クレープ店って…繁華街じゃなくても儲かりますか?

出店・開業

クレープ屋さんの開業を考えたとき、多くの方が真っ先に悩むのが「立地」と「利益」の問題です。

「繁華街じゃないと売れないのでは?」
「ブームはいつまで続く?」
「実際いくら売れば成り立つの?」

そんな不安を抱えるのは、決してあなただけではありません。
でも実はクレープは“片手で買える高粗利スイーツ”の代表格。

立地の選び方と厨房設計、オンライン動線の作り方を押さえれば、小商圏でも十分に勝ち目があります。
ここでは、経営と厨房の両側から「儲かる仕組み」と「繁華街以外の可能性」をリアルに解説していきます。

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目次

■ 市場と単価のリアル

● 購買ニーズの本質は「ちょい休み」と「ご褒美」

クレープの購買は「滞在が一瞬生まれる瞬間」に発生します。
放課後の買い食い、週末散歩のご褒美、観光の休憩など“短い満足時間”を買ってもらっている商材です。

商圏人口やブーム予測よりも「その場で立ち止まる理由」の設計が売上を左右します。

● 主力客層と動機

中心客層はZ世代とミレニアル世代です。

購買動機は「写真に撮りたい」「推しメニューを食べたい」「甘いものを片手で楽しみたい」が上位を占めます。

● 客単価アップの“伸びしろ構造”

平均のクレープ単体価格は550〜750円ほど。
ここに「追加トッピング」が加わると客単価は伸びます。

トッピングは20〜250円の幅で設計しやすく、注文率を高めるだけで利益に直結します。
特にホイップクリームやバナナは満足度が高く、単価アップの説得力が出る定番です。

● 原価率と粗利の目安

小規模店の一般的な原価率は30〜40%ほどになります。

生地(粉・卵・乳)、クリーム、フルーツの組み合わせで構成されますが、利益の鍵は原価が低く単価が高いトッピングの設計です。

例)本体650円・原価35% → 粗利422円。トッピング150円・原価10% → 粗利135円。合算で557円の粗利設計になり、これがクレープの強い利益ポテンシャルです。

● 「味」以外の評価軸

買い食い・テイクアウト商材の評価は味だけでは決まりません。
完食までのストレス(持ちやすさ・液垂れ・包装・提供待ち)も評価対象です。

生クリームの量が適正でないと包装後の離水(ホエー分離)で満足度が下がり、リピート率に影響します。
ピークをまたぐ設計は“盛りすぎよりバランス”が重要です。

クレープは「止まる理由×選べる楽しさ×トッピング設計」で粗利を積み上げるビジネスモデルです。
単価アップが“信頼で行われる構造”を意識すると、繁華街以外でも強い設計ができます。

■ 立地条件の最適解(繁華街じゃない選択肢)

● 繁華街のメリット・デメリット

繁華街は通行量が多く「買い食い需要」が高い反面、家賃・人件費・行列オペレーションの負荷が増え、粗利を圧迫しやすい場所でもあります。

焼き手を複数配置しないと回転が追いつかず、人員追加で利益が相殺されがちです。
通行量だけで立地を選ぶと「売れているのに残らない」状況が起こります。

● 立地選定の本質=“止まる理由”

クレープは、商圏人口よりも「立ち止まる理由×片手買いニーズ」が重要です。

滞在が一瞬生まれる場所や、目的行動の途中で“糖分チャージしたくなる瞬間”がある動線が最適です。

● 繁華街じゃなくても勝てるパターン

駅前立地

乗車待ちの滞在が発生、夕方ピークが強い

学校近く

放課後ニーズ・割引が刺さる

ロードサイド物件

家賃を抑えて高数販売

観光動線エリア

SNS拡散ポテンシャル大

住宅街エリア

リピート育成がしやすい

● 必須チェック項目

・店頭前の“平均滞在秒数”が生まれるか
・片手で食べる必然があるか
・夕方~夜に“小さなピーク”があるか
・厨房人数1~2名で回転が止まらないか

立地は「販売数」ではなく「残る粗利」で評価します。
止まる理由がある場所なら、繁華街以外でも十分に収益設計が可能です。

■ 売上を支える“オンライン動線”の作り方

● オンライン動線が必要な理由=商圏と売上の“外延”

クレープはテイクアウトと相性が良く、店頭販売だけに依存すると天候・繁忙時間の波で売上が安定しにくくなります。

そこでオンライン注文の窓口を作ると、商圏が店の間口や通行量を超えて拡張し、売上を支える柱がもう1本増えます。
特に小規模店ほど、この“外延の設計”が重要です。

● 主役は写真・商品設計・時間帯の導線設計

オンライン動線はアプリ選びだけでは完成しません。

・クリックを生む「看板ビジュアル写真」
・選びたくなる「推しメニュー構造」
・追加購入を誘う「トッピングの並びと訴求」
・注文を分散させる「販売時間帯設計」

この4つを導線としてつなげることで成果が出ます。

● デリバリー導入の柱アプリと活用の考え方

大型ビジュアルで“瞬間訴求”が強い Uber Eats では、トップ写真を“代表クレープ1つ”に絞って配置するのがおすすめです。

情報を盛りすぎず「これがこの店の顔です」と直球で表現するとクリック率が上がります。

一方で、地域密着のリピーター育成に強い Wolt は、季節メニューの差し替えや特典設計をこまめに変えられるため、常連づくりの柱になります。

● モバイルオーダーで“店頭の回転も強くする”

テイクアウトのオンライン注文はデリバリーだけではありません。
店頭のピーク前後の注文設計をモバイルで受け付けることで「並ばせないのに販売数を上げる」形が作れます。

たとえば受取予約では“夕方16時〜18時”がゴールデンタイムです。
学校・仕事・帰宅動線の途中で注文が入りやすく、仕込みと販売の波も分散できます。

● 追加購入を生む配置テクニック

オンラインでは「トッピングを選ばせる順番」が利益に影響します。
例)人気→定番→高粗利→贅沢トッピングの順に並べることで、心理的な注文率と粗利が最大化しやすくなります。

また、ホイップ増量・ソース追加・アイス追加など「満足の理由と写真映えの理由」を名称と写真で設計すると、信頼ベースの単価アップ注文が生まれます。

● 導線設計まとめ

・“店の顔”は1つに絞って看板写真へ
・季節性の話題はこまめに更新してリピート維持
・予約受取は夕方16〜18時枠で分散受注
・割引ではなく「特典」で客単価を下げない
・写真で“選ぶ理由”と“足す理由”を同時設計

このオンライン動線ができると、繁華街でなくても「店頭+外延商圏」の2軸で売上設計ができます。

■ 厨房オペレーションと利益の関係

● 厨房回転=“儲けの速度”

クレープ業態は提供スピードがそのまま利益の大きさに直結します。
焼き→返し→巻き→包み→お渡しまでが止まらない設計を作れるほど、ピーク1時間の販売数と粗利が伸びます。

● 鉄板サイズと人件の“最適バランス”

小型店での鉄板は店主+1名で回せる400〜600mmクラスが扱いやすく、導入費・清掃時間・人件のバランスが整います。

大型鉄板は一度に焼けても後工程が詰まりやすく、人員追加で利益が相殺されるリスクがあります。

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● 仕込み・保管・ロス管理の基準

・生地は冷蔵が基本、常温に出すのは「30分以内で使い切れる量」だけにします。
・クリームはピーク直前に1回だけ充填し、追加充填が発生しない量で調整します。
・フルーツは当日分+α、“追加カット1回で回せる量”が正解です。
・包材は取り出し→包装→袋入れが一筆書きで進むよう配置します。

● 清掃・稼働コストも利益の一部

鉄板・道具の洗浄が複雑だとピーク後のリセットに時間がかかり、次の販売チャンスを失います。

シンプルな器具構成で清掃10~15分以内で戻せる設計にしておくと回転が落ちません。

● オペレーションを強くする厨房ツール例

小型フードプロセッサーのCuisinartは、ソースやクリーム加工の試作や少量仕込みで時短効果があります。

消耗管理には POSレジのトッピング連動登録が便利です。

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厨房は「焼ける枚数」だけでなく“後工程が止まらないか”で設計します。
この基準で作ると、繁華街でなくても高回転×低ロスの利益体質が作れます。

■ 損益分岐・投資回収と成功モデル例

● まずは“1日何個”で店が回るかを知る

小規模クレープ店の固定費は、家賃・光熱費・人件費・包材・雑費を合算して月35~50万円が一般的です。

クレープ1個あたりの粗利を500~650円で設計できれば、必要販売数は1日40~70個(月1,200~2,100個)で損益分岐を超えていきます。

ここがクレープ業態の強みです。
投資回収は初期費用150~300万円で見た際、早ければ6~14か月で射程に入ります

スイーツ業態としては回収スピードが速い商材になります。

● 回収を加速させる成功モデルの共通点

・片手買いニーズの強い立地で“回転を止めない”
・店の世界観を明確にしファン化を促進
・追加購入が自然に起こる“トッピング設計”
・テイクアウト&予約で受注波を分散

特に地域の小型イベント出店は認知の爆発装置になります。

地元マルシェや祭りなどのローカルフードイベントで“店の顔商品”を見せ、SNS写真を統一設計すると、後の店頭+オンライン注文に流れが生まれます。

● リスク構造の理解と避けるべきポイント

・天候・季節変動:ホットやドリンクの抱き合わせで単価を守る
・仕入れ過多:生地・包材・フルーツは“追加1回で回せる量”まで
・割引の打ちすぎ:値引きではなく特典や次回クーポンへ

モバイルオーダー導入は、繁忙の波を抑え“販売できる時間”を広げます。

写真設計に強い Uber Eats は瞬間訴求、更新と常連育成に強い Wolt はリピート設計の柱になります。

● 結論:小商圏ほど“無理なく速く回収できる”

クレープは「粗利×回転×ロス抑制」で利益を積み上げるモデルです。

繁華街でなくても“止まる理由のある立地+高回転厨房+オンライン導線”が揃えば、強く早い投資回収が可能な業態です。

■ まとめ:クレープ屋は“立地より仕組み”で儲かる業態です

● 利益の鍵は「粗利×回転×ロス抑制」

クレープは単体でも高い粗利が取りやすく、特にトッピングで利益を増幅させられるモデルです。
だからこそ大切なのは「1個の販売数」ではなく“いくら残るか”の設計です。

焼き・包装・お渡しまでが止まらない厨房回転を作ることで、利益のスピードが上がります。
食材ロスや包材の管理も利益の一部として捉えると、損益分岐を無理なく超えていけます。

● 繁華街じゃない立地でも十分に成り立ちます

立地選びの本質は通行量より“立ち止まる理由”と“片手買いの必然”です。
駅の待ち時間、学生の放課後、休日の散歩導線など、短い滞在とご褒美ニーズが重なる場所は強い商圏になります。

家賃が低くオペレーション人数が増えすぎない立地ほど、粗利がしっかり手元に残ります。

● オンラインは売上の“外の柱”になります

店頭だけに依存しないためにオンライン動線は必須です。

写真で“顔商品”を直球で伝える訴求はInstagramで認知拡大、オンライン受取予約はLINE公式アカウントで分散受注が作れます。

デリバリーはMENUなど地域アプリと併用すると、商圏の外にも売上の柱を確立できます。

● 投資回収も比較的“早い業態”です

粗利500〜650円の設計と1〜2名で止まらない厨房導線ができれば、必要販売数は1日40〜70個で射程に入ります。
小商圏ほど固定費が下がるため、投資回収のプレッシャーも抑えられます。

クレープは「小さくても強く設計できる高回転スイーツ」です。
立地・単価・厨房・オンライン、この4つを軸に仕組みを整えれば、繁華街以外でも十分に“儲かる店”を作れます。

「また来たい」と思ってもらうために、ぜひ小物選びにもこだわってみてください。
明日のランチからすぐ使える工夫ばかりですので、ぜひお店に合うものから取り入れてみてください。

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