【飲食ニュース】熱狂、再び!第2次麻辣湯ブームが止まらない

食材・メニュー

新規中華開業数の13.4%を占めた“急成長カテゴリー”の今を、データから読み解く

株式会社Review(リビュー/大阪市中央区/代表取締役:藤本茂夫)は、「人」と「IT」のチカラを組み合わせ、全国の実在する店舗・施設・法人などのデータを独自に収集・整備し、提供するデータプロバイダーです。
日々データを更新し、圧倒的な網羅性とリアルタイム性を保持。
他社にはない“人の手を通した情報の強さ”を武器に、マーケティング・営業戦略・店舗開発など、あらゆるビジネスの支援をしています。
ラーメンでも鍋でもない。
今、外食業界でじわじわと存在感を高めている“冬の一杯”が「麻辣湯(マーラータン)」です。
この1〜2年で麻辣湯専門店の新規開業が相次ぎ、街に“痺れる香り”が広がりはじめています。

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概要

SNSでは「#麻辣湯」「#マーラータン」といったハッシュタグの投稿が急増し、

若年層を中心に人気が広がっています。

一方で、“低カロリー・高満足・自分で選べる”という要素が共感を呼び、30代〜40代の働く女性や

健康志向層にも浸透しつつあります。

麻辣湯は今、“中華の再成長”を牽引する新たな生活食として進化しています。

“痺れ”が帰ってきた!麻辣湯市場の軌跡

麻辣湯が日本で知られるようになったのは、2000年代後半〜2010年代初頭と言われています。

その後、2018〜2019年には「マー活(=マーラータン活動)」という言葉がSNSやメディアで取り上げられ、“痺れる辛さ”を楽しむブームが広がりました。

そして今、再びその波が全国で加速しています。

Reviewの調査によると、中華業界は2022年から2025年にかけて全体で約−31%と大きく減少していました。その一方で、麻辣湯は同期間に約8.5倍と急成長を記録しました。

特に注目すべきは、その伸び方の“速さ”です。

麻辣湯は、縮小する中華業界において数少ない成長エンジンとして機能し始めています。

さらに2025年11月時点の中華業界の新規開業のうち、13.4%が麻辣湯専門店という結果となり、

業界全体が縮む中で、麻辣湯が“逆風を追い風に

変える”かのように拡大を見せています。

この数字は単なるブームではなく、外食市場の

価値観が大きく転換しつつあるサインとも読み

取れます。

従来型のラーメン店や町中華が苦戦する一方、「カスタム」「軽い満足」「刺激」「ヘルシー」

といった現代ニーズにフィットした業態が勢いを増しています。

その中心が麻辣湯であり、若年層から大人世代まで幅広い層に支持が広がっています。

また専門店の増加は、単に“流行っている”だけではなく、オペレーションの再現性・小型出店のしやすさ・商圏適応の柔軟性という“業態としての強さ”が評価されていることの裏返しでもあります。

地方にも波及する麻辣湯ブーム

麻辣湯ブームは、もはや東京・大阪といった大都市圏だけのトレンドではありません。

2025年の麻辣湯の開業状況を都道府県別に見てみると、従来は出店が少なかった地域でも新規開業が確認され、麻辣湯ブームが全国規模へと加速している様子が数字に表れていました。

これまで開業実績のなかった宮城県・茨城県では、2025年に入り新たに3店舗が誕生し、地方県でも

存在感が増しています。

いまやブームは“首都圏発の流行”から、“全国に広がる新しい食文化”へとステージを移しつつあります。

ショッピングモール・駅ナカ・ロードサイドなど、都市規模を問わず多様な商圏にフィットしやすい

業態特性が、地方での受け入れを後押ししていると考えられます。

また、2026年1月には北海道で初の麻辣湯専門店が2店舗オープンする予定で、今後の地方拡大にも

弾みがつくと見られます。

※出典:北海道文化放送

“辛い×ヘルシー×自由”が現代人に刺さる?

なぜ今、麻辣湯なのか––––

背景には、食の価値観が「量より満足感」「定番よりカスタム」へ移行している社会変化があります。

麻辣湯は、具材や辛さを自分で選べる“自由さ”と、春雨を中心とした“ヘルシーさ”をあわせ持ち、忙しい日常の中で「軽いのに満足できる一杯」として受け入れられやすい存在です。

そこにSNSでの拡散やインバウンド人気が重なり、今の時代にフィットする“新しい中華”として多方面から支持を集めています。

スーパーやコンビニではカップ麺・レトルトなど“家庭向け麻辣湯”の商品も増え、外食だけでなく

中食・内食の領域まで市場が広がり始めています。

いまや麻辣担は“店で食べるもの”から“気軽に楽しめる日常食”へと進化しつつあります。

麻辣湯ブームは、“辛い一品が流行している”という範囲を超え、

外食市場の変化・中華業界の新陳代謝・日本の食文化の価値観の転換を映し出す象徴的な現象だと言えるでしょう。

Reviewは、こうした“見えにくい変化”をデータで照らし、

社会の動きを誰もがつかめるカタチにしていきたいと考えています。

第2次麻辣湯ブームの先に、どんな新しい食の未来が広がっていくのか——

これからの外食市場が、もっと自由で、もっと豊かなものになりますように。

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出典:株式会社Review

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