居酒屋を開業するとき、「お客様にたくさんの料理を楽しんでもらいたい」と考えて、焼き物、揚げ物、炒め物、煮物、刺身、一品料理など、メニューを豊富にそろえたい方は多いのではないでしょうか。
しかし、メニュー数が増えるほど、厨房機器選びは難しくなります。
「焼き物があるから焼き台が必要」
「揚げ物を出すならフライヤーも必要」
「煮込み料理にはコンロが必要」
と考えていくと、必要な厨房機器がどんどん増えてしまいます。
さらに、厨房のスペースには限りがあります。
機器を増やしすぎれば、調理スペースが狭くなり、スタッフ同士が動きにくくなることもあります。
反対に、必要な機器を減らしすぎれば、注文が集中したときに料理をスムーズに提供できなくなる可能性があります。
では、メニュー数が多い居酒屋では、厨房機器をどのように選べばよいのでしょうか。
ポイントは、メニューの数ではなく
「調理方法」
「同時調理の量」
「厨房スペース」
「スタッフ数」
から必要な機器を考えることです。
この記事では、メニュー数の多い居酒屋を開業・経営する方に向けて、厨房機器の選び方をプロの視点から解説します。
居酒屋に必要な厨房機器・調理道具

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目次
■メニューが多い居酒屋ほど厨房機器選びに悩みやすい理由

居酒屋では、専門店と違って一つの調理方法だけで料理を作るわけではありません。
例えば、
▶ 焼き鳥や焼き魚などの焼き物
▶ 唐揚げ、ポテト、天ぷらなどの揚げ物
▶ 野菜炒め、炒め物などの加熱調理
▶ 煮込み、鍋料理、おでんなどの煮物
▶ 刺身、サラダなどの加熱しない料理
▶ ご飯もの、麺類などの締めメニュー
というように、さまざまな調理工程が発生します。
そのため、「料理を増やすなら、その料理専用の厨房機器も必要なのでは?」と考えてしまいがちです。
しかし、これは必ずしも正しい考え方ではありません。
例えば、コンロは炒め物だけでなく、煮物、スープ、鍋料理、湯沸かしなどにも使えます。
オーブンも料理によっては焼き物だけでなく、加熱や仕上げに活用できます。
つまり、一つの厨房機器を複数のメニューで使い回せるようにすることが、メニュー数の多い居酒屋では重要です。
●「メニュー数=必要な機器の数」ではありません
30種類のメニューを提供する居酒屋だからといって、30種類分の厨房機器が必要になるわけではありません。
むしろ重要なのは、30種類のメニューがどのような調理工程に分類できるかです。
例えば、
▶ 焼く料理が8品
▶ 揚げる料理が6品
▶ 炒める料理が5品
▶ 煮る料理が4品
▶ 切って盛り付ける料理が7品
という構成なら、それぞれの調理工程を効率よく処理できる機器を考えます。
☐ メニューを「焼く・揚げる・炒める・煮る・冷やす・盛り付ける」などに分類する
☐ 各工程で何品提供するのか確認する
☐ 複数のメニューに使える機器を優先する
☐ ピークタイムに同時調理する量を確認する
この考え方を取り入れるだけでも、厨房機器の選び方は大きく変わります。
■メニュー数が多い居酒屋は「調理工程」から厨房機器を選ぶ

では、実際にどのように厨房機器を選べばよいのでしょうか。
最初に確認したいのが、「自店ではどんな調理工程が多いのか」という点です。
●焼き物が多いなら「焼く能力」を考える
焼き鳥、焼き魚、野菜焼き、串焼きなど、焼き物を看板メニューにする場合は、焼き物機器の選定が重要になります。
テンポスでは居酒屋向けの商品として、焼き鳥器やグリラーなどの焼き物機器を扱っています。
居酒屋向けページでは、焼きもの機、フライヤー、冷凍冷蔵庫、製氷機、コールドテーブルなど、業態に合わせた厨房機器をまとめて探せます。
ただし、焼き物が数品あるだけで、すぐに専用機器が必要とは限りません。
☐ 焼き物の注文数は多いか
☐ 看板メニューとして力を入れるのか
☐ ピーク時に何品を同時に焼くのか
☐ 焼き台を置くスペースを確保できるか
ここまで確認してから選ぶことが大切です。
◎ 焼き物が売上の中心なら、焼き場の処理能力を優先する
× 「焼き物メニューがあるから」という理由だけで大型機器を導入する
というように、実際の注文量を基準に考えましょう。
●揚げ物が多いならフライヤーの必要性を考える
唐揚げ、フライドポテト、天ぷら、揚げ出し豆腐など、揚げ物が多い居酒屋ではフライヤーが候補になります。
一方で、揚げ物が数品あるだけなら、必ずしも大容量のフライヤーが必要とは限りません。
重要なのは、「揚げ物を何種類出すか」だけではなく、「ピーク時にどれくらいの量を揚げるか」です。
例えば、週末の夜に揚げ物の注文が集中する店舗なら、フライヤーの処理能力が料理提供のスピードに影響します。
反対に、揚げ物の注文が少ない店舗なら、厨房スペースや予算とのバランスを考える必要があります。
●炒め物・煮物が多いならコンロの使い方を考える
居酒屋では、炒め物や煮物、鍋料理など、コンロを使用するメニューが多くなりがちです。
そのため、メニュー数の多い居酒屋では、コンロを「一つの料理専用機器」と考えるのではなく、さまざまな料理を支える汎用性の高い機器として考えることが重要です。
ただし、コンロの口数を増やせばよいというわけでもありません。
例えば、スタッフが2人しかいない厨房で、コンロをたくさん設置しても、同時にすべてを使いこなせない可能性があります。
☐ スタッフ数
☐ 調理担当者の立ち位置
☐ コンロを同時に使用する数
☐ 作業台までの距離
☐ 鍋やフライパンの置き場所
まで考えて配置しましょう。
●刺身・サラダ・一品料理が多いなら「冷機器」と「作業スペース」に注目
メニュー数の多い居酒屋で見落としやすいのが、冷蔵設備と作業スペースです。
刺身、サラダ、冷奴、漬物、前菜など、加熱せずに提供する料理が多い場合、冷蔵庫やコールドテーブルなどの冷機器が調理効率を左右します。
また、料理を盛り付けるための作業台も必要です。
テンポスの居酒屋向けページでは、冷凍冷蔵庫、製氷機、コールドテーブル、作業台、シンク、食器洗浄機など、調理機器だけではなく厨房設備も幅広く取り扱っています。
メニュー数が多い店舗ほど、「加熱機器」だけでなく、「保管する」「切る」「盛り付ける」「洗う」という工程まで含めて厨房を考えることが大切です。
■多品目の居酒屋は「全部そろえる」より厨房機器に優先順位をつける

メニュー数が多い居酒屋を開業するときにありがちな失敗が、開業前に必要そうな厨房機器をすべて購入してしまうことです。
確かに、開業前は「これも必要かもしれない」「将来的に使うかもしれない」と考えてしまいます。
しかし、厨房の面積も開業資金も無限ではありません。
そこで、厨房機器を「最初から必要なもの」と「営業してから追加を検討するもの」に分けて考えます。
●まず優先したい基本設備
店舗の業態や規模によって変わりますが、一般的には以下のような設備から検討します。
▶ 冷凍冷蔵庫
縦型冷蔵庫をお探しの際はこちらから
縦型冷凍冷蔵庫をお探しの際はこちらから
縦型冷凍庫をお探しの際はこちらから
▶ コールドテーブル
横型冷蔵庫をお探しの際はこちらから
横型冷凍冷蔵庫をお探しの際はこちらから
横型冷凍庫をお探しの際はこちらから
▶ シンク
シンク・水切台をお探しの際はこちらから
▶ 作業台
業務用作業台・ステンレス作業台をお探しの際はこちらから
▶ コンロ
卓上ガスコンロ・卓上IHコンロをお探しの際はこちらから
鋳物コンロをお探しの際はこちらから
ガステーブル・IHテーブルをお探しの際はこちらから
▶ 製氷機
業務用製氷機をお探しの際はこちらから
▶ 揚げ物や焼き物の中心となる機器
フライヤー・卓上フライヤーをお探しの際はこちらから
▶ 食器洗浄機などの洗浄設備
業務用食器洗浄機をお探しの際はこちらから
テンポスの居酒屋向けページでも、冷凍冷蔵庫、製氷機、コールドテーブル、フライヤー、焼き鳥器、オーブン、コンロ、シンク、作業台、食器洗浄機などが掲載されています。
ここで大切なのは、単純に「全部買う」ということではありません。
自店のメニュー構成に合わせて、必要性の高い機器から優先順位をつけます。
●使用頻度が低い機器は後から追加する方法もある
例えば、月に数回しか使わない特殊な調理機器を開業時から購入すると、費用だけでなく厨房スペースも圧迫します。
◎ 毎日使う機器を優先する
◎ 複数のメニューに使える機器を優先する
◎ 売上に直結する機器を優先する
◎ 使用頻度が低い機器は後から検討する
この考え方が基本です。
一方で、
× 「いつか使うかもしれない」だけで購入する
× メニューごとに専用機器をそろえる
× 機器の大きさだけを見て選ぶ
× 厨房動線を確認せず購入する
といった選び方は避けたいところです。
●新品と中古を使い分ける方法もある
厨房機器は、すべて新品でそろえる必要があるとは限りません。
例えば、使用頻度や設備の重要度を考えながら、新品と中古を使い分ける方法があります。
特に作業台や棚など、状態を確認しやすい設備については、中古品を選択肢に入れることで、予算を別の機器に回せる場合があります。
一方で、店舗の主力となる機器や、営業への影響が大きい機器については、性能、容量、保証、メンテナンスなどを含めて慎重に検討する必要があります。
テンポスでは、新品だけでなく中古の冷蔵冷凍機器、製氷機、フライヤー、オーブン、作業台、棚、食器洗浄機なども取り扱っています。
つまり、
「新品か中古か」だけで考えるのではなく、「何に予算をかけるべきか」で考える
ことが重要です。
■テンポスの開業支援実績から考える、多メニュー居酒屋の厨房機器選び
厨房機器を選ぶとき、自分だけで判断するのが難しい場合もあります。
特に初めて居酒屋を開業する場合、
「この機器は本当に必要なのか」
「厨房が狭いけれど、どう配置すればいいのか」
「予算内でどこまでそろえればいいのか」
など、分からないことが多くなります。
そこで活用したいのが、飲食店開業の相談・サポートです。
テンポスドットコムの開業向けページでは、年間3万8千件の新規開業支援の経験・ノウハウを活かしてサポートすると案内されています。
また、レイアウトや厨房機器の選定、調理機器・道具、店舗設備など、開業に関する複数の相談項目が用意されています。
テンポスホールディングスの新規開業支援ページでも、厨房機器以外に、物件、資金調達、内装工事、人材、経営支援など、飲食店開業に必要な幅広い項目について相談できることが案内されています。
テンポスドットコムで扱っているサービスの特集一覧はこちらから
●メニューが多い店ほど「厨房全体」で考える
例えば、30種類の料理を出す居酒屋を考えたとき、
「焼き物があるから焼き台」
「揚げ物があるからフライヤー」
「煮物があるからコンロ」
というように機器だけを増やしていくと、厨房がいっぱいになってしまいます。
そこで、
▶ 何を売りたいのか
▶ どの料理が看板メニューなのか
▶ どの料理がピークタイムに集中するのか
▶ 何人で調理するのか
▶ 仕込みはどこで行うのか
▶ 食材をどこに保管するのか
▶ 盛り付けスペースは十分か
▶ 洗浄作業はどこで行うのか
まで考えて厨房を設計します。
これが、メニュー数の多い居酒屋における厨房機器選びの重要なポイントです。
●テンポスの商品・サービスを活用して必要なものを整理する
テンポスでは、居酒屋向けの厨房機器を、業態別だけでなく、用途やカテゴリーからも探せます。
例えば、居酒屋向けページでは、焼き鳥・揚げ物系、海鮮・魚介系、洋風・バル系など、メニューから探すこともできます。
また、用途別ページでは、「焼く」「揚げる」「茹でる」「蒸す」「切る・刻む」「煮る」「冷凍・冷蔵する」「製氷する」「洗う」「温める」など、調理工程から厨房機器・調理器具を探せるようになっています。
これは、今回のテーマである「メニュー数ではなく調理工程から厨房機器を選ぶ」という考え方とも相性が良い方法です。
「何を買えばいいか分からない」という場合は、まず自店のメニューを調理工程ごとに分類してみましょう。
そのうえで、必要な厨房機器を整理していくと、過不足の少ない厨房づくりにつながります。
居酒屋の開業準備や厨房機器選びについて相談したい方はこちら
■「メニューが多いけれど、どこまで厨房機器をそろえる?」よくある質問|(Q&A)
Q:メニューが30種類以上ある居酒屋なら、厨房機器もたくさん必要ですか?
A:必ずしもそうではありません。
重要なのは、メニュー数ではなく、それぞれの料理にどのような調理工程があるかです。
例えば、焼き物が複数あっても同じ焼き台で調理できる場合があります。また、炒め物や煮物など複数の料理をコンロで調理することもできます。
☐ メニューを調理方法ごとに分類する
☐ 複数の料理に使える機器を確認する
☐ ピークタイムの同時調理数を確認する
この3点を確認してから、必要な厨房機器を決めましょう。
Q:小さな居酒屋でメニューを増やしたいのですが、厨房機器を置くスペースがありません。
A:まず、厨房機器を増やす前に、現在の厨房で使えるスペースと動線を確認しましょう。
厨房が狭い場合は、機器の数を増やすより、複数の料理に使える汎用性の高い機器を優先する方法があります。
また、冷蔵庫やコールドテーブル、作業台などの配置によっても作業効率は変わります。
調理する
▼
盛り付ける
▼
保管する
▼
洗う
という一連の流れを止めないレイアウトを考えることが重要です。
Q:居酒屋の開業時は、厨房機器をすべて新品でそろえたほうがいいですか?
A:必ずしもすべて新品にする必要はありません。
厨房機器は、新品と中古をそれぞれの特徴に合わせて使い分ける方法があります。
例えば、予算を抑えやすい中古品を一部に取り入れ、その分、店舗の主力となる機器や使用頻度の高い機器に予算を回すという考え方です。
ただし、中古品を選ぶ場合は、年式や状態、容量、動作状況、保証、設置条件などを確認することが大切です。
×「安いから」という理由だけで決める
◎「予算」「使用頻度」「状態」「必要な性能」をまとめて比較する
という考え方をおすすめします。
Q:メニュー数が多い居酒屋では、フライヤーや焼き台は必ず必要ですか?
A:料理の内容と注文数によって判断します。
揚げ物や焼き物を看板メニューとして提供し、ピークタイムに注文が集中するのであれば、専用機器を導入するメリットが大きくなります。
一方、揚げ物や焼き物が少数メニューで、注文数もそれほど多くない場合は、厨房スペースや予算とのバランスを考える必要があります。
☐ 看板メニューなのか
☐ 注文数が多いのか
☐ ピークタイムに集中するのか
☐ 他の機器で代用できないか
この4点を確認してから判断しましょう。
Q:自分の居酒屋に必要な厨房機器が分からない場合はどうすればいいですか?
A:メニュー表、席数、厨房の広さ、スタッフ数、予算などを整理したうえで、専門スタッフに相談する方法があります。
テンポスでは、開業時のレイアウト・厨房機器の配置、厨房機器・備品などについて相談できます。
また、テンポスの一括見積サービスでは、「どんな厨房機器が必要なのか不安」「限られたスペースで厨房機器をそろえたい」「限られた初期投資の中で厨房機器をそろえたい」といった開業時の悩みに対応しています。
「何を買うか」から考えるのではなく、「どんな料理を、誰が、どのくらい提供するか」を伝えて相談することが、厨房機器選びの近道です。
厨房機器をまとめて選びたい、予算に合わせて見積もりを取りたい方はこちら
■まとめ|メニュー数が多い居酒屋ほど「機器の数」より「使い方」で考える
居酒屋は、焼き物、揚げ物、炒め物、煮物、刺身、サラダ、ご飯ものなど、さまざまな料理を提供するため、厨房機器の選び方が難しい業態です。
しかし、メニュー数が多いからといって、料理ごとに専用の厨房機器をそろえる必要はありません。
大切なのは、メニューを調理工程に分解して、複数の料理に使える厨房機器を優先することです。
今回の記事のポイントを整理すると、
▶ メニュー数ではなく調理工程から必要な機器を考える
▶ 「焼く・揚げる・炒める・煮る・冷やす・盛り付ける」に分類する
▶ ピークタイムの同時調理数を確認する
▶ スタッフ数と厨房動線を考えて機器を選ぶ
▶ 冷蔵庫、作業台、シンクなどの基本設備も忘れない
▶ 使用頻度の低い機器は開業後に追加する方法もある
▶ 新品と中古を目的に合わせて使い分ける
▶ 厨房機器だけでなく、厨房全体のレイアウトから考える
という考え方が重要です。
テンポスでは、居酒屋向けの厨房機器・調理道具を幅広く取り扱っているほか、開業時の厨房機器選定やレイアウト、厨房機器・備品などについても相談できます。
特に初めて居酒屋を開業する場合、「必要そうだから」という理由だけで厨房機器を購入してしまうと、予算やスペースを圧迫してしまうことがあります。
まずは自店のメニューを並べて、どの料理にどの調理工程が必要なのかを整理してみましょう。
そのうえで、「何台必要か」ではなく「1台の機器を何種類の料理に使えるか」という視点を持つことが、メニュー数の多い居酒屋の厨房機器選びでは重要です。
厨房の広さや予算、メニュー構成、スタッフ数によって最適な答えは変わります。
「自分の店なら、どの厨房機器を優先すべきか分からない」という場合は、一人で決めずに、開業支援や厨房機器選定の相談を活用するのも一つの方法です。

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