ラーメン・うどん・そばを提供する飲食店において、厨房機器としての「ゆで麺機」はただの道具ではなく、回転率・提供スピード・光熱費・オペレーション効率に直結する重要機種です。
一見どれも同じように見えるゆで麺機ですが、小規模ラーメン店/多麺種展開店/イベント・屋台型店舗のそれぞれの業態で最適なモデルは異なります。
今回は、掲載されている比較表から機種を選びつつ、各用途で何を重視すべきか、「ここは妥協しない」「ここなら削れる」という観点も交えてご紹介します。
この記事で主に紹介する機種


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目次
■ 小規模ラーメン店向け ― 「省スペース×スピード」が決め手

小規模ラーメン店では、限られた厨房スペースと少人数オペレーションの中で、いかに安定して麺を提供できるかが勝負です。
そのため、「設置スペースの小ささ」と「湯の立ち上がり・茹でスピード」が、ゆで麺機選びの最重要ポイントになります。
● 限られた厨房に置けるコンパクト設計
客席20〜30席規模のラーメン店では、厨房の幅が2〜3m程度というケースも多く、機器同士の干渉を避けるためには奥行600mm前後のコンパクトモデルが理想です。
例えば、コメットカトウ「TK-CM-6060」は幅600×奥行600mmと非常に省スペース。
6カゴ仕様ながら、湯量42Lで必要十分な容量を確保しています。
コンパクトながらも高火力で、連続調理にも対応できる点が小型店に最適です。
● 回転率を支える加熱スピード
昼のピーク時における回転率を高めるには、湯の再沸騰までの時間が短いモデルを選ぶことが重要です。
マルゼンの「MR-15M」はガス消費量18kWと高火力で、7カゴ同時調理にも耐える性能を持ちます。
大量のお湯をすばやく加熱できるため、繁忙時でも湯温が安定し、茹でムラを防ぐことができます。
● メンテナンス性と安全性も重視
忙しい営業中に湯垢やゴミが溜まると、茹で時間や味に影響します。
掃除のしやすい角槽タイプや排水バルブ付き構造を選ぶことで、清掃時間を短縮できます。
また、タニコーの「TU-1N」のように立ち消え安全装置を備えたモデルなら、ガス火のトラブルも未然に防止可能です。
● 妥協点とコストバランス
小規模店では「省スペース」と「スピード」を優先すべき一方、湯量の多さや多カゴ仕様は必ずしも必要ではありません。
1回転あたりの提供数が限られるため、過剰な能力よりも、安定稼働と手入れのしやすさにコストをかけた方が長期的に効率的です。
――つまり、小型ラーメン店にとっての“最適なゆで麺機”とは、場所を取らず、短時間で安定した茹で上がりを実現できる1台です。
初期コストよりも、日々のオペレーション効率と安心稼働を優先して選ぶことが、利益を生む厨房づくりにつながります。
比較機種例
コメットカトウ「TK-CM-6060」
湯量42L、ガス消費12.8 kW、調理能力130食/時。
外形寸法W600×D600×H800mm。
【業務用/新品】【コメットカトウ】ゆで麺機TK-CM-6060幅600×奥行600×高さ800mm【送料無料】

マルゼン「MR-15M」
湯量12L、ガス消費:都市ガス/27.3kW・LPガス/27.3kW、調理能力120食/時。
外形寸法W650×D750×H720mm。
【業務用/新品】【マルゼン】ゆで麺機 ラーメン釜 <はやわき> MR-15M 幅650×奥行750×高さ720mm【送料無料】

タニコー「TU-1ND」
湯量48L、ガス消費23.3 kW(都市ガス)ですが大湯量タイプ。
外形寸法W450×D700×H800mm。
【業務用/新品】【タニコー】ガスゆで麺器 TU-1ND 余熱タンク付き 幅650×奥行750×高さ750mm【送料無料】

解説
妥協しないポイント
清掃性(脚元が開いているか/スペース的に手入れがしやすいか)、安全装置(空焚き防止など)。
削れるポイント
カゴ数や湯量を“最大化”しすぎないこと。
小規模店では、極端に大きな湯量・カゴ数ではオーバースペックになるため、設置・運用コストが無駄になりがちです。
おすすめモデルとしては「MR-15M/MRY-C06」あたりがコンパクトで設置もしやすく、小規模店向けにバランスが取れていると言えそうです。
■ 多麺種展開店向け ― 「湯量・切替・回転数」で差が出る

つけ麺・まぜそば・冷やし麺など、多彩な麺メニューを扱うお店では、ゆで麺機の「湯量」「湯温管理」「切替機能」が売上と効率を左右します。
単一メニュー特化型と違い、麺の太さや種類ごとに茹で時間・温度が異なるため、同時調理の安定性と柔軟な切替性が鍵になります。
● 湯量が多いほど安定した温度管理が可能
多麺種展開の店では、連続して複数種の麺をゆでることが多く、湯温の変化を最小限に抑えることが重要です。
湯量の大きいモデルほど再沸騰時間が短く、湯温の安定性に優れます。
例えば、マルゼン「MRY-C06」は湯量48Lと大容量。太麺やつけ麺など茹で時間の長い麺を扱う場合でも、湯温低下を防ぎ、ムラのない仕上がりを実現します。
● 麺の種類に応じた温度・時間の切替がカギ
1台で複数メニューを調理する際は、湯温やカゴ数を柔軟に調整できるモデルが重宝します。
湯の出し入れや追い炊きのコントロールがしやすい設計であれば、ラーメン・つけ麺・冷やし麺を時間帯で切り替えてもスムーズです。
また、複数カゴを個別管理できるタイプを選べば、1人オペレーションでも茹で上がりを同時に仕上げやすく、オーダーの集中にも対応しやすくなります。
● 高回転を支える加熱性能
多品種店では、ランチやディナーのピーク時に注文が集中するため、再加熱スピードと湯温回復力が重要です。
マルゼンの高火力タイプ(ガス消費量16〜18kWクラス)は、再沸騰までの時間が短く、提供スピードを落とさずに複数種類の麺をこなせます。
結果的に、回転率の高い店舗ほど、燃費効率よりも「時間のロスを減らす性能」が利益に直結します。
● 「妥協しない部分」と「削ってよい部分」
多麺種店では、「湯量」「火力」「温度安定性」の3つは妥協すべきではありません。
一方で、厨房スペースに余裕がある場合は、多少大型のモデルでも問題ありません。
逆に、設置寸法を優先して小型モデルを選ぶと、ピーク時に湯温が下がりやすく、結果的に調理効率が落ちるケースもあります。
――つまり、多品種展開型の店舗に適したゆで麺機とは、「湯量が多く、湯温が安定し、切替操作が柔軟にできるモデル」です。
高火力モデルを導入することで、メニューの幅を保ちながら、常に安定した品質とスピードを両立することができます。
比較機種例
マルゼン「涼厨角槽ゆで麺機 MRY-C06」
湯量48L、ガス消費・都市ガス:18.0kW、LPガス:16.9kW
【業務用/新品】【マルゼン】ゆで麺機 角槽型ゆで麺機 涼厨 MRY-C06 幅450×奥行700×高さ800mm【送料無料】

マルゼン「ガスゆで麺器 MRK-045TB」
湯量15 L、ガス消費12.2 kW、調理能力60食/時。
【マルゼン】 ガス式 卓上型 ラーメン釜 カゴ数4 MRK-045TB 幅400×奥行545(525)×高さ400【送料無料】

解説
ここでの「妥協できない」ポイント
湯温の安定性・回復力。
複数メニューを扱う際、湯温が落ちる・切り替えに時間がかかると提供スピード・品質に影響します。
削れるポイント
サイズを最小化しすぎないこと。
多麺種展開ではある程度厨房に“ゆとり”をもたせて、動線・設置スペースも確保すべきです。
おすすめとしては、48L湯量のモデル(MRY-C06)などが、ゆとりを確保しつつ多麺種対応にも強い選択肢と言えます。
■ イベント・屋台向け ― 「可搬性×スピード起動」で選ぶ

屋台やキッチンカー、イベント出店など移動を伴う業態では、厨房機器に求められる条件が店舗型とは大きく異なります。
特にゆで麺機は、「軽量・設置しやすい・すぐに使える」という3つのポイントが欠かせません。
現場での限られた時間とスペースの中で、安定した提供を行うための選び方を見ていきましょう。
● 持ち運びやすさを最優先に
イベント用や屋台用途では、まず重量とサイズが最優先です。
設置・撤収が頻繁にあるため、50kgを超える大型機は不向きです。
幅600mm以下・卓上設置可能なタイプなら、1〜2人でも搬入可能で、限られた電源・ガス環境でも対応しやすいでしょう。
例えば、コメットカトウ「TK-CM-6060」のようなコンパクトモデルは、移動先での設置性に優れています。
6カゴタイプでも湯量42Lと実用的で、小規模イベントや限定営業に最適です。
● 起動スピードが売上を左右する
イベント営業では、営業開始から短時間で調理体制を整える必要があります。
火力が強く、湯の立ち上がりが早いモデルを選ぶことで、販売ロスを減らし、初動の売上を最大化できます。
ガス火力モデルが主流ですが、電源制限のある屋外イベントではLPガス仕様が有利です。
立ち上がりの早さに加え、ガス消費量が少ないモデルを選ぶと、連続稼働中のガス切れリスクを抑えられます。
● シンプル構造でトラブルを防ぐ
移動営業では、水道設備や排水環境が不十分なケースも多いため、構造がシンプルで清掃しやすいタイプを選ぶことが大切です。
マルゼンの「MR-15M」は、シンプルな槽構造でメンテナンス性が高く、現場でも短時間で湯抜きや掃除ができます。
また、電気系統が複雑なモデルよりも、アナログ操作タイプの方がトラブル対応は容易で、イベント現場での安心感があります。
● 妥協点と選定のコツ
移動販売用のゆで麺機では、湯量やカゴ数にこだわりすぎないことがポイントです。
大量調理よりも、短時間で回転できる効率性を重視すべきです。
必要最低限のカゴ数(4〜6カゴ)と、素早い湯沸かし性能があれば十分に対応できます。
――つまり、イベント・屋台用のゆで麺機選びで重要なのは、「持ち運びやすさ」と「スピード起動」の両立です。
軽量・高火力タイプを選ぶことで、限られた環境でも安定した提供が可能となり、現場ごとの売上チャンスを最大限に引き出すことができます。
比較機種例
マルゼン「卓上型 ラーメン釜 MRK-045TB」:
湯量15L、ガス消費都市ガス12.2kW、LPガス 12.2kW。
外形寸法W400×D545×H400mm、重量24.5kg、能力:60食/h。
【マルゼン】 ガス式 卓上型 ラーメン釜 カゴ数4 MRK-045TB 幅400×奥行545(525)×高さ400【送料無料】

ニチワ「電気ゆで麺器 卓上型」電源
三相200V 50/60Hz、消費電力:3.0kW、重量:26kg。
外形W450×D550×H340mm。
【業務用/新品】【ニチワ】電気ゆで麺器 卓上型 ENB-450 幅450×奥行550×高さ340mm【送料無料】

解説
妥協できないポイント
可搬性&安全性。
搬入・搬出頻度のある営業形態では、重量や寸法が設置・撤収の負荷を大きく左右します。
削れるポイント
湯量・カゴ数を最大化しないこと。
短時間・イベント型では“立ち上がりの速さ”や“必要最低限のスペック”に絞ることでコストも抑えられます。
おすすめとしては、重量24.5kg・W400×D545mmの卓上型が、屋台・移動販売用途に現実的な選択肢と考えられます。
■ まとめ:業態に合わせた“最適1台”が利益を生む
ゆで麺機は、単なる調理機器ではなく「店舗オペレーションを支える生産設備」です。
どのモデルを選ぶかによって、仕込みスピード・提供時間・人件費・燃料コストまでも変わります。
だからこそ、自店の業態・提供メニュー・設置環境に合わせた最適な1台を選ぶことが、結果的に利益を最大化するポイントになります。
● 小規模店は「省スペース×安定力」で勝つ
限られた厨房スペースで運営する小規模ラーメン店では、設置寸法の小ささとスピードを両立できるモデルが最適です。
例えば、コメットカトウ「TK-CM-6060」のようなコンパクトかつ高火力のモデルは、狭い厨房でも効率的な調理を可能にし、回転率を落とさずに営業できます。
● 多麺種展開店は「湯量・切替性能」が鍵
つけ麺やまぜそば、冷やし麺など多品種を扱うお店では、湯量の多さや温度の安定性、切替のしやすさが重要です。
マルゼン「MRY-C06」のように大容量・高火力・個別管理ができるモデルを選べば、ピーク時でも湯温が安定し、品質を保ちながら多様な麺を提供できます。
● イベント・屋台は「軽量×スピード起動」が決め手
移動販売や屋外イベントでは、軽量で設置しやすく、立ち上がりが早いモデルが求められます。
マルゼン「MR-15M」のようなシンプル構造の高火力タイプなら、短時間で調理準備が整い、現場ごとに安定した提供が可能です。
● “万能機”は存在しない。だからこそ選定が大切
どのゆで麺機も一長一短があり、「どんな業態でも使える万能モデル」は存在しません。
大切なのは、自店の回転数・スタッフ人数・メニュー構成に合ったバランスを見極めることです。
――つまり、ゆで麺機選びは「スペック比較」だけでなく、店舗の運営設計そのものと結びついています。
1日のピークを乗り切れるスピード、小規模厨房でも扱えるサイズ、そして安全に長く使える信頼性——。
これらを満たす“最適な1台”を選ぶことが、長期的に見て最も大きな利益を生む投資となります。
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