開業準備が進み、いよいよ厨房機器を発注。
サイズも容量も問題なし――そう思っていたのに、「当日、厨房まで運べませんでした」というトラブルは、実は珍しくありません。
特に狭小物件や2階以上の物件、居抜き店舗では、「置けるサイズ」と「運べるサイズ」はまったく別物です。
この記事では、開業前にほぼ誰も確認しない「機器搬入経路」に焦点を当て、実際の現場で起きがちな失敗と、その防ぎ方を解説します。
厨房機器、調理道具、家具など多数取り揃えております。

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目次
■ 「置ける」のに「入らない」狭小物件あるある

● 図面では問題なし、現場で初めて気づく違和感
厨房レイアウト図を見ていると、「この冷蔵庫は問題なく置ける」と判断してしまいがちです。
実際、寸法上は壁にも作業台にも干渉せず、見た目にもきれいに収まっています。
しかし、ここで多くの人が見落としているのが、「その機器をどうやって厨房まで運ぶのか」という視点です。
図面上で確認しているのはあくまで“設置後”の状態であり、搬入途中の条件はほとんど考慮されていません。
● 「厨房に入るサイズ」と「搬入できるサイズ」は別物
狭小物件では特に、「厨房に置けるサイズ」と「建物内を通れるサイズ」が一致しないことが珍しくありません。
入口ドアの幅、廊下の内寸、階段の勾配や踊り場の奥行など、どこか一か所でも条件を満たさなければ搬入は不可能です。
厨房内で問題なく使えるサイズでも、途中で止まってしまえば意味がありません。
● 冷蔵庫・食洗機はトラブルの常連
現場で特に多いのが、業務用冷蔵庫や食洗機の搬入トラブルです。
これらの機器は大型で重量があり、簡単に持ち替えたり、向きを変えたりできません。
また、取手や背面の突起部分が原因で、カタログ寸法より実際は大きく感じることもあります。
「数センチなら大丈夫だろう」という判断が、結果的に搬入不可につながるケースも少なくありません。
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● 居抜き物件でも油断できない理由
前の店舗が使っていた機器があったからといって、同じサイズの機器が必ず搬入できるとは限りません。
壁やドアが改修されていたり、設備が追加されていたりすることで、以前より通路が狭くなっている場合もあります。
居抜き物件だから安心、という考え方は非常に危険です。
狭小物件では、「置けるかどうか」よりも先に「入るかどうか」を確認することが、開業トラブルを防ぐ第一歩になります。
■ 機器は厨房より先に「入口」と「階段」を通ります

● 最初に見るべきは厨房ではなく建物全体です
厨房機器を選ぶ際、多くの方は厨房内の寸法から確認を始めます。
しかし実際には、機器は厨房にたどり着く前に、建物の入口や廊下、階段を通過しなければなりません。
どれだけ厨房内でスペースが確保できていても、入口で止まってしまえば搬入は成立しません。
狭小物件では特に、「建物全体を一つの搬入ルート」として捉える視点が欠かせません。
● 入口ドアは“外寸”ではなく“有効開口”を確認
入口で注意したいのは、ドア枠を含めた外寸ではなく、実際に物が通れる有効開口幅です。
ドアノブや蝶番、ドアクローザーの張り出しによって、思った以上に通路が狭くなることがあります。
また、ガラス扉の場合は安全面から角度をつけて通せないこともあり、数センチの差が致命的になります。
● 階段と踊り場が最大の関門になります
2階以上の物件では、階段が搬入の最大の難所になります。
階段幅だけでなく、天井高や手すりの位置、踊り場の奥行きも重要なチェックポイントです。
直線では問題なくても、踊り場で方向転換できずに搬入を断念するケースは非常に多く見られます。
特に大型冷蔵庫や食洗機は、姿勢を変えられないため注意が必要です。
● エレベーターがあっても安心はできません
エレベーター付きの物件でも油断は禁物です。
業務用機器は重量が重く、積載重量を超えてしまう場合があります。
また、エレベーター内寸が足りず、斜めにしても入らないことも珍しくありません。
「あるから使える」ではなく、「使える条件を満たしているか」を必ず確認する必要があります。
● 搬入経路は“最短距離”ではなく“通れる現実”で考えます
図面上で想定した最短ルートが、必ずしも実際の搬入ルートになるとは限りません。
照明、消火設備、天井の梁など、現場で初めて分かる障害物も多く存在します。
機器選定の前に、実際に人が持って通る目線で経路を確認することが、トラブル回避につながります。
■ メジャー1本でできる「搬入経路テスト」

● 特別な道具は不要、現場で確認することが重要です
搬入トラブルを防ぐために必要なのは、専門的な知識や高価な道具ではありません。
現場で使うのは、一般的なメジャー1本で十分です。
重要なのは、図面だけで判断せず、実際の物件で「機器が通るかどうか」を具体的にイメージしながら測定することです。
● 測るべき基本は「幅・奥行・高さ」の3点
搬入経路テストでは、必ず次の3つの寸法を確認します。
・幅:ドアや廊下、階段の有効開口
・奥行:踊り場や曲がり角で回転できるか
・高さ:天井や照明に干渉しないか
特に高さは、機器を立てた場合と寝かせた場合の両方を想定して測ることが重要です。
● 「最短距離」ではなく「実際に通る動線」で測ります
搬入経路を考える際、つい最短ルートを想定してしまいますが、実際には人が持って歩けるルートが基準になります。
手すりの内側や壁際など、自然に通る位置で測定しないと、実際の搬入時に誤差が生じます。
図面上では問題なくても、現場では通れないという事態を防ぐためにも、実際の動線をなぞりながら測ることが大切です。
● 図面寸法を鵜呑みにしないことがポイントです
図面に記載されている寸法は、あくまで設計上の数値です。
ドア枠、巾木、配管カバー、照明器具など、現場には図面に表れにくい突起物が多く存在します。
メジャーで測る際は、これらの出っ張りを含めた「実際に通れる寸法」を確認してください。
● 数センチの余裕が結果を分けます
搬入可否の判断は、ギリギリではなく余裕を持って行うことが重要です。
数センチの差が、当日の作業可否を大きく左右します。
「通りそう」ではなく、「確実に通る」と言える状態まで確認しておくことで、安心して機器を発注できます。
■ 厨房機器を買う前にやるべきサイズ比較の考え方
● カタログ寸法は「最低限の数字」だと考えます
テンポスなどで厨房機器を選ぶ際、多くの方が最初に確認するのがカタログに記載された外形寸法です。
しかし、この数字はあくまで本体サイズを示している場合が多く、実際の使用や搬入を想定した寸法とは限りません。
取手や背面の配管スペース、電源コードの取り回し分などが考慮されていないケースもあり、数字だけで判断するのは危険です。
● 同じ容量でも幅が違う理由を知っておきます
「容量が同じならサイズも同じ」と思われがちですが、実際にはメーカーやシリーズによって外形寸法は大きく異なります。
冷却方式や断熱材の厚み、内部構造の違いによって、数センチから十数センチの差が出ることもあります。
狭小物件では、このわずかな差が搬入可否を左右します。
● サイズは“最大”ではなく“確実に通る”基準で選びます
機器選定でやりがちなのが、「入るならできるだけ大きいものを」という考え方です。
しかし狭小店舗では、余裕のない選定が後々のトラブルにつながります。
重要なのは、搬入経路を通過できるサイズを基準に、余裕を持って選ぶことです。
「この物件なら冷蔵庫は幅〇〇mmまで」といった、物件ありきの判断が必要になります。
● 新品・中古で変わる搬入リスクも考慮します
テンポスでは新品だけでなく中古機器も多く扱われていますが、中古機器はモデルが古く、分解できない構造のものもあります。
また、重量が増しているケースもあり、搬入難易度が上がることも少なくありません。
価格だけで判断せず、搬入条件まで含めて比較する視点が重要です。
● サイズ比較は「機器選び」ではなく「物件適合チェック」です
サイズ比較は、どの商品が良いかを選ぶ作業ではなく、「その物件に適合するか」を確認する作業です。
テンポスでの購入を検討する前に、物件の限界寸法を把握しておくことで、無駄な検討や買い直しを防ぐことができます。
■ もし入らなかった場合の現実的リカバリー策
● まず冷静に「何が通らないのか」を切り分けます
搬入当日、機器が途中で止まってしまった場合、焦って判断を誤りがちです。
重要なのは、「どこで」「何が」原因で通らないのかを冷静に整理することです。
入口なのか、階段なのか、踊り場なのかによって、取れる対策は大きく変わります。
感覚的な判断ではなく、寸法と構造を基準に考える必要があります。
● 分解搬入が可能かどうかを確認します
機器によっては、扉や外装を外して分解搬入できる場合があります。
ただし、すべての機器が対応できるわけではありません。
分解可否はメーカーや機種ごとに異なり、無理に行うと保証対象外になることもあります。
追加費用や再組立のリスクも含め、事前確認が不可欠です。
● サイズを落とす場合に削ってはいけない性能
やむを得ずサイズダウンする場合、単純に容量だけで判断すると後悔につながります。
特に注意したいのは、冷却性能やピークタイムの処理能力です。
営業時間中に追いつかない機器を選んでしまうと、オペレーション全体に支障が出ます。
「小さくする」判断は、営業スタイルと照らし合わせて行う必要があります。
● レイアウト変更という選択肢もあります
通路幅や作業台の配置を見直すことで、搬入が可能になるケースもあります。
ただし、無理なレイアウト変更は動線悪化を招くため注意が必要です。
一時的な搬入のために、長期的な使い勝手を犠牲にしない判断が求められます。
● リカバリーにはコストと時間がかかると理解します
再手配や搬入費の追加、開業スケジュールの遅延など、リカバリーには必ずコストが発生します。
そのため、「入らなかった後に考える」のではなく、「入らない前に防ぐ」ことが最も重要です。
事前確認が、最大のリカバリー策だと言えます。
■ まとめ:機器選定は「性能」の前に「通れるか」
● 機器トラブルの多くは「選び方」ではなく「順番」の問題です
厨房機器選定というと、つい性能や価格、容量といったスペック比較から始めてしまいがちです。
しかし、実際の現場で起きるトラブルの多くは、機器そのものではなく「確認の順番」に原因があります。
どれだけ高性能な機器でも、厨房まで搬入できなければ意味がありません。
まず確認すべきは、「その機器が通れるかどうか」です。
● 開業前の30分が、後の大きな損失を防ぎます
搬入経路の確認にかかる時間は、長くても30分程度です。
しかし、このひと手間を省いたことで、再手配費用や追加搬入費、開業延期といった大きな損失につながるケースは少なくありません。
数十万円規模のロスになることもあり、事前確認はコスト削減ではなく、リスク回避だと考えるべきです。
● 狭小・居抜き物件ほど「通れるか」が重要になります
特に狭小物件や居抜き物件では、通路や入口がギリギリに設計されていることが多く、搬入余地がほとんどありません。
「前の店が使っていたから大丈夫」という思い込みは危険です。
物件が決まった段階で、必ず搬入経路を確認し、その条件に合った機器を選ぶことが重要です。
● 「入る前提」で選ばないことが、失敗を防ぐコツです
機器選定で失敗しやすいのは、「たぶん入るだろう」という前提で進めてしまうことです。
確実に通れるサイズを基準に選び、余裕を持った判断をすることで、搬入トラブルは大きく減らせます。
最大サイズを狙うよりも、確実性を優先する姿勢が、結果的に安定した営業につながります。
● 最後に自分へ問いかけたい一言
機器を発注する前に、ぜひ一度立ち止まって考えてみてください。
「その機器、本当に通れますか?」
この一言を確認する習慣が、開業準備の質を大きく変えてくれます。
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