを前提に、中古厨房機器も選択肢に入れてみましょう。
ただし、
× 安いからという理由だけで選ぶ
× 設置場所を確認しない
× 電源やガス種を確認しない
× 必要な容量を確認しない
といった選び方は避ける必要があります。
「安くすること」が目的ではなく、必要な設備を適切な予算で揃え、運転資金を残すことが目的です。
●Q&A 3|中古厨房機器を使って運転資金を残しても大丈夫ですか?
Q: 中古厨房機器を使って開業費用を抑え、その分を運転資金に回す方法は問題ありませんか?
A: 店舗の業態や機器の状態によっては、有効な方法の一つです。
飲食店の厨房には、冷蔵庫、冷凍庫、製氷機、作業台、シンク、調理機器など、さまざまな設備があります。
すべてを新品で揃える必要があるとは限りません。
例えば、
◎ 作業台
◎ シンク
◎ 棚
◎ 状態を確認できる一部の厨房機器
などは、中古品を検討できる場合があります。
一方で、店舗の営業に直結する重要な機器については、状態や能力を十分に確認する必要があります。
中古厨房機器を選ぶ場合は、
☐ 年式
☐ サイズ
☐ 容量
☐ 電源
☐ ガス種
☐ 給排水
☐ 動作状態
☐ 保証やアフターサービス
☐ 搬入経路
などを確認しましょう。
テンポスでは新品だけでなく中古厨房機器も取り扱っているため、予算や店舗の条件に合わせて比較検討することができます。
「中古だから安い」という理由だけで選ぶのではなく、「この店舗で長く使えるか」という視点で選ぶことが大切です。
●Q&A 4|運転資金を残すために、何を削ればいいですか?
Q: 開業費用を抑えて運転資金を多く残したいです。どこから削ればよいでしょうか?
A:まずは、「削っても営業に大きな影響が出ない部分」と「削ってはいけない部分」を分けることから始めましょう。
例えば、
◎ 開業後に追加できる設備
◎ 使用頻度の低い機器
◎ 必要以上に高価な家具
◎ 過剰な装飾
◎ 開業直後には必要ない備品
などは、優先順位を下げられる可能性があります。
一方で、
☐ 食品衛生に関わる設備
☐ 営業許可に必要な設備
☐ 火災や安全に関わる設備
☐ 営業に不可欠な厨房機器
☐ 厨房スタッフの作業効率に関わる設備
などは、価格だけを理由に削るべきではありません。
また、厨房機器については「安い機器を購入する」のではなく、「必要な機器だけを購入する」という考え方も重要です。
例えば、10種類のメニューを提供するために10種類の調理機器が必要になるのであれば、メニュー構成そのものを見直すことで設備費を抑えられる可能性があります。
◎ 売れ筋メニューを中心にする
◎ 調理工程をシンプルにする
◎ 厨房機器を共有できるメニューを作る
◎ 開業後に追加できる設備は後回しにする
このように、メニューと厨房を一緒に設計することが、開業費用の削減につながります。
●Q&A 5|開業前に専門家へ相談した方がいいですか?
Q: 初めて飲食店を開業するのですが、開業前に専門家へ相談した方がよいでしょうか?
A:可能であれば、早い段階で相談することをおすすめします。
飲食店の開業では、
▶ 物件
▶ 内装
▶ 厨房機器
▶ 資金調達
▶ 食器・備品
▶ 人材
▶ 集客
など、さまざまな項目を同時に考える必要があります。
それぞれを別々に考えてしまうと、
「物件を決めた後に厨房機器が入らない」
「内装費を使いすぎて厨房機器の予算が足りない」
「開業資金を使い切ってしまい、運転資金が不足する」
といった問題が発生する可能性があります。
そこで重要なのが、開業前に全体の資金計画を作ることです。
テンポスでは、厨房機器の販売だけではなく、飲食店開業に関する物件、内装、資金調達などの支援も行っています。
そのため、
「運転資金を残したい」
「厨房機器の予算を抑えたい」
「新品と中古のどちらがよいか相談したい」
「この物件でどんな厨房を作れるか知りたい」
といった悩みを、開業準備の早い段階で相談してみるのもよいでしょう。
専門家に相談するメリットは、「安いものを紹介してもらう」ことだけではありません。
自分の店舗に必要な設備と、必要以上にお金をかけなくてもよい部分を整理できることにあります。
飲食店の開業、相談ならテンポス|飲食店開業マップ
■まとめ|運転資金は「開業後の経営を守るお金」です
飲食店を開業するとき、多くの方は物件や内装、厨房機器など「開業するためのお金」に意識が向きます。
もちろん、店舗をオープンするための設備投資は必要です。
しかし、忘れてはいけないのが、オープンした瞬間から店舗経営が始まるということです。
開業直後から毎月、
▶ 家賃
▶ 人件費
▶ 食材費
▶ 水道光熱費
▶ 通信費
▶ 消耗品費
などの支払いが発生します。
一方で、売上は必ずしも最初から計画通りになるとは限りません。
そのため、開業資金をすべて設備投資に使ってしまうのではなく、開業後の営業を支える運転資金を確保しておくことが重要です。
●運転資金は「余ったお金」ではありません
運転資金は、開業費用をすべて支払った後に余ったお金ではありません。
最初から「店舗を安定させるために必要なお金」として確保しておくべき資金です。
そのため、
◎ 開業資金の総額を把握する
◎ 毎月の支出を計算する
◎ 売上が下がったケースを想定する
◎ 突発的な支出を考える
◎ 運転資金を先に確保する
という順番で資金計画を作ることが大切です。
●厨房機器は「経営を支える設備」として選びましょう
厨房機器についても、単純に「新品か中古か」だけで判断するのではなく、
「この機器は店舗に本当に必要なのか」
「どのくらいの能力が必要なのか」
「新品でなければならないのか」
「中古でも十分対応できるのか」
「開業後に追加する方法はないか」
という視点で考えてみましょう。
テンポスでは、新品・中古の厨房機器を幅広く取り扱っているため、予算や店舗の条件に応じて比較検討できます。
また、飲食店開業に関するさまざまな支援も行っているため、厨房機器だけではなく、開業全体の資金計画について相談したい方にも選択肢の一つになります。
●「安く開業する」のではなく「続けられる店を作る」
飲食店開業で最も重要なのは、開業日に立派な店舗を完成させることだけではありません。
その後も営業を続け、売上や客数を見ながら改善していくことです。
だからこそ、
「開業費用をできるだけ安くする」
だけを目標にするのではなく、
「必要なところにはお金をかけ、不要なところは抑え、十分な運転資金を残す」
という考え方を持ちましょう。
◎ 必要な厨房機器には適切に投資する
◎ 新品と中古を使い分ける
◎ 開業時に必要な設備を見極める
◎ 後から追加できる設備は後回しにする
◎ 運転資金を先に確保する
◎ 開業前に専門家へ相談する
これらを意識するだけでも、開業後の資金繰りは大きく変わります。
飲食店は、オープンしてからが本当のスタートです。
開業時に資金を使い切るのではなく、「開業後も店舗を運営し続けるためのお金」を残しておくことが、安定した飲食店経営への第一歩です。
これから飲食店を開業する方は、ぜひ「いくらで開業できるか」だけではなく、「開業後にいくら残せるか」という視点で資金計画を考えてみてください。
そして、物件や内装、厨房機器などの具体的な費用を検討するときには、早い段階から専門家に相談し、自分のお店に合った無理のない開業計画を作っていきましょう。
テンポスでは、これから開業を目指す方、飲食店の経営についてお悩みの方に向けてさまざまな情報を発信しています。
是非ご活用ください。
業務用調理機器や小物、食器から家具に至るまで、多数取り揃えております。
是非テンポスへご注文からご相談まで、お気軽にお問い合わせください。
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