寒い季節に食べたくなるおでん。だしが染み込んだ大根や卵、もちもちとした食感の餅巾着など、さまざまな具材を楽しめるのが魅力です。家庭で作るときはもちろん、コンビニや飲食店でも、どの具材を選ぶか迷う方は多いのではないでしょうか。
おでんの具材には、全国的に親しまれている定番のほか、地域によってよく使われるものや、意外な食材を使った変わり種もあります。具材の種類を増やせば、味や食感に変化が生まれ、いつものおでんをより楽しめます。
この記事では、おでんの具材を定番ランキング形式で紹介します。地域ごとの特色がある具材や変わり種、具材をおいしく仕上げるコツも解説するので、おでんの献立づくりや新しいメニューのアイデアに役立ててください。
目次
おでんの具材ランキングTOP10!定番の人気具材を紹介
まずは、家庭のおでんや飲食店のメニューで定番として親しまれている具材を10種類紹介します。
なお、以下は公的な統一調査による人気順位ではなく、知名度や定番度をもとにした編集上のランキングです。好みや地域によって人気の順番は異なります。
| 順位 | 具材 | 特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | 大根 | だしが染み込みやすく、やわらかな食感 |
| 2位 | ゆで卵 | 黄身と白身を一緒に楽しめる定番 |
| 3位 | こんにゃく | 弾力のある食感で、味がよく絡む |
| 4位 | ちくわ | 魚のうま味とほどよい弾力が特徴 |
| 5位 | はんぺん | ふんわりとした軽い食感 |
| 6位 | 牛すじ | 肉のうま味と煮込んだときの食感が魅力 |
| 7位 | 餅巾着 | 油揚げと餅を組み合わせた食べ応えのある具材 |
| 8位 | さつま揚げ | 魚のすり身のうま味がだしに広がる |
| 9位 | じゃがいも | ほくほくとした食感で満足感がある |
| 10位 | つみれ | 魚の風味を楽しめる練り物 |
1. 大根
大根は、おでんを代表する定番具材です。じっくり煮込むことで、だしが内部まで染み込み、やわらかな食感に仕上がります。
おいしく作るポイントは、厚めに切った大根の皮をむき、必要に応じて下ゆでしておくことです。下ゆですると苦みや辛みが和らぎ、味も染み込みやすくなります。煮崩れを防ぐため、強火で煮立たせず、弱火でじっくり加熱しましょう。
2. ゆで卵
ゆで卵は、だしの風味と卵本来の味わいを一緒に楽しめる具材です。白身にだしが染み込み、黄身のほくほくとした食感も味わえます。
殻をむいてからおでんのつゆに入れ、弱火で煮込むと味がなじみやすくなります。半分に切って盛り付ければ、断面が見えて見た目も華やかです。
3. こんにゃく
こんにゃくは、弾力のある食感が特徴です。比較的低カロリーな食材として知られ、ほかの具材との組み合わせにも向いています。
表面に浅く切り込みを入れたり、三角形に切ったりすると、つゆが絡みやすくなります。下ゆでして臭みを抑え、表面の水分を切ってから煮込むのがおすすめです。
4. ちくわ
ちくわは、魚のすり身を使った練り物です。ほどよい弾力があり、魚のうま味も楽しめます。
長いちくわは食べやすい大きさに切って使いましょう。煮込みすぎると食感が変わる場合があるため、ほかの具材に火が通ってから加えるなど、調理時間を調整するとよいでしょう。
5. はんぺん
はんぺんは、ふわふわとした食感が魅力の具材です。だしを含みやすく、口当たりのよいおでんに仕上がります。
煮込みすぎると膨らんだり、食感が損なわれたりするため、仕上げに近いタイミングで加えるのがポイントです。白いはんぺんは、濃い色のつゆにも淡い色のつゆにもよく合います。
6. 牛すじ
牛すじは、肉のうま味と独特の食感を楽しめる具材です。関西のおでんや静岡おでんなど、地域色のあるおでんにも使われています。
生の牛すじを使う場合は、下ゆでして余分な脂やアクを取り除き、やわらかくなるまで加熱してからおでんに加えます。時間をかけて煮込むと、肉のうま味がつゆにも広がります。
7. 餅巾着
餅巾着は、油揚げの中に餅を入れた具材です。油揚げにだしが染み込み、中の餅がやわらかくなることで、食べ応えのある一品になります。
煮込む時間が長すぎると餅が溶け出すことがあるため、仕上げに近いタイミングで加えるとよいでしょう。油揚げの口をかんぴょうやつまようじなどで留めると、中の餅が出にくくなります。
8. さつま揚げ
さつま揚げは、魚のすり身を油で揚げた練り物です。魚のうま味や揚げた香ばしさがあり、煮込むことでつゆにも風味が加わります。
商品によって味や甘みが異なるため、つゆの濃さを調整しながら使いましょう。ごぼう入りや野菜入りなど、種類を変えると食感の違いも楽しめます。
9. じゃがいも
じゃがいもは、ほくほくとした食感が特徴です。だしを吸ったじゃがいもは、ほかの具材とは違う満足感があります。
煮崩れしやすいため、メークインなど比較的煮崩れしにくい品種を選び、大きめに切ると扱いやすくなります。長時間煮込みすぎず、竹串が通る程度を目安に加熱しましょう。
10. つみれ
つみれは、魚のすり身などを使った具材です。魚の風味を楽しめるほか、だしにうま味が加わる点も魅力です。
イワシやアジなど、使われる魚によって風味が変わります。市販品を使えば手軽に取り入れられ、手作りする場合はしょうがを加えると香りよく仕上がります。
地域によって違う!ご当地おでんの具材一覧

おでんは全国で親しまれていますが、具材やつゆ、食べ方には地域ごとの特色があります。農林水産省でも、各地の郷土料理として地域色豊かなおでんが紹介されています。
| 地域・ご当地おでん | 代表的な具材 | 特徴 |
|---|---|---|
| 関東風おでん | ちくわぶ、はんぺん、つみれ | かつおだしと濃口しょうゆを使ったつゆが代表的 |
| 静岡おでん | 黒はんぺん、牛すじ、こんにゃく | 黒い煮汁で煮込み、だし粉や青のりをかけて食べる |
| 名古屋の味噌おでん | 大根、牛すじ、角麩 | 豆味噌を使った甘辛い味わいが特徴 |
| 金沢おでん | 車麩、赤巻、バイ貝、カニ面 | 車麩や魚介など、地域の食材を楽しめる |
| 青森のおでん | 大根、こんにゃく、練り物など | 生姜みそだれを付けて食べるスタイルが知られる |
| 姫路おでん | 大根、牛すじ、厚揚げなど | 生姜しょうゆを付けて食べるのが特徴 |
| 沖縄のおでん | 豚足、青菜、ウインナーなど | 豚足などを使った、地域独自の組み合わせがある |
静岡おでんの黒はんぺん
静岡おでんを代表する具材が黒はんぺんです。サバやイワシなどの魚を使ったすり身製品で、一般的な白いはんぺんとは見た目や風味が異なります。
静岡おでんは、牛すじや練り物などを串に刺し、色の濃いだし汁で煮込むのが特徴です。食べる際に青のりや魚のだし粉をかけることで、独特の風味を楽しめます。
参考:農林水産省「静岡おでん」
https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/36_16_shizuoka.html
関東風おでんのちくわぶ
ちくわぶは、小麦粉と水、塩などを使って作られる具材です。ちくわに似た形をしていますが、魚のすり身ではなく、小麦粉由来のもちもちとした食感が特徴です。
関東ではおでんの具材として親しまれており、煮込むほどにつゆを含んでやわらかくなります。地域によってなじみの深さが異なるため、ほかの地域のおでんに加えてみるのもおすすめです。
金沢おでんの車麩やカニ面
金沢おでんでは、車麩や赤巻、バイ貝、カニ面などが知られています。車麩は大きな輪状の麩で、だしをよく含むため、独特の食感と風味を楽しめます。
カニ面は、カニの甲羅に身などを詰めた具材です。提供時期や取り扱いは店によって異なりますが、金沢らしい海の幸を味わえる具材として知られています。
おでんに入れたい変わり種の具材8選
いつものおでんに変化を付けたいなら、定番以外の具材を取り入れてみましょう。野菜や肉、洋風の食材を加えると、味や食感のバリエーションが広がります。
| 変わり種の具材 | 味・食感の特徴 | 調理のポイント |
|---|---|---|
| トマト | 酸味とうま味が楽しめる | 煮崩れを防ぐため、短時間で温める |
| ウインナー | 肉のうま味とほどよい弾力 | 皮が破れないよう加熱しすぎない |
| ロールキャベツ | 野菜と肉のうま味を味わえる | 中心まで火が通るように煮込む |
| ブロッコリー | 野菜の風味と食感が楽しめる | 煮崩れを避け、仕上げに加える |
| きのこ | 香りとうま味がつゆに広がる | 食べやすい大きさにして加える |
| 厚切りベーコン | 燻製の香りと肉のうま味 | つゆの塩分や脂の量を調整する |
| 餃子 | 肉や野菜の具材を一度に楽しめる | 皮が破れないよう加熱時間に注意する |
| 里芋 | ねっとりとした食感 | 下ゆでしてから煮ると火が通りやすい |
トマト

トマトは、だしのうま味と酸味の組み合わせを楽しめる変わり種です。和風のつゆに酸味が加わり、普段のおでんとは違った味わいになります。
皮が気になる場合は、湯むきしてから使うと食べやすくなります。長時間煮ると崩れやすいため、ほかの具材が煮上がる直前に加え、温める程度に仕上げましょう。
ウインナー
ウインナーは、肉のうま味と食べ応えを加えたいときにおすすめです。子どもにも親しみやすく、家庭のおでんに取り入れやすい具材です。
加熱しすぎると皮が破れたり、うま味がつゆに出すぎたりする場合があります。仕上げに近いタイミングで加え、温まったら食べるようにするとよいでしょう。
ロールキャベツ
ロールキャベツは、キャベツで肉だねを包んだ洋風の具材です。肉と野菜を一緒に味わえるため、食べ応えのあるおでんに仕上がります。
和風だしにも合わせやすく、コンソメ風味のつゆにアレンジすることもできます。冷凍品を使う場合は、商品の加熱方法を確認し、中心まで十分に火を通しましょう。
ブロッコリー
ブロッコリーを加えると、緑色が映えて見た目も華やかになります。だしの風味を楽しめる一方、長く煮るとつぼみの部分が崩れやすいため、仕上げに加えるのがポイントです。
下ゆでしておくと加熱時間を短縮できます。大きめの房に分け、煮汁の中で形が崩れないように扱いましょう。
きのこ
しいたけやエリンギなどのきのこも、おでんに取り入れやすい具材です。きのこの香りやうま味が加わり、だしの風味に変化が生まれます。
しいたけは軸を取り、エリンギは食べやすい大きさに切って使います。きのこの種類によって食感が異なるため、複数を組み合わせるのもおすすめです。
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おでんの具材をおいしく仕上げるコツ
具材ごとに適した加熱時間を意識すると、煮崩れを防ぎながらおいしいおでんを作れます。
火の通りにくい具材から煮る
大根やこんにゃく、下処理した牛すじなどは、比較的時間をかけて煮込む具材です。先に鍋へ入れて味を含ませ、はんぺんや餅巾着などは後から加えると、食感を保ちやすくなります。
つゆを沸騰させすぎない
強火でぐらぐら煮続けると、具材が崩れたり、練り物からうま味が出すぎたりすることがあります。煮立ったら弱火にし、静かに加熱するのが基本です。
具材の特徴に合わせて下処理する
大根は下ゆで、こんにゃくは下ゆでや切り込み、牛すじは十分な加熱など、食材に合わせた下処理が大切です。じゃがいもや里芋は、煮崩れしにくい大きさに切り、加熱しすぎないようにしましょう。
味の染み込みを考えて時間を調整する
大根などは、加熱後に少し置いておくと味がなじみやすくなります。ただし、料理を常温で長時間放置するのは避け、保存する場合は速やかに冷まして冷蔵庫に入れましょう。再加熱時には十分に温めてください。
まとめ

おでんの具材には、大根やゆで卵、こんにゃく、ちくわなどの定番から、地域ごとの特色がある黒はんぺんやちくわぶ、車麩まで、さまざまな種類があります。さらに、トマトやウインナー、ロールキャベツ、ブロッコリーなどの変わり種を加えると、いつものおでんに新しい味わいを取り入れられます。
具材を選ぶ際は、味だけでなく、食感や煮込み時間、つゆとの相性も考えることが大切です。火の通りにくい具材から煮始め、練り物や餅巾着などは後から加えると、それぞれのおいしさを引き出しやすくなります。
定番の具材を中心にしながら、地域の特色や変わり種も取り入れて、自分好みのおでんを楽しんでみてください。

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