トロトロでやわらかく、口の中でとろける「角煮」は、多くの人に愛される人気料理です。
一見、日本の伝統的な家庭料理のように思われますが、実はそのルーツは中国の「紅焼肉(ホン・シャオ・ロウ)」にあると言われています。
日本では、長崎を中心に独自の進化を遂げ、甘辛い味付けととろけるような食感が特徴の和風角煮が誕生しました。
今回は、角煮は日本の料理なのか!?自宅で作る美味しいレシピについて紹介していきます。

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目次
角煮の発祥

角煮の発祥をたどると、そのルーツは中国の伝統料理「紅焼肉(ホン・シャオ・ロウ)」にあります。
紅焼肉は、豚のバラ肉を醤油、砂糖、酒、香辛料などで甘辛く煮込んだ料理で、中国では古くから家庭料理として親しまれてきました。
紅焼肉が日本に伝わったのは、江戸時代の鎖国期に長崎・出島を通じて中国(特に福建省)やオランダとの交易が行われていた頃とされています。
当時、長崎には中国人居留地があり、そこで作られていた紅焼肉が日本人の口に合うようにアレンジされ、現在の「角煮」へと発展しました。
日本風の角煮は、砂糖やみりんを多めに使ってより甘みを強調し、だしやしょうがを加えることでまろやかな味わいに仕上げるのが特徴です。
また、中国料理では八角や香辛料を多用しますが、日本ではそれを控え、素材のうまみを引き出す方向へと変化しました。
特に、長崎名物「東坡煮(とうばに)」は、紅焼肉を和風に改良した代表的な料理で、祭りや祝いの席でも供されるほど地元に根付いています。
こうして、異国から伝わった料理が日本の食文化の中で進化し、今では家庭でも人気の定番おかずとして愛されているのです。
角煮を美味しく食べるには?
角煮をよりおいしく味わうためには、調理の工夫だけでなく、食べ方や組み合わせにもこだわることが大切です。
ここでは、角煮を最大限に楽しむためのポイントについて紹介していきます。
主に以下のポイントがあげられます。
味をしっかり染み込ませるための冷ましが鍵
角煮は、煮込む時間が長ければ長いほどおいしくなると思われがちですが、実は「冷ます時間」こそが味の決め手です。
煮込み終わった後、すぐに食べずに一度火を止め、鍋ごと冷ますことで、肉の中まで味が染み込みます。
さらに一晩寝かせると、脂がほどよく固まり、余分な脂を取り除けるため、後味がすっきりとした深い味わいになります。
温め直す際は、弱火でじっくりと温めましょう。これにより、トロトロなのに脂っこくない、絶妙なバランスの角煮に仕上がります。
ごはんやおかずとの相性を楽しむ
角煮は、そのまま食べても十分においしいですが、白ごはんとの組み合わせは格別です。
濃いめの甘辛いタレがごはんに絡み、箸が止まらなくなります。また、からしや大根おろしを添えると、味にアクセントが加わり、後味を引き締めてくれます。
さらに、煮卵や青菜(チンゲン菜、ほうれん草など)を添えると彩りも豊かになるでしょう。ラーメンのトッピングや角煮まんにアレンジしても絶品です。
肉の選び方と下ごしらえを丁寧に
おいしい角煮づくりの基本は、素材選びにあります。豚バラ肉は、脂と赤身のバランスが取れたものを選びましょう。
塊のまま下茹ですることで、余分な脂や臭みを取り除けます。下茹で後に一口大に切り、再度煮込むことで肉が柔らかくなり、煮崩れしにくくなります。
最後に、煮汁をとろみが出るまで煮詰めれば、照りとコクのある仕上がりになります。
これらのひと手間が、家庭でも専門店のような本格的な味を生み出すヒケツなのです。
自宅で作る美味しい角煮のレシピ!

トロトロで旨味たっぷりの角煮は、時間をかけてじっくり煮込むことで、家庭でもお店のような本格的な味に仕上げることができます。
ここでは、失敗しにくく、初心者でもおいしく作れるレシピについて紹介していきます。
主に以下の材料や作り方があげられます。
材料(4人分)
・豚バラ肉(塊):800g
・長ねぎ(青い部分):1本分
・しょうが(薄切り):1かけ分
・水:1.5L
煮汁
・水:400ml
・酒:200ml
・砂糖:大さじ4
・みりん:大さじ3
・醤油:大さじ5
・しょうが(すりおろし):1かけ分
お好みで
・ゆで卵:4個
・からし、青菜(チンゲン菜・ほうれん草など):適量
作り方
下茹で(余分な脂と臭みを取る)
豚バラ肉を4〜5cm角に切ります。鍋に肉、ねぎの青い部分、しょうが、水を入れて中火にかけ、沸騰したら弱火で約40分ほど茹でます。
茹でたらザルにあげ、ぬるま湯で表面の脂やアクを軽く洗い流しましょう。
この下茹でを丁寧に行うことで、仕上がりが脂っこくならず、さっぱりとした味になります。
味を含ませる煮込み
鍋に、煮汁の材料をすべて入れ、下茹でした豚肉を加えます。落とし蓋をして中火で20分ほど煮込み、その後弱火にしてさらに1時間〜1時間半じっくりと煮ます。
途中で煮汁が少なくなってきたら、水を少量足しながら調整します。
※煮卵を加える場合は、煮込みの最後の15分で入れると味がちょうどよく染み込むでしょう。
一晩寝かせて旨味アップ
火を止めたらそのまま冷まし、一晩置くのがおすすめです。冷める間に肉へ味がしっかりと染み込み、脂が固まるので翌日に取り除くとすっきりとした仕上がりになります。
仕上げと盛り付け
翌日、再び温め直し、煮汁がとろみを帯びて照りが出てきたら完成です。器に盛り付け、からしを添えたり、茹でた青菜を添えると彩りも美しくなります。
角煮のレシピのポイントは、「下茹で」「弱火でコトコト」「冷ます」の3段階です。
手間を惜しまずゆっくり作ることで、やわらかく味のしみた極上の角煮が自宅で楽しめるでしょう。
角煮に使う調理器具や食器
テンポスで扱っている、角煮を作る際に使う調理器具や、おすすめの食器をご紹介!
小鉢

煮物椀

まとめ
今回は、角煮は日本の料理なのか!?自宅で作る美味しいレシピについて紹介してきました。
角煮の発祥をたどってみると、中国の伝統料理「紅焼肉(ホン・シャオ・ロウ)」にちなんだ料理だと言われています。
自宅でも簡単に調理ができ、やわらかく味のしみた角煮を味わうことでより角煮の奥深さを理解できるでしょう。
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