花や緑に囲まれながら、コーヒーやスイーツを楽しめる「フラワーカフェ」が注目されています。花を飾ったおしゃれなカフェだけでなく、実際の花屋にカフェスペースを併設した店舗もあり、花を眺めながら過ごす時間や、気に入った花を購入できることが魅力です。
花屋とカフェを組み合わせた店舗では、食事やお茶を楽しむだけでなく、花を選んだり、店内の植物を眺めたりと、複数の楽しみ方ができます。
2026年には、東京都大田区田園調布の花屋「flower HyggE」がカフェを加えた店舗へリニューアルしたほか、神奈川県川崎市多摩区でも花とカフェを楽しめる新店舗が話題になりました。花を販売するだけでなく、地域の人が気軽に立ち寄れる場所として、飲食と花を組み合わせる動きが見られます。
この記事では、フラワーカフェの特徴や人気の理由、花屋併設カフェの事例、飲食店が取り入れたいアイデアを紹介します。
目次
フラワーカフェが人気を集める理由
フラワーカフェの魅力は、料理やドリンクだけでなく、花や植物がある空間そのものを楽しめることです。一般的なカフェとは異なる体験を提供できる点が、利用する人にとっての魅力につながっています。
花に囲まれた空間で過ごせる
フラワーカフェでは、テーブルや窓辺、壁面などに季節の花や観葉植物が飾られています。
色とりどりの花があることで店内に彩りが生まれ、写真を撮ったり、ゆっくりお茶を飲んだりする時間を楽しめます。
また、花の種類や飾り方を季節ごとに変えることで、同じ店舗でも訪れる時期によって違った雰囲気を演出できます。春はチューリップ、初夏はアジサイ、秋はダリアやコスモス、冬はクリスマスを意識したグリーンなど、季節感を取り入れやすいことも特徴です。
花と食事を一緒に楽しめる
花屋併設カフェでは、花を眺めながらランチやスイーツを楽しめます。
店舗によっては、食用花を使ったサラダやデザート、花をモチーフにしたドリンクなどを提供しています。料理の味だけでなく、見た目や盛り付けにもこだわることで、フラワーカフェならではのメニューを作りやすくなります。
ただし、観賞用の花をそのまま料理に使用できるわけではありません。食用として適切に管理された花を使用し、安全性を確認する必要があります。
花を購入して持ち帰れる
花屋が併設されている店舗では、カフェで過ごしたあとに気に入った花を購入できます。
たとえば、店内に飾られた花を見て興味を持ち、そのまま自宅用の花を選ぶといった利用方法です。花を買う目的がなくても、カフェをきっかけに花に親しむ機会が生まれます。
飲食と物販を組み合わせることで、来店目的を増やせる点も、花屋併設カフェの特徴といえるでしょう。
話題のフラワーカフェ・花屋併設カフェ
フラワーカフェには、花屋がカフェを併設する店舗や、花を楽しむ空間づくりに力を入れた店舗など、さまざまな形があります。ここでは、特徴のある店舗事例を紹介します。
flower HyggE cafe(東京都大田区)
東京都大田区田園調布の「flower HyggE」は、2018年に開業した花屋です。2026年9月には、花と緑に囲まれながら食事やお茶を楽しめる「flower HyggE cafe」としてリニューアルオープンしました。
カフェでは、コーヒーやドリンク、ソフトクリーム、軽食、デザートなどを楽しめます。花を購入するためだけに訪れるのではなく、お茶を飲んだり、家族や友人と過ごしたりする場所としての役割も目指しています。
この事例からは、花の販売を中心としてきた店舗が、飲食を加えることで新たな来店目的を生み出す可能性がうかがえます。
flower toujours cafe(神奈川県川崎市多摩区)
川崎市多摩区の「flower toujours cafe」は、地域で親しまれてきた花屋「flower toujours」が手がけるカフェです。2026年10月2日にオープンした店舗として紹介され、花や観葉植物の販売に加え、コーヒー、紅茶、自家製スイーツなどを楽しめます。
花屋ならではの植物が並ぶ空間に加え、飲み物やスイーツも楽しめるため、花を買うときだけでなく、カフェで過ごすことを目的に訪れるきっかけも生まれます。
地域の花屋が既存の強みを生かしながら、飲食の要素を加えた事例です。
fleur Café POSY(愛知県名古屋市)
名古屋市大須の「fleur Café POSY」は、フラワーショップから生まれたカフェです。季節の花々を眺めながら、ハーブティーやスイーツを楽しめる空間を提供しています。
花を楽しんだあとに併設のフラワーショップで花を選べることも特徴です。花を見る、飲食を楽しむ、花を持ち帰るという流れを作ることで、店舗での体験が買い物にもつながります。
BlueMoon Flower&Café(和歌山県和歌山市)
和歌山市の「BlueMoon Flower&Café」は、1階が花屋、2階がカフェという構成の店舗です。花や観葉植物、フラワーベースを眺めながら、パンケーキやコーヒーなどを楽しめます。
カフェで注文した料理を待つ時間に花を見たり、フラワーベースを選んだりできる点も特徴です。花の販売スペースと飲食スペースを分けながら、両方を楽しめる動線を作っています。
花屋併設カフェと一般的なカフェの違い
フラワーカフェと一般的なカフェでは、利用する人に提供できる体験が異なります。
| 比較項目 | 花屋併設カフェ | 一般的なカフェ |
|---|---|---|
| 主な楽しみ | 飲食と花の鑑賞・購入 | 飲食や休憩 |
| 店内の演出 | 花や植物を活用 | インテリアや照明など |
| 商品の種類 | 飲食物と花・植物など | 飲食物が中心 |
| 季節感の出し方 | 花の入れ替えと季節メニュー | 季節メニューや装飾 |
| 来店のきっかけ | お茶、食事、花の購入 | 食事、休憩、待ち合わせ |
| 販売機会 | 飲食と花の物販 | 主に飲食 |
花屋併設カフェは、飲食以外にも花の購入という目的を作れる点が特徴です。一方で、花の仕入れや管理、飲食スペースの衛生管理など、通常のカフェとは異なる運営上の工夫も求められます。
飲食店で使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、飲食店で作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介!
メニューブック(A4) LPU-301/黒

【飲食店定番】ユーラシア 24cm深皿 白

フラワーカフェで人気を集めやすいメニュー
フラワーカフェでは、花や植物のある空間になじむメニューや、季節感を表現できるメニューが活用されています。
花をモチーフにしたドリンク
花の色や形をイメージしたドリンクは、フラワーカフェの雰囲気に合わせやすいメニューです。
たとえば、ローズをイメージしたドリンクや、ハーブティー、花を思わせる色合いのソーダなどが考えられます。色鮮やかなドリンクは写真にも残しやすく、SNS投稿の素材にもなります。
ただし、花やハーブを実際に使用する場合は、食用として適切な原料を選び、アレルギーや原材料の表示にも配慮しましょう。
花を添えたスイーツ
ケーキやパンケーキ、パフェなどに食用花を添えると、華やかな印象を演出できます。
季節のフルーツと組み合わせれば、春はいちご、夏は桃や柑橘、秋は栗やぶどうなど、季節に合わせた商品展開も可能です。
見た目だけを重視するのではなく、味や食べやすさ、価格とのバランスも大切です。
ハーブティーや季節の紅茶
花や植物を楽しむ店舗では、ハーブティーや紅茶もメニューの候補になります。
ローズヒップやカモミールなどを使った飲み物を取り入れれば、花を楽しむ空間との統一感を出せます。ホットとアイスの両方を用意するなど、季節に合わせた提供方法を考えるのもよいでしょう。
花をイメージしたランチプレート
ランチを提供する場合は、彩り豊かな野菜や季節の食材を組み合わせたプレートも考えられます。
料理そのものに花を大量に使う必要はありません。食器や盛り付け、テーブルの花などを組み合わせるだけでも、店舗のコンセプトを表現できます。リスクを抑えられます。
飲食店がフラワーカフェのアイデアを取り入れる方法
花屋を併設するためには、スペースや仕入れ、管理体制などを整える必要があります。しかし、既存の飲食店でも花を取り入れた店舗づくりは可能です。
テーブルに季節の花を飾る
最も取り入れやすい方法は、テーブルやカウンターに小さな花を飾ることです。
大きな装飾を設置しなくても、季節の花を少量ずつ取り入れるだけで店内の印象が変わります。飲食スペースを圧迫しないサイズを選び、料理やドリンクの提供に支障が出ないように配置しましょう。
花をテーマにした期間限定メニューを作る
春の花、初夏のグリーン、秋の実ものなど、季節の植物をテーマにしたメニュー企画も考えられます。
たとえば、花をイメージしたノンアルコールドリンクや、食用花を使ったデザートなどです。季節ごとにテーマを変えれば、SNS投稿の内容にも変化をつけられます。
花屋とコラボレーションする
自店で花を仕入れて管理することが難しい場合は、近隣の花屋と協力する方法もあります。
花屋がミニブーケを販売し、飲食店がドリンクやスイーツを提供する企画や、母の日・卒業シーズンに合わせたセット販売などが考えられます。
双方の店舗を知ってもらうきっかけにもなり、地域の店舗同士で集客を考える取り組みにもつながります。
SNSでは料理と花の両方を紹介する
フラワーカフェのSNSでは、料理の写真だけでなく、店内の花や植物、季節ごとの装飾なども投稿素材になります。
たとえば、次のような内容が考えられます。
・本日の店内に飾っている花
・季節限定ドリンクやスイーツ
・花とコーヒーを組み合わせた写真
・花屋とのコラボレーション企画
・花の入れ替えや店舗づくりの様子
ただし、写真映えを優先して実際のメニューと異なる画像を掲載すると、来店後の期待とのずれにつながります。実物の料理や店舗の雰囲気が伝わる写真を中心に活用しましょう。
花屋併設カフェを運営する際の注意点
花と飲食を組み合わせることで新しい魅力を作れますが、運営面では注意したい点もあります。
花と食品の衛生管理を分ける
観賞用の花には、食用を想定していない農薬などが使用されている場合があります。店内に飾る花と、料理やドリンクに使用する食用花は明確に分け、食用として適切に管理されたものを使用する必要があります。
また、花粉や香りが料理に影響しないか、テーブルの上で花瓶が倒れる危険がないかなども確認しましょう。
花の仕入れと管理に手間がかかる
生花は鮮度を保つための管理が必要です。季節や気温によって状態が変わるため、仕入れ量や交換の頻度を考える必要があります。
花を多く飾るほど魅力的な空間になるとは限りません。客席の広さや管理にかかる時間、廃棄量なども踏まえて、無理なく続けられる規模を検討しましょう。
飲食と物販の動線を考える
花屋とカフェを併設する場合、花を選ぶ人と飲食を楽しむ人が同じ空間を利用することがあります。
注文や会計の場所、商品の受け渡し、客席への移動などを整理し、利用する人が迷わないレイアウトを考えることが大切です。花や植物が通路をふさいだり、スタッフの配膳を妨げたりしないように配慮しましょう。
フラワーカフェは飲食と花の魅力を組み合わせた店舗づくり
フラワーカフェや花屋併設カフェは、コーヒーや食事を楽しむだけでなく、花を眺めたり購入したりできることが魅力です。
2026年には、花屋がカフェを組み合わせた店舗へリニューアルした事例や、花と飲食を一緒に楽しめる新店舗が見られます。花をきっかけに来店してもらうだけでなく、カフェを利用する人が花に興味を持つなど、相互に新たな利用機会を作れる点も特徴です。
飲食店がフラワーカフェの要素を取り入れるなら、まずはテーブルに季節の花を飾る、花をイメージしたドリンクを企画する、近隣の花屋とコラボレーションするといった方法が考えられます。
花の仕入れや管理、衛生面、客席の動線などを確認しながら、自店のコンセプトに合う方法を選ぶことが重要です。花と食事の魅力を組み合わせることで、いつものカフェタイムに新たな楽しみを加えられるでしょう。

※独立・開業に至るまでの経緯やとっておきの裏話、成功の秘話などを独占インタビュー!上記ボタンをクリックし、他店舗店主のヒストリーもぜひご覧ください。





