厨房機器って「性格」で選ぶものだと思いませんか?

経営ノウハウ

厨房機器を選ぶとき、多くの方が「火力」「能力」「サイズ」「価格」といったスペック表を真っ先に見ます。

もちろんそれらは大切です。

しかし、実際に開業後の厨房トラブルを見ていると、「性能は十分なのに、なぜか現場が回らない」という店ほど、機器の“性格”とオペレーションがズレているケースが非常に多いのです。

厨房機器は、ただの道具ではありません。

それぞれが「手間を増やす性格」「人を選ぶ性格」「放っておいても支えてくれる性格」を持っています。

今回は、スペック比較から一歩離れて、「厨房機器は“能力”ではなく“性格”で選ぶ」という視点で、飲食店が本当に見るべきポイントを整理していきます。

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目次

■なぜ「能力」より「性格」で選ぶべきなのか

厨房機器を選ぶとき、多くの方がまず確認するのは「火力」「処理能力」「サイズ」「価格」などのスペックです。
もちろんこれらは重要です。

しかし、実際の厨房では、スペック通りに店が回ることはほとんどありません。
なぜなら、厨房機器は単に「能力を発揮する装置」ではなく、現場の動きを決めてしまう存在だからです。

同じ焼成能力の機器でも、現場では「手が止まる機械」になることもあれば、「勝手に流れを作る機械」になることもあります。

この差を生むのが、機器の“性格”です。

● スペックでは見えない「現場での振る舞い」

性格とは、カタログに書いていない部分です。
たとえば、

・立ち上げや調整に毎回気を遣う
・少し条件が変わると結果がブレる
・掃除や分解に時間がかかる
・人が張り付いていないと成立しない

こうした特徴は、すべて「性格」です。

能力が高くても、この性格が厨房の実情と合わなければ、現場は確実に重くなります。
結果として、「高性能なのに忙しくなる厨房」が生まれます。

● 機器はオペレーションを縛る

厨房機器は、導入した瞬間からオペレーションの前提条件になります。
動線、人員配置、仕込み量、提供スピード、教育方法まで、すべてが機器基準に組み替えられていきます。

つまり機器選びとは、「どんな働き方の厨房にするか」を先に決める行為でもあります。
能力だけで選ぶと、後から人と作業を無理に合わせることになり、疲弊しやすい構造が出来上がります。

● 「良い機械なのに苦しい店」が生まれる理由

現場でよくあるのが、「機械は良いはずなのに、なぜか店が回らない」という状態です。
これは機器の性能不足ではなく、性格不一致が原因であることがほとんどです。

・人を選ぶ性格の機器が多い
・管理が前提の性格の機器が多い
・判断が発生する性格の機器が多い

こうした厨房では、店主が抜けられず、スタッフが育ちにくくなります。

● 能力より「放置できるか」で考える

性格で選ぶ最大の基準は、「どれだけ放っておけるか」です。
放っておいても一定の結果が出る機器は、厨房の負担を減らし、人を戦力化し、店の時間を生みます。

能力を見る前に、

「この機械は、現場を楽にする性格か」
「それとも、仕事を増やす性格か」

を考えることが、厨房設計では何より重要です。

● 安定した基本動作を支える「土台機器」

テンポスオリジナル 1槽シンク

厨房の基本である洗い・仕込み作業を支えるシンク。
操作が直感的で、スタッフ入れ替わりでも扱いやすい性格です。

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※厨房全体の“基礎体力”を上げる機器として、能力値以上に使い勝手・掃除性の高さが経営安定に寄与します。

■手間を増やす機械という落とし穴

厨房機器は本来、仕事を減らすための存在です。
しかし現実には、「導入したことで忙しくなる機械」が少なくありません。

これは能力不足ではなく、手間を生み出す性格の機械を選んでしまっていることが原因です。

● 高性能ほど“管理対象”になりやすい

多機能・高性能な機器ほど、設定・調整・確認が増えます。

温度管理、モード切替、立ち上げ時間、個体差対応など、毎日のオペレーションに「考える工程」が組み込まれていきます。

結果として、「調理」ではなく「機械対応」に時間を取られる厨房になります。
性能が高いことと、現場が楽になることは、必ずしも一致しません。

● 仕込みと閉店後が重くなる機械

手間を増やす機械の特徴は、ピーク中よりも、仕込みと閉店後に負担を残す点にあります。

・分解しないと洗えない
・部品点数が多い
・油・水・粉が溜まりやすい
・乾燥・組み立てに時間がかかる

こうした機器は、売上に直接つながらない時間を確実に増やします。
結果、長時間労働・人件費増・疲労蓄積につながります。

● 「便利機能」が工程を増やす瞬間

便利なはずの機能が、逆に工程を増やすケースも多くあります。

・自動機能の前準備
・条件を揃えるための仕込み
・失敗しないための確認作業

これらが積み重なると、作業は細分化され、誰かが止まると全体が止まる厨房になります。
機械が仕事をしているのではなく、機械のために人が動いている状態です。

● 手間を見抜くシンプルな視点

導入前に、次を具体的に書き出すことが重要です。

・朝、スイッチを入れてから使えるまで何分か
・ピーク中に何回触るか
・閉店後、何分で原状復帰できるか
・新人が一人で扱えるまで何日か

この「時間」と「回数」が多いほど、その機械は手間を生む性格です。

● 「できること」より「増える仕事」で判断する

厨房機器選びでは、「何ができるか」よりも、「何の仕事が増えるか」を見る必要があります。

▶増えるのが売上につながる作業なら良い投資です。
▶増えるのが管理・確認・掃除なら、構造を重くする投資です。

手間を増やす機械は、気づかないうちに厨房の余力を削り続けます。

● “管理負担”を下げる定番機器

テンポスオリジナル TB食器洗浄機 小型ドアタイプ

コンパクトな容量で小〜中規模店に合うモデル。
操作ステップが少なく、管理労力が増えにくい性格です。

TBDW-450BAU1 テンポスオリジナル TB食器洗浄機 小型ドアタイプ【業務用/新品】【送料無料】

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※手間を増やす機器は「設定/管理/判断」が多い機器ですが、ドア式食洗機はルーチン作業化しやすいのが特徴です。

■人を選ぶ機械が厨房を不安定にする

厨房機器の中には、はっきりと「人を選ぶ性格」のものがあります。

扱える人が使えば強力な武器になりますが、そうでない人が触ると品質が落ち、スピードが止まり、事故リスクまで高まります。

問題は、こうした機器が悪いのではなく、小規模飲食店の構造と合っていないことにあります。

● 技術前提の機械が生む属人化

人を選ぶ機械の特徴は、

・微調整が必要
・感覚に依存する
・失敗時のリカバリーが難しい
・結果のブレが大きい

といった点です。

こうした機器が多い厨房では、「あの人がいないと回らない」という状態が生まれます。
結果として、作業が属人化し、教育が進まず、シフトが組めなくなります。

● 人が入れ替わる前提に弱い

飲食店は構造的に、人の入れ替わりを避けられません。
学生アルバイト、主婦層、短期スタッフなど、経験値は常に変動します。

人を選ぶ機械は、この変動に非常に弱く、

・新人が戦力化しない
・ベテランに負荷が集中する
・休みが取れない
・ミスが増える

という連鎖を生みます。

厨房機器が「教育装置」になってしまうと、現場は常に不安定になります。

● 店主が抜けられない厨房になる

人を選ぶ機械が多い厨房ほど、最後に縛られるのは店主です。

・最終調整は自分
・トラブル対応は自分
・クレーム対応も自分

という状態になり、店主が現場を離れるほど、品質も回転も落ちていきます。
これは人材の問題ではなく、機器構成の問題です。

● 安定する厨房は「誰でも8割出せる」

安定している厨房は、全員が100点を出す設計ではありません。
誰が入っても8割を出せる設計です。

そのためには、

・操作が単純
・結果が安定する
・失敗しても致命傷にならない

という性格の機器を土台に据える必要があります。

人を選ぶ機械は、主力ではなく、限定ポジションで使うことで初めて活きます。

● 機械選びは人材戦略でもある

厨房機器を選ぶことは、人材構成を決めることでもあります。

◎職人型の店にしたいのか。
◎育成型の店にしたいのか。
◎少人数安定型にしたいのか。

その方向性に合わない人を選ぶ機械は、後から必ず経営を苦しめます。

● 誰でも使いやすい機器

テンポスオリジナル 冷凍ショーケース 190L

庫内が見やすい冷却機器は、スタッフ経験値に関係なく在庫整理や出し入れがしやすい性格です。
視認性に優れ、人に依存しない運用が可能です。

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※人を選ぶ機器は、判断/調整負担をスタッフに課しますが、冷凍ショーケースは単純動作で安定運用しやすいです。

■長く使える厨房に共通する機器の性格

開業から数年が経っても安定している店の厨房を見ると、最新機器よりも「変わらず働いている機器」が中心に残っています。

そこには明確な共通点があります。
それは、性能ではなく性格が強い機器が土台になっていることです。

● 壊れにくく、直しやすい

長く使える厨房の機器は、構造がシンプルで、負荷に強く、部品交換で延命できるものが多いです。

・多少雑に扱っても止まらない
・消耗部品が想定されている
・修理対応が現実的

こうした機器は、故障=営業停止になりにくく、経営リスクを下げます。
長く残る厨房ほど、「止まらない性格」を重視しています。

● 操作が単純で、覚え直しがいらない

長く使われる機器は、スタッフが変わっても説明がほぼ同じです。

・つまみを回す
・入れて閉める
・押すと動く

という直感的操作が中心で、「世代交代」や「人材の入れ替わり」に耐えます。
操作教育に時間を取られない厨房は、それだけで生産性が高くなります。

● 用途が限定されすぎていない

長く残る機器ほど、「専用機」ではなく「土台機器」です。
焼く・温める・保温する・冷やす・洗うなど、メニューが変わっても役割が残ります。

一方、特定メニュー専用機は、その商品が弱くなった瞬間に「場所を取る置物」になります。
長く使える厨房は、メニューより先に構造がある厨房です。

● 掃除と片付けが短時間で終わる

長期安定店の厨房は、閉店後の景色がシンプルです。

・分解が最小限
・汚れが溜まりにくい
・戻す位置が決まっている

掃除に時間がかからない機器は、毎日の疲労を減らし、人材定着にも影響します。

「片付けやすさ」は、長期経営では性能以上の価値になります。

● 変化を受け止める余白がある

長く使える厨房の機器は、「今の正解」に特化しすぎていません。

・客層が変わる
・価格帯が変わる
・提供方法が変わる

こうした変化が起きても、役割を変えて残れる性格を持っています。
これは、経営の方向転換ができる厨房です。

● 安定・定番・壊れにくい機器

業務用 電子ジャー 3升 

シンプル電源で動作し、火力調整が不要な電子ジャーは、スタッフ経験関係なく提供品質が安定します。
壊れにくく長持ちする定番機です。

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※価格帯が手頃で、簡単な操作ながら厨房の“土台的役割”を果たします。

■「性格」で選ぶためのチェック視点

厨房機器を「性格」で選ぶと言われても、抽象的に感じるかもしれません。
そこで最後に、導入前に具体的に確認しておきたいチェック視点を整理します。

これはスペック表を見る前に行うべき項目です。

● 「放っておける時間」を書き出す

まず確認すべきは、その機器がどれだけ人を縛っているかです。

・立ち上げから安定まで何分か
・ピーク中に張り付く必要があるか
・一度セットしたら何分触らずに済むか

ここが短いほど、その機器は「支える性格」です。
長いほど、「管理される性格」です。

● 「教育コスト」を具体化する

次に、その機器を新人が一人で扱えるまでに必要な時間を想定します。

・何回説明が必要か
・失敗したときのリスクは何か
・ベテランが横につく期間はどれくらいか

教育に時間がかかる機器ほど、人が入れ替わった瞬間に負担になります。
機器選びは、人材戦略そのものです。

● 「増える仕事」と「減る仕事」を分ける

導入によって、

・増える作業
・減る作業

を必ず紙に書き出します。

重要なのは、減るのが「売上に関係ない作業」で、増えるのが「売上に直結する作業」かどうかです。
掃除・管理・確認が増える機器は、長期的に厨房の余力を削ります。

● 「壊れた瞬間」を想像する

その機器が止まったとき、

・営業は止まるか
・代替手段はあるか
・誰が対応できるか

を想像してください。

止まった瞬間に店が止まる機器は、主力に置くべきではありません。
性格で見ると、「依存度」も重要な指標になります。

● 「今」ではなく「3年後」に聞く

最後に、その機器が3年後の店に合っているかを考えます。

・人員が変わっても使えるか
・メニューが変わっても残れるか
・自分が現場にいなくても回るか

この問いに「はい」が多い機器ほど、良い性格です。

性格で選ぶとは、

「便利そう」ではなく
「この厨房で生き残れるか」

で選ぶことです。

この視点を持つだけで、厨房機器選びの失敗は大きく減ります。

● 余裕を持つための機器選び

テンポスオリジナル TB食器洗浄機 ドアタイプ

処理能力が高めで、繁忙店のバックヤード負担を減らす性格の機器です。
大容量ながら操作は一定で、複数スタッフでも安定して使えます。

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※「壊れた瞬間」を想像したときも、定期点検サービス付きモデルがあり、長期運用の安心感が高いタイプです。

■まとめ:厨房機器は“戦力”ではなく“住人”です

厨房機器は、売上を伸ばすための「戦力」として選ばれがちです。
しかし現場で長く影響を与えるのは、能力よりも性格です。

厨房機器は導入した瞬間から、毎日の流れ・人の動き・思考の量を決める“住人”になります。

● 機器は厨房の空気を作る存在

手間を増やす性格の機器が多ければ、厨房は常に忙しくなります。
人を選ぶ性格の機器が多ければ、厨房は不安定になります。

放っておける性格の機器が多ければ、厨房には余白が生まれます。
厨房の空気は、人よりも先に、機器構成で決まります。

● 厨房の苦しさは、機器から説明できる

「人が育たない」
「店主が抜けられない」
「いつもバタバタしている」

こうした悩みの多くは、人材や努力の問題ではなく、性格の合わない機器が土台になっている問題です。
厨房を変えたいなら、最初に疑うべきはオペレーションではなく、そこに住んでいる機器です。

● 良い住人は、店を静かに支える

長く続く店の厨房には共通点があります。
主張しない、止まらない、仕事を増やさない機器が土台にあります。

彼らは売上を作るスターではありません。
しかし、人を育て、時間を生み、経営判断の余力を残します。

良い住人ほど、存在感が薄いのです。

● 機器選びは、未来の働き方選び

厨房機器を選ぶことは、「どんな料理を出すか」だけでなく、「どんな働き方の店にするか」を決める行為です。

・店主が現場に縛られる店か
・人が入れ替わっても回る店か
・変化に耐えられる店か

その分岐点に、機器選びがあります。

● 能力より、性格を見てください

数字や機能は分かりやすい指標です。
しかし、経営を左右するのは、毎日繰り返される「扱いやすさ」「壊れにくさ」「人との相性」です。

厨房機器は戦力ではなく住人です。
どんな住人と厨房を作るのか。

それを考えることが、失敗しにくい店づくりの第一歩になります。

● ご紹介した厨房機器の選定の補足ポイント(テンポスでの購入を検討するとき)

▶テンポスでは新品だけでなく、中古の取り扱いもあり、コスト構造に応じた選択が可能です。
▶新品機器は搬入・設置までサポートがあるため、導入時のトラブルを避けやすいです。
▶機器選びを“性格で考える”ことで、新人教育負担や現場管理負担を減らし、持続可能な厨房運用につながります。

「また来たい」と思ってもらうために、ぜひ小物選びにもこだわってみてください。
明日のランチからすぐ使える工夫ばかりですので、ぜひお店に合うものから取り入れてみてください。

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