「うなぎが有名な場所はどこ?」と聞かれると、静岡県の浜松を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
実際、浜松・浜名湖はうなぎ養殖の歴史が長く、全国的にも有名なうなぎの名所です。
一方で、うなぎが有名な地域は浜松だけではありません。静岡県の三島、千葉県の成田、愛知県の西尾市一色町、鹿児島県の志布志市、福岡県の柳川市など、全国各地にうなぎで知られる地域があります。
ただし、「うなぎが有名」といっても、その理由は地域によって異なります。
養殖が盛んな「生産地」として有名な場所もあれば、昔からうなぎ料理が親しまれてきた「食の名所」もあります。
この記事では、うなぎが有名な地域と、それぞれの特徴を紹介します。
目次
うなぎが有名な代表的な地域は?
全国のうなぎの名所を大きく分けると、次のようになります。
| 地域 | うなぎで有名な理由 | 代表的な特徴 |
|---|---|---|
| 静岡県浜松市 | うなぎ養殖の歴史が長い | 浜名湖うなぎ、うな重 |
| 静岡県三島市 | 富士山の伏流水を利用した食文化 | 三島うなぎ |
| 千葉県成田市 | 成田山参詣客をもてなした歴史 | 成田のうなぎ |
| 愛知県西尾市一色町 | 全国有数の養殖産地 | 三河一色うなぎ |
| 鹿児島県志布志市 | うなぎ養殖が盛ん | 肉厚な養殖うなぎ |
| 福岡県柳川市 | うなぎ料理の郷土文化 | せいろ蒸し |
このほかにも、宮崎県や愛知県の豊橋など、うなぎの養殖が盛んな地域があります。
「どこのうなぎがおいしいか」というよりも、産地によって歴史や食べ方、料理文化が異なると考えると、それぞれの魅力が分かりやすくなります。
静岡県浜松市は「うなぎの名所」として有名
うなぎの名産地として最も知名度が高い地域の一つが、静岡県浜松市です。
浜松市・浜名湖周辺は、うなぎ養殖発祥の地とされ、100年以上にわたる養殖の歴史があります。
浜松市正直観光協会によると、明治30年に浜名湖周辺でうなぎ養殖が始められました。浜名湖は温暖な気候に加え、シラスウナギがとれるなど、養殖に適した条件がそろっていたとされています。現在も浜松市内には数多くのうなぎ専門店があります。
また、浜松には関東風と関西風のうなぎ店があり、地域によって異なる焼き方を楽しめるのも特徴です。
浜松のうなぎは関東風と関西風を食べ比べできる
うなぎの蒲焼きは、地域によって調理方法が異なります。
関東風では、一般的にうなぎを背開きにして一度蒸してから焼き上げます。
一方、関西風では、蒸さずに焼くことで、表面を香ばしく仕上げる方法があります。
浜松市では両方のタイプの店があるため、「ふっくら柔らかい食感」と「香ばしくパリッとした食感」の違いを楽しめます。
うなぎを食べる目的で浜松を訪れるなら、店選びだけでなく、焼き方にも注目すると面白いでしょう。
静岡県三島市も「うなぎの街」として有名
浜松と同じ静岡県で、うなぎの名所として知られているのが三島市です。
三島のうなぎが有名になった理由の一つが、富士山の伏流水です。
三島市には富士山周辺から流れてきた伏流水が豊富に湧き出しています。この水を利用してうなぎをさらすことで、生臭さや泥臭さ、余分な脂を落とし、おいしく仕上げる食文化が根付いています。
ここで注意したいのが、「三島がうなぎの養殖産地」というわけではない点です。
静岡県の公式情報でも、浜松市や吉田町が養殖うなぎの産地であるのに対し、三島市は養殖産地ではないと説明されています。
つまり、三島は「うなぎの生産地」というより、「うなぎ料理で有名な街」と考えると分かりやすいでしょう。
三島では富士山の伏流水とうなぎを楽しめる
三島市観光Webでも、三島のうなぎのおいしさの秘密として富士山の伏流水が紹介されています。
市内にはうなぎを提供する店が多く、三島観光と一緒にうなぎを味わえるのも魅力です。
「静岡でうなぎを食べたいけれど、浜松とは違った食文化も知りたい」という場合には、三島も候補になります。
千葉県成田市は「うなぎの街」として知られる
うなぎの名所として意外に知られているのが、千葉県成田市です。
成田山新勝寺の門前町では、江戸時代から参詣客をもてなす料理としてうなぎが提供されてきました。
成田市観光協会によると、成田山表参道には現在も数多くのうなぎ料理店が並んでいます。うなぎ店がこれほど密集している例は全国でも珍しいとされています。
成田のうなぎは、うなぎそのものだけでなく、門前町の食文化と一緒に楽しめるのが特徴です。
成田山参道でうなぎを楽しめる
成田を訪れた際には、成田山新勝寺への参拝と合わせて、表参道のうなぎ料理店を巡る楽しみ方があります。
店ごとにタレや焼き方が異なるため、同じ「うな重」でも味わいが変わります。
うなぎの香ばしい香りが漂う参道を歩きながら店を選ぶのも、成田ならではの楽しみ方といえるでしょう。
愛知県西尾市一色町は全国有数のうなぎ産地
うなぎの「生産地」として注目したいのが、愛知県西尾市一色町です。
一色町は一帯に養鰻場が広がる、全国有数のうなぎ産地です。
愛知県の公式観光サイトでは、「一色産うなぎ」が地域ブランドに認定されており、生産量も全国トップクラスと紹介されています。
また、愛知県の情報では、一色町では明治27年から養鰻が行われており、長い養殖の歴史があります。
愛知県はうなぎ生産量でも全国上位に位置しており、一色町はその代表的な産地の一つです。
一色産うなぎを現地で味わう
一色町にはうなぎ専門店も多く、産地ならではのうなぎ料理を楽しめます。
愛知県では「三河一色うなぎ街道」も紹介されており、三河一色産うなぎを使った飲食店が集まっています。
「うなぎの名産地で、養殖されたうなぎを味わいたい」という人には、一色町は注目したい地域です。
鹿児島県はうなぎの生産量が全国トップ
うなぎの生産地という視点で見ると、鹿児島県も外せません。
鹿児島県は養殖うなぎの生産量が全国トップの地域です。
鹿児島県公式観光サイトによると、温暖な気候に加え、シラス台地から生まれる豊富で清涼な地下水など、うなぎの養殖に適した環境が整っています。
鹿児島県内でも、特に志布志市や大崎町などがうなぎの産地として知られています。
志布志市は鹿児島を代表するうなぎの産地
鹿児島県志布志市は、うなぎの養殖が盛んな地域です。
志布志市の公式観光情報によると、温暖な気候や霧島山系から流れる地下水、広大な土地など、うなぎ養殖に適した条件がそろっています。
志布志市には、養殖から加工、販売までを一貫して行う施設などもあり、うなぎを地域の代表的なグルメとして楽しめます。
鹿児島でうなぎを食べるなら、志布志まで足を延ばして産地の食文化を体験するのもよいでしょう。
福岡県柳川市は「うなぎのせいろ蒸し」が有名
「うなぎ料理が有名な場所」という観点で忘れてはいけないのが、福岡県柳川市です。
柳川といえば、うなぎの「せいろ蒸し」を思い浮かべる人も多いでしょう。
柳川市の公式情報でも、うなぎは柳川を代表する名物として紹介されています。特に、タレを絡めたご飯に蒲焼きをのせ、錦糸卵を添えて蒸す「せいろ蒸し」は、柳川を代表する郷土料理です。
福岡県の公式観光情報でも、うなぎのせいろ蒸しは柳川の代名詞ともいえる郷土料理として紹介されています。
柳川のうなぎは「せいろ蒸し」で味わう
柳川のせいろ蒸しは、蒲焼きとご飯を別々に食べる一般的なうな重とは少し違います。
タレを絡めたご飯の上に蒲焼きや錦糸卵をのせ、せいろで蒸して仕上げます。
うなぎの旨味とタレがご飯になじみ、最後まで温かい状態で楽しめるのが特徴です。
「うなぎの産地を巡る」というより、「地域ならではのうなぎ料理を食べたい」という人におすすめしたい場所です。
「うなぎの名産地」と「うなぎ料理の名所」は違う
ここまで紹介した地域を見てみると、うなぎが有名な理由には違いがあります。
例えば、鹿児島県や愛知県西尾市一色町は、養殖が盛んな「生産地」として有名です。
一方、三島や成田、柳川は、地域の水や歴史、食文化などによって「うなぎ料理の名所」として知られています。
浜松は、養殖の歴史と料理店の多さの両方から、うなぎの街として高い知名度を持っています。
| 地域 | 生産地としての特徴 | 料理・食文化の特徴 |
|---|---|---|
| 浜松 | 養殖発祥の地として知られる | 関東風・関西風の両方 |
| 三島 | 養殖産地ではない | 富士山の伏流水でうなぎをさらす |
| 成田 | うなぎの生産地というより食文化で有名 | 成田山参道のうなぎ |
| 一色 | 全国有数の養殖産地 | 三河一色うなぎ |
| 鹿児島 | 養殖生産量全国トップ | 肉厚な養殖うなぎ |
| 柳川 | 食文化・郷土料理で有名 | うなぎのせいろ蒸し |
うなぎは地域によって食べ方も違う
全国のうなぎを食べ歩くなら、産地だけでなく「調理方法」に注目するのもおすすめです。
一般的な蒲焼きでも、焼き方や蒸し方によって食感が変わります。
関東風では蒸してから焼くことで、ふっくらと柔らかい食感に仕上げる傾向があります。
関西風では蒸さずに焼くため、香ばしい表面としっかりした食感を楽しみやすいのが特徴です。
また、愛知県ではうなぎを使った「ひつまぶし」が有名です。
福岡県柳川市では「せいろ蒸し」という独自の郷土料理があります。
同じうなぎ料理でも、地域によって食べ方が変わるため、旅行先で食べ比べるのも面白いでしょう。
うなぎが有名な地域へ旅行するならどこがおすすめ?
目的によっておすすめの地域は変わります。
うなぎの歴史を知りたいなら浜松
浜名湖周辺はうなぎ養殖の歴史が長く、うなぎ文化を知りたい人に向いています。
富士山の伏流水とうなぎを楽しむなら三島
三島では富士山の伏流水とうなぎの食文化を合わせて楽しめます。
門前町の雰囲気と一緒に食べたいなら成田
成田山新勝寺の参道にはうなぎ料理店が多く、観光と食事を組み合わせやすいのが魅力です。
産地のうなぎを味わいたいなら一色
養鰻場が広がる一色町では、産地ならではのうなぎを楽しめます。
うなぎの生産地を訪ねたいなら鹿児島
鹿児島県は養殖うなぎの生産量全国トップ。志布志市など、うなぎの産地を巡る旅行も楽しめます。
独自の郷土料理を食べたいなら柳川
柳川なら、一般的なうな重とは異なる「せいろ蒸し」を味わえます。
キャストスタイルライト フライパン 20cm

MTK木製斜めターナー(イタメ)285mm

土用の丑の日だけじゃない?うなぎは一年を通して楽しめる
「うなぎは夏に食べるもの」というイメージもありますが、養殖技術が発達した現在では一年を通してうなぎを楽しめます。
特に産地では、うな丼やうな重だけでなく、白焼き、ひつまぶし、せいろ蒸し、うなぎの加工品など、さまざまな料理があります。
愛知県の「三河一色うなぎ街道」でも、養殖環境が安定していることから、年間を通しておいしいうなぎを食べられると紹介されています。
「うなぎは夏に食べるもの」というイメージもありますが、養殖技術が発達した現在では一年を通してうなぎを楽しめます。
特に産地では、うな丼やうな重だけでなく、白焼き、ひつまぶし、せいろ蒸し、うなぎの加工品など、さまざまな料理があります。
愛知県の「三河一色うなぎ街道」でも、養殖環境が安定していることから、年間を通しておいしいうなぎを食べられると紹介されています。
夏の土用の丑の日に限らず、旅行や外食の目的としてうなぎを楽しむのもよいでしょう。
うなぎが有名なのは浜松だけではない
うなぎが有名な場所としては、静岡県浜松市が特に有名ですが、全国にはさまざまな名産地があります。
浜松は浜名湖のうなぎ養殖の歴史、三島は富士山の伏流水、成田は成田山参詣客をもてなしてきた食文化、愛知県一色は全国有数の養殖産地、鹿児島は全国トップの養殖生産量、柳川はせいろ蒸しという郷土料理が、それぞれの特徴です。
つまり「うなぎが有名なのはどこ?」という疑問に対しては、何を基準にするかによって答えが変わります。
「うなぎの歴史を知りたい」「産地で食べたい」「ご当地料理を味わいたい」など、目的に合わせて訪れる地域を選ぶのがおすすめです。
全国のうなぎの名産地を巡れば、同じうなぎでも焼き方やタレ、食べ方、地域の歴史によって違った魅力があることが分かります。

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