開業やリニューアルを控える小規模飲食店にとって、“2口・幅750mm”のガス機器はまさに厨房の心臓部です。
しかし、実際に商品を比較してみると「ガステーブル」と「ガスレンジ」で価格も仕様も大きく違い、どちらを選ぶべきか迷う方が多いのではないでしょうか。
今回は、テンポスドットコムに掲載されている実機比較をもとに、“厨房プロ目線”でわかりやすく整理してみました。
幅750 ガステーブル・ガスレンジ(2口) 徹底比較はこちら

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目次
■ スペック比較で見る「使い勝手の違い」

ガステーブルやガスレンジを選ぶとき、まず確認したいのが「スペック」です。
同じ“幅750mm・2口タイプ”でも、重量や出力、構造によって使い勝手が大きく変わります。
ここでは、テンポスドットコム掲載の主要モデルをもとに、厨房現場で気をつけたい比較ポイントを整理します。
● サイズと重量の違いが“設置のしやすさ”を左右
各モデルの共通サイズは幅750mm・奥行450mm前後とコンパクトですが、重量には36kgから83kgまでの開きがあります。
軽量なモデルは設置や移動が容易で、カウンター厨房など狭いスペースにも向いています。
一方で、重量のあるレンジタイプは構造がしっかりしており、安定感と耐久性が高い反面、設置時に人手や床補強が必要になる場合もあります。
搬入経路や床材の強度など、現場条件を事前に確認しておくと安心です。
● バーナー性能と出力で見る“火力の余裕”
バーナー径はおおむね175mm前後で、都市ガスでは24.2kW~28.6kW程度の出力差があります。
中華・炒め物中心の業態では、より高出力のモデルが効率的で、鍋を振る動作もスムーズです。
一方、カフェや軽食店など、同時調理が少ない店舗では、出力よりも温度コントロールのしやすさや安全性を重視するのがおすすめです。
ガス種(都市ガス・LPガス)によっても燃焼特性が変わるため、購入時には必ず店舗のガス仕様に合わせたタイプを選びましょう。
● 構造と素材で変わる“掃除・メンテナンス性”
調理後の掃除やメンテナンスも、日々のオペレーションに直結するポイントです。
シンプルなガステーブルタイプは、天板やバーナーまわりの分解清掃がしやすく、油汚れの溜まりにくい構造になっています。
一方、ガスレンジタイプは下部にオーブンや収納を備えており、調理機能は広がるものの清掃箇所が増えるのが実情です。
素材面では、ステンレス仕様のボディならサビに強く、長期的な衛生管理にも優れています。
● 厨房動線を考慮したサイズ選びが鍵
幅750mmは小規模厨房にフィットしやすいサイズですが、周辺機器との距離にも注意が必要です。
特に、冷蔵庫やシンクの間に設置する場合は、左右に10cm以上の余裕を取ると作業性が向上します。
調理導線を優先するなら、軽量なガステーブルタイプ、安定稼働を重視するならレンジタイプといったように、厨房のレイアウト全体から逆算して選ぶことが大切です。
このように、同じ幅・口数でも「重量」「出力」「構造」の差によって、設置性や扱いやすさは大きく変わります。
カタログ上のスペックだけでなく、現場での使い勝手とメンテナンス性を合わせて判断することが、失敗しない選定の第一歩です。
■ ガステーブルとガスレンジ、どちらが向いている?

同じ「幅750mm・2口タイプ」でも、ガステーブルとガスレンジでは使い勝手も設置性も大きく異なります。
見た目は似ていても、構造・機能・運用コストのバランスが違うため、店舗の業態によって“向き・不向き”があります。
ここでは、厨房プロの視点から、それぞれの特徴とおすすめの使い分け方を整理します。
● ガステーブルタイプ:軽量・省スペースで扱いやすい
ガステーブルは、作業台や専用架台の上に設置して使うタイプです。
最大の特徴は軽量で移動・設置がしやすく、初期コストも抑えられること。
テンポスドットコムで掲載されているモデルでも、重量は約35~36kgほどとコンパクトで、小規模カウンターやテイクアウト専門店などにぴったりです。
また、天板がフラット構造のものが多く、掃除がしやすくメンテナンス性が高い点も魅力です。
ただし、下部にオーブンや収納スペースがないため、焼き・グリル系の調理には向かない場合があります。
したがって、ラーメン店やカフェ、軽食主体の業態など「コンロでの加熱中心」の店舗に最適です。
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● ガスレンジタイプ:本格調理を支える多機能モデル
一方のガスレンジは、下部にオーブンや収納部を備えた一体型構造の調理機器です。
重量は74kg~83kgと重く、設置には多少のスペースと安定した床面が必要ですが、オーブン加熱・焼き調理・長時間保温といった用途に対応できます。
調理の幅が広がるため、洋食店や定食屋、居酒屋のように多品目を同時に扱う業態に向いています。
オーブン部で仕込み料理を温め直したり、魚やグラタンなどを焼き上げたりと、厨房効率を上げる“多機能ベース”として活躍します。
その分、清掃箇所が多くメンテナンス負担も増えるため、日々の点検・油汚れ対策を習慣化できる環境が望ましいでしょう。
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● コストと導入ハードルの違いを押さえる
価格面では、ガステーブルが約57,000円前後、ガスレンジは100,000円を超えるモデルもあります。
見た目以上に構造差が大きく、“設置のしやすさ”と“調理機能”のどちらを重視するかで選び方が変わります。
また、重量やガス配管位置によって搬入・設置費用も異なるため、事前に総額で比較することが重要です。
● 業態別おすすめタイプまとめ
ガステーブル
→カウンター中心・省スペース重視
ガスレンジ
→洋食・定食・焼きメニュー中心
軽量モデルを選び、将来レンジタイプに入れ替え
→開業初期で様子を見たい場合
このように、2つのタイプは単なる“価格差”ではなく、厨房動線・メニュー構成・運営スタイルによって最適解が変わります。
“どちらが優れているか”ではなく、「自店のオペレーションに合っているか」を基準に選ぶことが、失敗しないガス機器選定のコツです。
■ コストと耐久性の“見えない差”

厨房機器を選ぶとき、多くの方がまず注目するのは「本体価格」ですが、実際の運用コストはそれだけでは判断できません。
ガステーブルやガスレンジのように、同じ幅750mm・2口タイプでも価格帯が57,000円台から114,000円台まで開きがあるのは、「構造」「素材」「耐久性」による“見えない差”があるためです。
ここでは、長く使うためのコストと耐久性のポイントを整理します。
● 価格差の正体は“構造と機能”の違い
軽量なガステーブルタイプは構造がシンプルで、製造コストが低いため価格を抑えやすい一方、板金の厚みやバーナー部の耐熱設計が簡易的なものもあります。
対して、ガスレンジタイプはオーブン部や収納構造を備えており、厚みのあるステンレス素材や耐久ヒンジ構造など、業務用としての堅牢性が重視されています。
この構造の違いが、耐久年数や修理頻度の差となって現れます。
結果的に、初期費用は高くても長期的なコストパフォーマンスではレンジタイプが優れるケースも少なくありません。
● 耐久性と“メンテナンス性”の関係
厨房機器は「壊れにくさ」だけでなく、「直しやすさ」も重要な耐久要素です。
例えば、バーナー部の分解が容易なモデルは、日常清掃がしやすく、油詰まりや点火不良を防ぐことで寿命を延ばせます。
逆に、部品が一体化しているモデルは見た目がすっきりしていても、修理の際にユニット交換が必要になり、費用がかさむこともあります。
テンポスドットコムの掲載機種でも、メーカーや型番によってメンテナンスのしやすさに差があるため、購入前に「部品交換の可否」や「修理対応範囲」を確認しておくと安心です。
● ガス種と設置費も“隠れコスト”に
本体価格以外にも、ガス種の違い(都市ガス/LPガス)や接続部品の仕様によって追加費用が発生することがあります。
特に、LPガス仕様への変更や長距離配管が必要な場合は、接続ホース・ガス栓・工事費込みの見積もりを取ることが大切です。
また、重量のあるガスレンジタイプは搬入費用が高くなりがちで、狭い階段や地下店舗では追加費がかかる場合もあります。
● 長期的に見ると“安さ”より“安定稼働”が得
厨房のガス機器は、毎日高温・高湿度の環境で稼働するため、信頼性と修理性の高さが最終的なコストを左右します。
短期的に見れば軽量モデルが安価ですが、頻繁に故障や交換が起きると、結果的にランニングコストが上がることも。
5年以上使う前提で考えるなら、
「メンテナンス部品が入手しやすいメーカー」
「ステンレス厚板仕様」
「交換修理対応の実績がある機種」
など、“長く安心して使える条件”を優先して選ぶことをおすすめします。
価格だけを基準に選ぶと、数年後に「修理費が本体価格を超える」という事態も起こり得ます。
“購入時の安さ”よりも、“運用時の安心”を重視することが、厨房機器選びで後悔しないための鉄則です。
■ 厨房スペースと動線で見る「配置の正解」
厨房機器を選ぶとき、スペックや価格だけに目を向けがちですが、「配置のしやすさ」こそが、日々のオペレーション効率を左右する大きな要素です。
特に幅750mmクラスのガステーブル・ガスレンジは、小規模店舗や限られた厨房スペースで使われることが多く、設置位置の判断が調理スピードや安全性に直結します。
ここでは、スペース活用と動線設計の観点から“最適配置”を考えてみましょう。
● 通路幅を確保できるかが第一条件
厨房では、調理者が1人で動くか、2人以上で動くかによって必要な通路幅が大きく変わります。
一般的には、1人なら60cm前後、2人なら90cm以上の通路幅が理想です。
幅750mmのガスレンジを設置する場合、後ろの動線(冷蔵庫やシンクへのアクセス)を圧迫しないかを必ず確認しましょう。
特に、背面に壁が近いレイアウトでは、排気や熱のこもりも問題になります。
● 作業の「流れ」に沿った並び順を意識
ガステーブル・ガスレンジは「火を使う」調理の中心です。
理想は、左から右へ「食材を出す→加熱→盛り付け→提供」という流れが自然にできる配置。
たとえば、左に冷蔵庫や食材置き場、右に作業台・パスカウンターが来ると、手戻りのないスムーズな調理が実現します。
逆に流れが交錯する配置にすると、無駄な動きが増えて作業効率が低下します。
● 排気フードと熱対策の位置関係も重要
ガス機器の真上には必ず排気フードを設置しますが、幅750mm機種ではフード幅も同等サイズが理想です。
小型店舗でレンジの真上に梁や照明がある場合、排気効率が下がり、厨房の温度が上昇しやすくなります。
また、隣に冷蔵機器を置く場合は、熱の影響を避けるために最低でも10〜15cmの間隔を確保しましょう。
これを怠ると、冷蔵庫の冷却効率が落ち、電気代が上がる原因にもなります。
● 可動性のある台座でメンテナンス性を確保
最近では、キャスター付き台座に設置して清掃時に動かせるタイプも人気です。
ガスホースに余裕を持たせ、油や粉が落ちやすい下部を定期的に掃除できるようにしておくと、衛生的にも安心です。
狭い厨房ほど、固定してしまうと後でメンテナンスがしづらくなるため、「動かせる配置」を意識するとよいでしょう。
小規模店舗では、1台の設置位置がオペレーション全体を左右します。
幅750mmという“標準サイズ”でも、動線と熱環境を考え抜いた配置を取ることで、驚くほど作業効率と快適性が変わります。
設置前に必ず厨房図面上で動線シミュレーションを行うことをおすすめします。
■ まとめ:「店にとっての最適な1台」は“使い方”で決まる
2口・幅750mmのガス機器は、どれも一見似ていますが、厨房の規模・メニュー構成・調理スタイルによって“最適解”は変わります。
たとえば、
カウンター中心の小規模店
→ 軽量で扱いやすいガステーブルタイプ
煮込み・焼きメニュー中心の定食店
→ 加熱力・収納性に優れたガスレンジタイプ
将来のメニュー拡張を視野に入れる
→ 中間モデルで柔軟性重視
数字だけでなく、「実際の動線」「熱の逃げ」「掃除・搬入」まで含めて検討することが、後悔しない選び方です。
開業前の“1台選び”こそ、厨房運営の快適さと利益を左右する大切な投資になります。

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