「いつか自分の店を持ちたい。でも大きな投資は不安…」
そんな思いから、“小さな飲食店”を目指す人が増えています。
特に最近注目されているのが、狭小物件を活用したお弁当屋というスタイルです。
初期費用を抑えながら、自分のペースで営業できるうえ、ランチ需要を的確に捉えれば十分な利益も見込めます。
この記事では、5〜10㎡ほどの小さなスペースでお弁当屋を開業する場合の売上モデルと運営のリアルを、厨房の専門家の視点から解説します。

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目次
■ 小さな店がチャンスになる理由
● 狭いからこそ強みがある
狭小店舗の魅力は、なんといっても低リスクで始められることです。
家賃が安く、設備費も少なく済むため、売上が安定する前の期間でも経営を続けやすくなります。
さらに、少人数でも運営可能で、「昼だけ営業」「予約分のみ販売」といった柔軟なスタイルにも向いています。
個人経営者にとって、“ひとりで回せる規模感”が最も現実的な成功ラインといえるでしょう。
■ ステップ1:狭小物件の活用ポイント

狭い店舗をうまく使いこなすためには、限られたスペースを「どう使うか」がすべてです。
5〜10㎡ほどの物件でも、動線や機器の配置を工夫すれば、十分にお弁当屋として機能します。
ここでは、開業前に押さえておきたい具体的なポイントを整理します。
● 理想の広さとレイアウトの考え方
お弁当販売を目的とする場合、厨房3㎡+受け渡しカウンター2㎡ほどあれば運営可能です。
作業スペースをコンパクトに保ち、調理・盛り付け・包装がスムーズに行える動線を設計しましょう。
厨房の奥行きを浅めにし、正面側に“受け取りカウンター”を設けると、見栄えもよくお客様の導線もシンプルになります。
狭いからこそ「歩かない厨房づくり」が大切です。
手を伸ばせば食材・容器・調理器具に届く配置にすれば、無駄な移動がなくなり、1時間あたりの製造数が格段に上がります。
● 小型厨房機器を中心に構成する
狭小店舗では、厨房機器を“必要最小限”で揃えることが基本です。
具体的には以下のような組み合わせが効果的です。
・業務用炊飯器(2升炊き×2台)
・小型冷蔵庫・冷凍庫
・IH調理器または卓上フライヤー
・作業台兼調理台
特にIH調理器は排気が少なく、火力も安定しているため、換気能力が限られた物件に向いています。
また、調理台の下を収納スペースとして使うなど、“縦の空間”を活かす設計が重要です。
● インフラ条件の確認を怠らない
物件選びで最も見落としがちなのが、電気・ガス・排気設備の条件です。
古いテナントではガス容量が不足していたり、換気ダクトが設置できなかったりするケースもあります。
IH機器を導入する場合は、単相200Vが使用可能かもチェックしておきましょう。
また、厨房排気の経路は近隣トラブルの原因にもなりやすいため、管理会社や大家さんに事前確認を取ることが欠かせません。
● “立地”より“環境”を優先する発想
お弁当屋の場合、通行量よりも調理・保管が安定してできる環境を優先することが成功のカギです。
温度・湿度が高すぎると衛生リスクが上がり、品質がブレる原因になります。
冷蔵庫の稼働効率を保てる通気性や、熱がこもらない構造を選びましょう。
狭小物件を活用する最大のメリットは、家賃が低く固定費を抑えられることです。
限られた空間を「最短動線」「最小機器」「最小エネルギー」で回す設計ができれば、少ない販売数でもしっかり利益を残せる店舗運営が実現します。
■ ステップ2:メニューと単価設計

お弁当屋の成功は、「どんなメニューを、いくらで売るか」で決まるといっても過言ではありません。
特に狭小店舗では、仕込み・保管スペースが限られているため、“売れるメニューを絞る”戦略が利益を左右します。
ここでは、実際に想定しやすい構成と単価設定の考え方を解説します。
● お弁当の基本構成を決める
まずは、1食あたりの構成をシンプルに考えます。
おすすめは「主菜1品+副菜2品+ご飯」という黄金バランスです。
見た目にも彩りが出やすく、食べる満足度も高まります。
主菜は「肉・魚・野菜」などカテゴリーを分けて、毎日入れ替えやすい内容にしておくと、リピート率を維持しやすくなります。
例として、主菜を日替わりにし、副菜は共通の常備メニュー(きんぴら・卵焼きなど)にするスタイルが効率的です。
仕込みの負担を減らしつつ、飽きさせない構成になります。
● 定番メニューと季節メニューを使い分ける
定番メニューには「鶏の唐揚げ」「豚のしょうが焼き」「サバの塩焼き」など、誰もが安心して選べる人気料理を設定します。
これらは調理工程が安定しており、材料のロスも少ないため、原価管理がしやすいのが特徴です。
一方で、季節ごとに「秋のきのこ弁当」「春野菜のヘルシー弁当」といった限定メニューを取り入れることで、固定客に“新しさ”を感じてもらえます。
期間限定や週替わりなど、販売期間を明確にすることで無理のない運営が可能です。
● 原価率と販売価格の目安
小規模なお弁当屋では、原価率30%前後を目標に設定します。
たとえば、1食あたりの販売価格を650円とすると、食材原価は約200円。
この範囲で「おかずのボリューム感」「見た目の満足度」「彩り」を両立させることが大切です。
お弁当の価格帯は、ランチ需要を狙うなら600〜700円台が最も売れやすいゾーンです。
オフィス街や住宅街など立地に応じて、少し前後させると良いでしょう。
● 少数精鋭メニューでロスを防ぐ
種類を増やしすぎると、仕込み時間が延びるだけでなく、材料在庫が増え、廃棄リスクが高まります。
まずは看板商品を2〜3種類に絞り、売上データを見ながら徐々に増やしていくのがおすすめです。
また、複数メニューで共通食材を使う設計も重要です。
たとえば「鶏もも肉」を使って“唐揚げ”と“チキン南蛮”を作るなど、同じ食材でバリエーションを出すと仕入れ効率が上がり、在庫ロスを防げます。
● 見た目とボリュームも戦略の一部
お弁当は「味」だけでなく「見た目の印象」も購買意欲を左右します。
容器の大きさや仕切りの配置を工夫し、“ボリューム感のある見た目”を演出しましょう。
特にSNSや口コミを意識するなら、彩り豊かな副菜や盛り付けの工夫が効果的です
限られたスペースと時間で運営する小さなお弁当屋では、「数より質」「種類より効率」が成功のカギです。
狭い厨房でも、原価と回転率を意識してメニューを設計すれば、安定した利益を確保しながらファンを増やしていくことができます。
■ ステップ3:1日の売上モデルを立ててみる

お弁当屋を開業する際に最も気になるのが、「実際にどのくらい売上が見込めるのか」という点です。
ここでは、狭小物件を活用した小規模店舗を想定し、現実的な1日の売上モデルを立ててみましょう。
利益を生むための“数字の目安”を知ることで、開業後の見通しがぐっと具体的になります。
● 想定条件を設定する
まずは、現実的な営業条件を設定します。
営業時間:10:30〜14:00(ランチ帯のみに集中)
販売数:60食/日
客単価:650円
昼のピークタイム(12時前後)を中心に販売する想定です。
狭小店舗では回転率よりも「短時間で売り切る」方が効率的です。
60食を3時間半で販売する計算なら、1時間あたり約17食。
昼休みのピークに集中しても十分に現実的な数字です。
● 売上と月商のシミュレーション
上記の条件で計算すると、
650円 × 60食 = 39,000円/日 の売上となります。
これを月25日営業とすると、
39,000円 × 25日 = 月商97万5,000円。
この段階で多くの開業希望者が「思ったよりも現実的」と感じます。
固定費を抑えた狭小店舗であれば、この売上規模でもしっかりと利益を確保できます。
● 経費と利益の目安
ここから、一般的な経費を引いて利益を試算してみます。
原価(食材費):約30% → 約29万円
家賃:10万円(狭小物件想定)
光熱・消耗品費:5万円
雑費(パッケージ資材など):3万円
この条件で、粗利益は約50万円前後になります。
オーナー自身がワンオペで運営する場合、人件費がかからないため、実質的な手取りは20〜25万円程度が見込めます。
これは“昼のみ営業”としては十分に健全なモデルといえます。
● 利益を安定させる工夫
お弁当屋の売上は天候や曜日によって波が出やすいものです。
そのため、以下のような工夫で安定化を図ることが重要です。
・雨天時は「予約販売」や「SNS事前告知」で固定客を確保
・売れ残りを防ぐために“数量限定販売”を徹底
・オフィスや工場への「まとめ買い需要」を掘り起こす
特に、“毎日完売する規模で回す”という意識が大切です。
廃棄ロスがほぼゼロであれば、1日の販売数が少なくても高い収益性を維持できます。
● 現実的なスタートラインとして
この売上モデルは「まずは1人で運営する小規模店舗」の基準値です。
もし販売数を80食、単価を700円に引き上げられれば、月商140万円超・利益30万円以上も視野に入ります。
狭い店舗でも、数字を明確に描くことで戦略的な運営が可能です。
無理な拡大をせず、「売り切る力」と「利益を残す仕組み」を最初から設計しておくことが、小規模飲食店成功の第一歩になります。
■ ステップ4:低コスト開業のコツ
● “全部新品”をやめて、優先順位をつける
限られた資金で開業するなら、まずは「どこにお金をかけ、どこを抑えるか」を明確にすることが重要です。
たとえば、厨房機器は耐用年数が長いものを中心に中古品やリースを活用するのが効果的です。
逆に、清潔感や第一印象に直結する客席や照明などは、新品やデザイン性の高いものを選ぶと、全体の印象を大きく引き上げられます。
設備投資の“優先順位付け”こそ、低コスト開業の第一歩です。
● 「スケルトン」より「居抜き」を狙う
内装工事費を抑えたいなら、「居抜き物件」を選ぶのが鉄則です。
すでに厨房や配管、電気容量が整っている場合、初期費用を大幅に削減できます。
特に同業種(例:焼き鳥店→焼き鳥店)であれば、レイアウト変更も少なく済み、開業準備期間も短縮できます。
注意点としては、設備の老朽化や保健所基準を満たしているかを事前にしっかり確認することです。
● DIY・地元職人の活用で“味”を出す
内装を自分たちで手がけるのも、コストダウンと個性づくりの両立につながります。
壁塗りや装飾など、専門技術が不要な部分はDIYで十分対応可能です。
また、地元の工務店や木工職人に相談すれば、チェーン店には出せない「手作り感」や「温もりのある空間」を低予算で実現できます。
● 補助金・助成金を積極的に活用
飲食店開業では、自治体や商工会議所が用意している補助金・助成金を活用するのも有効です。
特に、設備導入や感染症対策、地域創生を目的とした制度は、数十万円~数百万円規模の支援を受けられることもあります。
申請には事業計画書が必要な場合が多いので、開業準備と並行して早めに調べておくと安心です。
● “最初から完璧”を目指さない
開業時点で全てを完璧に整えようとすると、どうしても費用が膨らみます。
まずは最低限の設備とメニューでスタートし、売上や客層が安定してから少しずつ拡張する方がリスクが低いです。
特に小規模店舗では、成長に合わせて柔軟に投資を重ねる“段階型オープン”が現実的な戦略といえます。
コストを抑える最大のポイントは、「最初から100点を狙わないこと」。
無理のない範囲で始め、実際の営業データをもとに改善を積み重ねることで、堅実に利益を積み上げていくことができます。
■ ステップ5:現実的な課題と対策
● 資金繰りの“ズレ”をどう防ぐか
開業直後に多くのオーナーが直面するのが「資金繰りのズレ」です。
売上が入る前に、仕入れ代・人件費・家賃の支払いが先に発生するため、キャッシュが一時的に不足しやすくなります。
これを防ぐには、最低3か月分の運転資金を確保しておくことが理想です。
また、キャッシュフロー表を作成し、「いつ・いくら出ていくか」を可視化することで、無理のない支払いスケジュールを維持できます。
● 想定外の“出費ラッシュ”に備える
開業後は、消耗品や光熱費の増加、機器のトラブル対応など、予想外の支出が重なりやすい時期です。
特に初月は「想定以上にガス代がかかった」「グラスが不足した」など、細かな出費が積み重なります。
対策として、開業費の10%程度を“予備費”として残しておくことが重要です。
この余裕があるだけで、突発的なトラブルにも冷静に対応でき、経営リズムを崩さずに済みます。
● 人材確保と教育の現実
少人数で回す飲食店では、スタッフ一人の欠勤や退職が大きな痛手になります。
オープン前から「誰が、どのポジションをどこまで対応できるか」を整理しておき、調理・接客の両方を最低限こなせる“多能工化”を進めておくと安心です。
また、採用時には「近所に住む」「短時間でも働ける」人材を優先し、安定的なシフト運用を目指しましょう。
● 想定外の売上変動に対応する
開業初期は天候やイベント、口コミの影響で来客数が大きく変動します。
たとえば雨天が続くと売上が激減することも珍しくありません。
そのため、日次ではなく週単位・月単位で売上を評価し、短期的な浮き沈みに一喜一憂しないことが大切です。
また、客数が少ない日は仕込み量を調整したり、デリバリーやテイクアウトで補ったりなど、柔軟な営業戦略を持つと安定感が増します。
● 心理的な“焦り”への対策
オープン直後は思うように客が入らず、焦りを感じるオーナーも多いです。
しかし、最初の1〜3か月は「店の存在を知ってもらう期間」と割り切ることが大切です。
常連づくりは、地道な声かけやSNS発信など“積み重ね型”の努力が必要になります。
焦らず、日々の小さな改善を続けることが、結果として店の信頼と売上につながります。
現実的な課題を「想定内」に変えておくことが、持続的な経営の第一歩です。
準備段階でリスクを洗い出し、現場で柔軟に修正できる体制を整えておけば、開業後の不安も大きく軽減できます。
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■ まとめ:1坪から始まる現実的な“自分の店”
狭い店舗でも、やり方次第で十分に利益を出すことは可能です。
大切なのは、
・動線を短くして効率化すること
・商品数を絞ってロスを減らすこと
・固定費を抑えて継続できる構造にすること
大きな店舗を構える前に、まずは“1坪のチャレンジ”でリアルな数字を掴むことが、次のステップへの確かな第一歩になります。
小さく始めて、確実に育てる。
これが、今の時代の飲食店開業の王道です。

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